ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「白沙村荘」で7月30日まで開催。モダンな陶芸と絵画のコラボ展「川尻潤 衣笠泰介2人展」

2016-07-19 | アート

「煌煌でキラキラ☆展 -川尻潤 衣笠泰介2人展ー」という京都出身の注目の陶芸家とモダンアートの画家との2人展が、銀閣寺そばの「白沙村荘橋本関雪記念館」で、7月30日まで開催されています。ミモロは、そのレセプションに出かけました。

 
美しい庭園を抜けて、近代的な建物の記念館に向かいます。

2階の広々した展示室には、壁面に衣笠泰介さんの作品が、そしてフロアやテーブルには、川尻潤さんの作品が並びます。
 

衣笠泰介さんの個展は、以前にも伺ったことがあるミモロ。
今回は、彼を昔から知る陶芸家の川尻潤さんとのコラボ展。二人のパワーが、見事にキラキラとスパークする作品展です。

16日には、川尻さんと衣笠さんのお母様でありプロデューサーの珠美さんのトークイベントが、訪れた人たちをいっそう作品へと惹きつけます。

「見てるだけで、パワーもらえちゃう…すごく明るい色彩が印象的なんだよね」と。

今や世界的にその才能が認められている、若手アーティストの衣笠泰介さん。2009年には、全日本アートサロン絵画大賞展入選などをはじめ、2014年には、ニューヨーク現代美術Zeroart展 優秀賞などを受賞。

その大胆な構図と色使いが、多くのファンを魅了しているのです。


トークショーで、母親の衣笠珠美さんは、泰介さんの製作の様子をお話くださいました。
「泰介は、大きなキャンバスにパステルで、サーッと下書きをしてから、一気に色を置いてゆきます。いろいろなところに行っても、一切スケッチなんかはしないんですよ。これをテーマにしようと決めると、頭の中に浮かぶ印象的なものを次々に描いていくって感じでしょうか?」
泰介さんが描いた「金閣寺」と「銀閣寺」。昼間の感じの金閣寺、星が描かれた銀閣寺は夜のイメージでしょうか。「でも、銀閣寺は、昼間しか見たことないはずなんですが…」と珠美さん。銀閣寺は、月を愛でるための工夫が施された建物で知られます。そんなことは知らないはずという泰介さんですが、建物からそのイメージを感じ取っていたのでしょう。

「私たちには、見えないものがどうも泰介には見えているよう…」と珠美さん。

 
今回、陶芸家の川尻さんの作品を泰介さんが描く・・・というスペシャルコラボ企画も行わています。
川尻さんのパワーあふれる作品を泰介さんは、こんな風に感じました。「どっちもすごくパワフルだね~」とミモロ。


さて、陶芸家、川尻潤さんの実家は、料理屋さんの器を手掛ける陶芸工房で、子供のころから、雅な器を目にしてきたそう。
東京芸術大学のデザイン科の博士課程を終了。芸大の非常勤講師もなさっていたことが…。日本現代工芸展で工芸賞や京都新聞社賞、日展の特選受賞など数々の輝かしい賞を受賞なさっている作家です。

 
会場には、大きなオブジェのほか、器などもいろいろ。いずれもカラフルで見ているものにパワーを与える作品です。

「日本には、歪みという不完全な姿を愛でる特別な美意識があります。また、日本の文様には、すべて願いが込められているんです」と川尻さん。昔は、地味な色合いの作品も作ったことがあるそうですが、自分の内面から湧き出るパワーを表現すると、キラキラと輝く鮮烈な色彩が自然だと思うようになったのだとか。

「これヘンゼルとグレーテルのお菓子の家だって…」と作品をのぞみこむミモロ。
中に入っちゃだめよ…。

「これ招きネコ?」


「なんかここにいるだけで、すごく楽しい気分になっちゃう…」とミモロ。お二人の作家さんのコラボは、訪れる人に、パワーを与える作品展です。


そして夜が訪れる頃、会場を隣接するイタリアンレストラン「NOANOA]という橋本関雪のコレクションハウスを改装した場所で、レセプションパーティが始まりました。

 

「ここのお料理美味しんだよね~」と以前訪れたことがあるミモロは、お腹が空いていることもあり、勇んで会場へ。
  
ワインやピザなど、次々にお皿にのせて…。

この日は、「祇園祭」の宵山の日。四条通では、大勢の人たちが山鉾を楽しんでいる時間です。
「こういう夜を過ごしている人たちもいるんだ~」と、京都に来て、いつも宵山に行っていたミモロ。
今年は、モダンアートと過ごす夜に…。

「楽しんでますか?」と、声をかけてくださったのは、「橋本関雪記念館」の代表理事の橋本真次さん。
「すごく素敵な作品展ですね~。感激しちゃった~。レセプションパーティも楽しい…」とミモロ。
さまざまな展覧会の企画を行う橋本さん。京都の美術を広く世界にも発信なさっています。

「ふ~お腹いっぱい…」そろそろお開きの時間です。
帰りに祇園祭のお菓子を頂き「楽しい夜だった~」
会場を後にするミモロです。


*「煌煌でキラキラ☆展 -川尻潤 衣笠泰介2人展ー」は、「白沙村荘 橋本関雪記念館」にて、7月30日まで。
10時殻17時(最終日15時)


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