「ミモロちゃん、祇園祭大船鉾のボランティアのお手伝いお疲れ様でした・・・。四条町の皆さんが慰労会を開いてくださるので、ミモロちゃんも来てくださいね~」と、ミモロが参加している「NOP法人 京都の文化観光を考える会 都草」の方からご連絡をいただきました。
「わ~うれしい~絶対参加させていただきま~す」と大喜びでお返事を…。
土曜日のお昼にミモロは、祇園祭の後祭「大船鉾」が立っていた四条町の会所へと向かいました。
四条通から新町通を少し南に下がったところに、今年からできた「大船鉾」の会所。かつて呉服屋さんだった町家です。
新町通に面する町家は、京都らしく奥に深いうなぎの寝床といわれる造り。
真ん中あたりに吹く抜けがあり、2階から下の様子が見えます。奥にはお庭もあります。
細長い土地に建てられる町家は、想像以上に光が差し込むようになっているのです。
町中の四条通周辺は、開発が進み、次々に古い町家が姿を消し、マンションやホテルに建て替えられているのが、現在の京都です。
細い土地に鉛筆のように聳える高層ビル。かつては、ここからは瓦ぶきの屋根の家々が見渡せたのだそう。
「売りにでたこの町家を買えたのは、本当に幸運なことです。もちろんすごい借金ですけど…」と「大船鉾保存会」の方。
京都の伝統の祭りを維持し、後世につなげるためには、さまざまの努力が必要です。
「大船鉾」が山鉾巡行に150年ぶりに復活した2年前。四条町の人たちの復活への願いがかないました。でも、まだまだしなければならないことはいっぱい。そのひとつが、「大船鉾」の拠点となる会所の設置でもあったのです。
「この会所もいろいろ改造しなくてはならないので、まだ時間がかかります」と。
「大船鉾」の本体の木組みは、現在、「八坂神社」のほかの山鉾のお蔵の中に間借りしています。車輪は、近くのお店に・・・。近い将来、改築も終わり、より使いやすい会所になることでしょう。
「あ、これなんだろ?」
会所の2階の廊下に並ぶものに興味津々のミモロ。
今年、登場した「龍頭」です。乾燥させているそうです。
「近くで見ると大きいね~」
お許しをいただいて、ちょっと近くに…
「これ龍のうろこ?」
「わ~鋭い・・・大きなツメ~」
「龍頭」は、いろいろなパーツを組み合わせた寄木造です。使う木材は、ヒノキ。
こんなに近くで見られるのも、お手伝いした特権?
「ミモロちゃん、お席についてください…」
ボランティアの方々と四条町のみなさんとの交流会&慰労会が始まります。
「わ~お弁当だ~おいしそう…」
「乾杯~!お疲れ様でした~」
「ミモロちゃん、ビール飲めるの?」とみんなに聞かれ・・・「ネコだから年齢制限ないの…」と、いける口のミモロ。
「山鉾の上って気持ちいいんでしょ?どこが一番感激しますか?」とミモロは、大船鉾の囃子方の皆さんに伺います。
「う~高いから見晴らしはいいですけど、1度上に上がると、巡行が終わるまで降りられないからね~。縁に座っていると、風が吹いて涼しいけど、内側は、すごく暑いよ~」
「河原町から四条通に入ると、八坂神社が見えるんですが、その姿は感激しますね~」
山鉾の上にいる囃子方は、山鉾の動きに合わせて、いくつもあるお囃子を次々に演奏してゆきます。
「河原町と四条通の交差点で、辻回しをして会所に戻るんですが、そこから戻り囃子が始まるんです。今年、辻回しの動きとお囃子がホントにピッタリ合って、そのときは、鳥肌が立つほど感激しました」と。
見物人にはわからない、男たちの阿吽の呼吸があるのだと知りました。
「ミモロちゃん、もっとビールどう?」
いくら飲んでも顔に出ないタイプのミモロです。
ボランティアの人たちは、京都出身者は少なく、ほとんどがミモロのように他府県出身者。その人たちが、京都の伝統の祭りをお手伝いできるのは、とても素敵な経験です。
「ボランティア、ホント、、大変でしたね~ありがとうございます」と四条町の方。
「え~でも、こんな貴重な経験させていただき、うれしんです」とミモロ。
「町内の人だけでは、祭りをやっていくのは大変なんです。そこをお手伝いくださって、本当にありがたいんですよ」とおっしゃってくださいました。
これからも、「大船鉾」のために、がんばろうと、そこにいるボランティアの人たちは思いました。
「はい、お土産~」「あ、飴ちゃん…」
ミモロは、ビールでちょっといい気持ちになりながら、まだ厳しい陽射しが注ぐ町へと会所を後にしました。
「また、来年もがんばりま~す」
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