ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

忍者の故郷。「甲賀流 忍術屋敷」。元禄年間に建てられた忍者屋敷には、いろいろな仕掛けが

2016-08-06 | 奈良、近畿

「一度行ってみたかったの~」と、ミモロは、滋賀県甲賀市にある「甲賀流 忍術屋敷」を訪れました。
  
ここは、甲賀忍者発祥の地。この地域には、忍者にまつわる史跡がいろいろ点在しています。
その中で、「甲賀流 忍術屋敷」は、甲賀忍者53家の筆頭格の望月家の旧邸です。

「え~ここ?なんか普通のお家みたい…」とその外観からは、そこが忍術屋敷とは思えません。

でも、中に入ると、落とし穴やどんでん返しなど、普通のお家にはないものがいろいろ。
「これ、どんでん返しっていうんだって、突然姿を消す仕組みなんだよ」

館内には、忍者にまつわるさまざまなものが展示されています。
 
鉄砲や鎧などのほかに、手裏剣や釘など、忍者が持つおなじみの品々が並びます。
 

忍者は、なんでも源平時代以降に、日本各地に生まれた戦術に優れた集団で、30以上の流派があるのだそう。なかでも有名なのが、甲賀、伊賀、雑賀(さいか)、根来、柳生など。もともとは、それぞれの地域に住む地侍で、半農半武の暮らしをしていました。彼らが戦術に優れたのは、戦乱の世にあって、自分たちの暮らしを守るために、武装し、その技を磨いていたと考えられます。

情報収集能力にも優れ、大名などに重宝され、傭兵として活躍します。「スパイみたいなもの?」まぁ、情報諜報部員かも。

甲賀には、実はいろいろな忍術の流派があって、それを総称して甲賀流というのだそう。
甲賀流は、いろいろな忍術の流派のなかでも、薬草の扱いに長けており、全国各地を薬の行商をしながら情報収集を行ったといわれます。

ここの展示にも薬草に関する資料などが多数残っています。

戦国時代には、その能力を大いに発揮する場があったのですが、平和な江戸時代、甲賀の人たちは、江戸幕府に対して、関ケ原の戦いなどでの貢献を主張して、武士の身分の獲得を目指し、100年にわたり懇願します。でも、その願いは受け入れられませんでした。そして幕末、訓練を重ねていた甲賀の人たちは、討幕派に加わり、戊辰戦争で大いに働いたそう。

ちなみに「忍者ハットリくん」は、伊賀忍者の出身でした。

さぁ、館内を見て回りましょう。

外の様子が見える格子戸。

押入れかと思ったら、そこには2階に通じる隠し階段が・・・・
「ヨイショ・・・」ミモロも2階に向かいます。

「ぎゃ~忍者だ~」
天井に張り付く忍者・・・。

「この紐なんだろ?」
縄梯子の一部のよう…
ミモロは、屋敷の中を探索。「ここも上がってみよう…」

「わ~忍者につかまっちゃった~」

忍者といえば、黒装束のイメージ。
でも、これは後の創作といわれます。もともと農業などもこなす地侍。野良着などを改良したもので、色も柿渋染や藍染の方が、夜は黒より目立たないのだとか。
「え~黒の方がカッコいいのに~イメージ壊れちゃう~」と、ミモロ。
実は、ミモロは忍者のスタイルに憧れていて、「女の子だから、くのいちの赤い忍者になりたいな~」とひそかに思っていたのです。
でも、赤い忍者は、目立ちすぎ。「でも、お花畑に隠れるの~」と、なかなか譲らないミモロ。
あの~ミモロは、ネコだから、本当は、忍び足も、壁や塀へのジャンプや、木登り、屋根歩きなんかも得意のはず、なにも忍者にならなくてもいいはずですが…。「まぁね~」潜在能力を生かしていないミモロでした。

さて、展示の中には、忍術を記録した書籍なども見られます。
 
「忍者ってすごく博学なんだ~」。

また、館内では、手裏剣の体験もできます。手裏剣の先生ご指導のもと、的を狙って投げるのです。
「そう、しっかり持って~」
鉄製の手裏剣は、ミモロには、重くて投げられません。そもそも手裏剣は、命を奪うものではなく、敵に痛手を負わせ、その隙に逃げるための防御手段なのだそう。

テレビの時代劇のように、ビューンと投げて、的に的中させるのには、かなりの訓練が必要のよう。

忍者に関する説明を聞く座敷には、お茶が用意されていました。
「忍者は、健康が一番・・・甲賀忍者秘伝の健康茶だって・・・・」売店にある健康茶。「なんか妙に説得力あるね~」と。

甲賀エリアには、ほかにもいろいろ忍者にゆかりの史跡が多く、なかなか興味深いものが…。

*「甲賀流 忍術屋敷」の詳しい情報はホームページで



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