いよいよ12月。京都の秋もそろそろ終わりに…。ミモロは、大原の「「京都の文化観光を考える会 都草」の美化活動に参加するため、大原の「勝林院」に向かいました。

このお寺は、長和2年(1013)に、寂源(じゃくげん)という最澄の弟子 円仁から数えて9代目の弟子になる僧により、声明念仏道場として建立されました。
声明は、仏教の儀式音楽。仏を讃える言葉と天に響くような音階は、まさに仏の光が降り注ぐような心地になるもの。ちなみに、最近、ミモロのお気に入りのCDは、この天台声明とグレゴリオ聖歌とのコラボのCDです。「なんか心が澄んでくる感じがする~」と、毎日のように聞いています。
さて、この日は、「京都の文化観光を考える会 都草」の美化活動の日。ミモロも久しぶりに参加しました。
山に抱かれたお寺の境内は、秋の名残りの落ち葉が一面に。


持参した箒で、さっそく美化活動を始めます。
「すぐにいっぱいになっちゃう~」ミモロのもってきた竹製の塵取りは、すぐにいっぱい。

「なんか切りがない感じ~でも、がんばろう~」ほかのメンバーの方といっしょに、一生懸命落ち葉を集めます。


集めた落ち葉は、山の中へと運びます。
昨日の雨でぬれた落ち葉を掃くのは、なかなか大変。「なんか腰痛くなってきた~」と時々休みながら作業を。

1時間後、みんなの力で、隠れていた苔も見えてきました。「ここ、こんなに苔が生えてたんだ~」

「は~い、今行きま~す」とミモロも本堂に向かいました。



「りっぱな本堂~」


建立以来、何度も火災や洪水で崩壊し、修復された本堂です。現在のお堂は、安永7年(1778)に再建されたもの。


かつて火災で焼失したお堂は、春日局が、秀忠の妻、家光の母であるお江の方の菩提を弔うために再建された時期もありました。現在も、お堂の中には、お江の方の位牌が祀られています。
さて、お堂に入ったミモロたちは、大原という土地や、このお寺の縁起など、ご住職のお話を伺います。


鎮座する阿弥陀如来さま。とてもスッキリとしたお顔立ち。「中井貴一さんに似てると言われているんですよ」と。元文2年(1737)に開眼供養が行われたのが、現在の阿弥陀如来坐像です。

「このお寺は、法然上人が浄土の宗儀について論議が行われた「大原問答」でも知られます」と。一昼夜に渡り12の難問が出され、それに対して法然上人が応えてゆくもの。多くの聴衆が、その問答に集まったそう。
どんな人でも、極楽浄土へ生まれ変われるととく法然上人。阿弥陀様の御手と繋がる紐や、声明が聞けるボタンに興味津々のミモロです。


本堂に流れる声明に、ありがたさもいっそう。「極楽浄土にいるような心地になるね~」
本堂に軒にある透かし彫り。「ここのは、本当に立派なんですよ~」と、勝林寺でボランティアをなさっている都草のメンバーの方。


さすが京都検定1級のみなさん。いろいろな場所を見て、その知識も本当に豊富です。

「境内の落ち葉も集めたし、いろいろなお話も聞けたし、阿弥陀様にも参拝したし、すてきな時間過ごしちゃった~」

大原を訪れる観光客の多くは、「三千院」を参拝すると、その先には、なかなか来ないそう。
「三千院も素晴らしいけど、ほかにぜひ訪れたいお寺あるのにね~」と思うミモロでした。
*「魚山大原寺 勝林院」京都市左京区大原勝林院町187 075-744-2409 拝観時間:9:00~17:00 拝観料300円 御朱印帳の受付は、16:00まで。

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