手づくりの町、京都には、いろいろな新しいブランドが生まれています。その一つで、今、注目されているのが、バッグブランドの「ONOMASATO]です。
そのショップ兼工房が、堀川通の西側、今出川通沿いにあります。



ある日、ミモロは、その工房を訪ねることに・・・。
「あ、ここだ~」古い町家を改装したお店の前には、大きなステンレス製のオブジェが置かれています。

実は、このブランドのクリエーターである小野正人さんは、彫刻家として活躍した方。
さて、お店の中へ進みましょう。



「わ~いろんな形のバッグがある~」
独特の丸みを帯びたフォルムをもつバッグが、ずらりと並んでいます。
「ミモロさん、いらっしゃいませ~」と迎えてくださったのは、小野さんファミリー

奥様の祥子さんは、かつて大手メーカーに勤務され、海外経験も豊かで、現在、ブランドのマネージメントを担当される素敵な公私両面でのパートナーです。そしてかわいいお嬢様。
小野正人さんのご実家は、長らく古美術商を営み、またご一族には、あの円山応挙がいるという、いわば美意識の高いDNAが受け継がれてのです。
彫刻家だった小野さんが、バッグづくりをはじめたのは、「もっと自分が作りたいものを表現したい」と思われたから。
バッグづくりは、それまで本格的にやったことはなかったそうですが、若いころから人一倍ものの本質や構造の探求に情熱を抱く性格。
「子供で、よくいろんなもの分解しちゃう子っているよね~。きっとそのタイプだ~」とミモロは、心の中で思います。
バッグづくりも、まずは、さまざまなバッグを 分解し、その構造、縫製の方法などを知り、そこからさらにより良い技術を独自研究。使う縫製用のミシンも部品からその構造や機能までも研究したそう。
「だから、だれにもバッグづくりを習ってはいないんですよ。全部独学・・・人がやってない技術などは、自分で学び作り出してゆくしかありません」ときっぱり。
なんでも彫刻というものは、いろいろな素材や、構造の研究などを必要とするもので、その経験が役に立っているとか。


独特の丸みのフォルム。また素材にステンレスを加工した構造など、今までにない技術も施されている作品も登場しています。
持ちてには、上質の革を使用。なんでも手袋に使うソフトで丈夫な上質の革なのだとか。

これらのことは、パリコレの審査でも高く評価され、国産バッグとしては初めてパリコレに出展を果たしています。
「すごいバッグなんだ~」とミモロ。
さて、工房の方を見学させてもらいましょう。



大きなテーブルに素材の布などが広げられています。


「ONOMASATO]のバッグ素材は、すべて日本のメーカーとの共同開発での特注もの。布は、高い技術をもつ西陣の職人さんに依頼して完成したオリジナル生地です。



一見小さく見えても、立体的なフォルムなので、容量もたっぷり。また軽量で丈夫な素材なので、荷物をたくさん入れても安心。

「このバッグなら、すごくおしゃれな雰囲気だから、大人の女性にぴったりだね~」とミモロ。
「愛用されるお客様が、特別な気持ちになっていただけるようなブランドになりたい」という熱く語る小野さん。
すべての製品は、小野さんがひとつひとつ丁寧に作り上げたもの。
「ずっと大切に使っていきたい、素敵な日本のバッグだね~」と思うミモロでした。
*「京都鞄店小野正人」京都市上京区西北小路町237 075-201-7620 営業時間:金・土・日曜 10:00~17:00 ほかの日は制作日(ただし予約で来店可能)

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