出町柳から叡山電車に乗って、ミモロが訪れたのは「修学院駅」。そこから歩いて2分ほどの場所に、昔ながらの趣を漂わす餅菓子の「双鳩堂」があります。


ここは、「狸谷山不動尊」や「詩仙堂」などへ訪れる参拝客をもてなすために昭和初期に開いた「詩仙堂」のそばにある茶店の本店です。
現在は、4代目、昔ながらの素朴な餅菓子の味を今も守っているのです。
「あ。くりもち・・・亥の子餅だって~。今の季節らしいね~」とミモロ。

和菓子は、季節を映す味。晩秋は、栗を使った品々がいろいろと。そして、初冬の和菓子は、亥の子餅です。
「栗いっぱい入ってるお赤飯もある~」

ミモロは店内のショーケースにピッタリ張り付いて、中の和菓子を真剣なまなざしで見つめます。

「決まったら声かけてくださいね~」と若主人。

「栗のお菓子にしようかな~。う~よもぎのお菓子もおいしそう…」と。


さて、「双鳩堂」は、そもそも初代が、岩倉の「三宅八幡宮」の鳩をモチーフに、煎餅を作ったことにはじまるのだそう。
その後、米粉を蒸した鳩の形の「鳩餅」を作り、これが名物になります。


ニッキや抹茶味などがある「鳩餅」は、「しんこ」といわれる餅菓子と同じようなお味です。
「素朴な味だけど、飽きないよね」とミモロ。「やっぱりこれにしようかな~」とまた、悩みます。包み紙もレトロな雰囲気で素敵です。
また、地元の人が大好きなのが、「でっち羊羹」。

ミモロ、いったいどれにするの?「う~ん」

悩んだ末に、やっと決めたのは、よもぎ団子と亥の子餅。「あの~ひとつずつください~」とお願いします。
家にもどり、お茶を煎れて、食べる態勢は万全に・・・
「いよいよだね~」と、よもぎ団子を見つめます。

あっという間に、ペロリ。あれほど悩んだ時間とは比べ物にならない早業です。
「これも食べちゃおうかな~」と、亥の子餅を見つめます。

「え~早めに食べた方がいいんじゃないの?」
ちょっと目を離した隙に、お皿の上から消えた亥の子餅でした。
*「双鳩堂」本店 京都市左京区山端川端町11 075-781-5262 9:00~19:00 水曜休み

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