あと2週間で、お正月。京都では、新年に向けての準備が進みます。ミモロは、お友達の紹介で、「建仁寺」のそばにある古い町家を改装し、朝ごはんやランチをしている「町家カフェ ろじうさぎ」のイベントに参加しました。
3年前から、カフェを始めたオーナーのなるみさん。
町家の座敷を使い、いろいろなイベントを開催しています。
「こんにちは~」。この日は、お正月飾りの「餅花つくり」の体験イベント。
「これ作るんだ~」昨年作った「餅花」が、お店の中に飾られていました。
「餅花」とは、柳の枝に、小さな餅や団子をつける正月飾り。その形は、稲穂をイメージさせ、五穀豊穣を祈願するものとも。また小さな餅は、繭をイメージして養蚕の発展を願ったものとも言われます。紅白の小さな餅が、まるで花のように下がる飾りは、新年の福を招くのにふさわしい華やかな飾りです。お店などでは、よく店先に正月の間、飾られますが、家の中の福招きの飾りとして年間を通じ飾られることもあります。
この日の参加者は、5名。会費は材料費込みで3000円でした。
では、さっそく製作をスタートしましょう。ミモロは、持参したエプロンと三角巾をつけて準備完了。
中庭に降りて、まず用意された柳の枝から、自分の好みの枝を選びます。
「これたくさん枝別れしてるから、御餅たくさんつけられるかも…」ミモロは、ひときわ大きな枝を選びました。「たくさん福招くんだ~」と。
座敷のテーブルの上には、近くの餅屋さんに注文した紅白の御餅が用意されています。
「これ枝につけるんだ~」柔らかい餅は、とてもよく伸びます。
それぞれの前に、餅が配られ、それを小さくちぎって枝につけてゆく・・・まぁ、単純な作業です。
ミモロは、ほかの人を見ながら作業します。
単純な作業ながら、餅の大きさ、また枝につける餅の間隔で、全体の様子はかなり変わります。造りての個性が発揮されます。
「ミモロちゃん、お持ちがあんまり大きいと枝が重くなって、垂れ下がりすぎますよ~」となるみさん。
「え?だってお餅好きなんだもの~」と食べることに意識が行ってしまうミモロ。みたらし団子の大きさでは、どうも「餅花かざり」とは感じが違います。
時間が経つと、餅は、水分を蒸発させて、縮み、一回り小さくなります。あまり大きすぎると、かえって枝から離れやすくやってしまいます。ほどほどに…
「小さなお餅にすると枝にお花が咲いたようにすると、きれいですよ」とのアドバイス。
「あんまり、餅の間を詰まらせると、お団子みたいになりますよ」とも。
「これくらいの大きさかな~」
指の頭くらいの大きさの餅を枝につけてゆきます。
「ギュ~」枝から餅が離れないように、枝を包み込むように、しっかりと…。
「これくらいの間隔でいいかなぁ~」
餅の間隔は、詰めすぎると、窮屈に、開けすぎると寂しい感じに・・・。
ミモロは、紅白のお餅を、白と紅を交互に枝につけてゆきました。
やっとコツがつかめたミモロ。ほかの参加者さんと、おしゃべりしながら作業を進めます。
ときどき手をとめて…ミモロ、どうしたの?「え?なんでもないよ~美味しいね~」
餅花をつくりながら、お餅をつまみ食い。食べちゃだめ~。飾るお餅が少なくなっちゃう~。
「できた~」と、約1時間ほどで、ミモロは大きな枝に餅を付け終わりました。
「どれ?見せて~」
「わ~大きい~」「ずいぶん立派なお飾りできましたね~」「はい、おかげさまで~」と嬉しそうなミモロ。
枝の先は、グルリと丸めて
花が咲いたように華やかな柳の枝になりました。
ミモロは、その後もほかの枝で飾りを作りました。「お友達のお店にプレゼントしよう~」と。
「わ~お正月の雰囲気感じる~」と、餅のついた枝を家に持ち帰るミモロ。
「え?なに?」店の前の招きネコから、なにか聞いています。
ミモロ、なんのお話したの?「来年もいいことたくさんあるよ~って教えてくれたの…」と。
今週末は、クリスマス。そして次の週は、お正月・・・
「わ~まだ、ほかの準備してない…」と、ちょっと慌てるミモロでした。
*「町家カフェ ろじうさぎ」京都市東山区下柳町176 075-551-0463 営業時間 朝食8:00~10:30 ランチ12:00~16:30 不定休 祇園四条から徒歩6分
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