ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

大阪「住吉大社」の「初辰まいり」。風邪に「うどんや。風一夜薬」。福徳の「五大力」の小石拾い

2017-02-13 | パワースポット

大阪の「住吉大社」で商売繁盛・家内安全を祈願する「初辰まいり」をしているミモロ。
神社の末社4か所をめぐり、祈願してゆきます。念願だった小さな招き猫を授与されたミモロは、3番目の社「浅沢社」へと向かいます。

その途中・・・「境内にいろんなお店や屋台があるんだ~」と。この日は、境内にいろいろな品が並びます。
「ここ漢方薬のお店?」
ミモロが足を止めたのは、「うどんや風一夜薬本舗」の出店です。
「どうぞ、飲んで行ってください~」と。「これなあに?クンクン・・・生姜の香りがする」とミモロ。
「わ~生姜湯だ~体温まる~」
この「うどんや。風一夜薬」というのは、昔から大阪の人たちに愛用されてきた生姜ベースの風邪薬。
明治9年創業の漢方薬は、全国のうどん屋を販売経路に広まったもの。「風邪をひいたら、うどん屋で、アツアツのうどんを食べて、この薬を飲めば、一夜で治る」といわれ、明治半ばには、全国の風邪薬のなんと80%のシェアを占めていたとか。

「すご~い。うどん屋さんで風邪薬売るという発想は素晴らしい。人々のニーズに応えた画期的なマーケティング戦略・・・だからお店の名前もうどん屋ってついてるんだ~」と、感心するミモロです。
うどん屋さんが作った漢方薬ではなく、うどん屋さんで売られた風邪薬だったのです。
今のようにドラッグストアーがいたるところにある時代とは異なり、昔の人々にとって、うどん屋で売られる薬は、頼りになるもの。しかも生姜という体にやさしい材料で作られたもの。

「生姜飴もあるんだ~喉にいいよね~」とミモロ。

「この生姜湯も美味しいですね~お湯を注ぐだけで簡単だし~」とミモロ。「そうでしょ。昔から大阪の人たちに愛されているんですよ」と、このお店の末廣美沙さん。
「ミモロ、生姜大好きなんです。よくお料理に使ってます」と。「生姜で体を温めるのって、すごく体にいいんですよ」と。「そう、だからミモロ、今年、お風邪ひいてないの…」

この「うどんや。風一夜薬」は、今は、百貨店や神社の催事でも販売されています。「伊勢神宮のおはらい通の縁日でも売られてるんだ~」通販もやっています。
昔の大阪人なら、誰でも知っているものだそう。

「どうもご馳走さまでした」と生姜湯の試飲で体がポカポカになったミモロは、境内の中を進みます。


「あれ、なんか人が集まって、何かしてる~。なんだろ?」
石の柵で囲まれた場所で、人々が一生懸命何かをしています。

「なにしてるんですか?」とミモロが聞くと、「五大力と書かれた小石を集めてるんですよ」と。「なにそれ?」とまだよくわからないミモロです。

ここは「「五所御前」という住吉大神が降臨した聖地とされる場所。そのそばにあるのが、「伍大力さん」と呼ばれる玉砂利が敷かれた一角です。
「伍大力」とは、仏教の5人の明王で、「寿命力」「福力」「体力」「知力」「財力」を授けてくださるそう。
「ここで、石集めて、お守りにすると、ご利益があるんだって~」。「住吉大社」でも有名なパワースポットです。


囲いの中を覗くと、隙間から手がニョロニョロと伸びています。

さっそくミモロもやってみることに・・・囲いの間から身を乗り出し、小石から文字が書かれたものを探します。

「ホントにあるの?う~なかなか見つからない…」真剣に小石をかき分けるミモロです。
しばらくして・・・「あ、見つけた~」と大きな声を…
「ほら、五って書かれてる~」小さな石には黒く文字が…「あと、力と大の字だ~どこかな~」と、ますます真剣に…。
ミモロ、どう?と尋ねても返事がありません。「ここの辺りにはないのかな~」と場所を変えたり・・・。
ゴソゴソ・・・小石をかき分け探します。とても話しかけられる雰囲気ではありません。

「やった~3つ見つけたよ~」と、しばらくして、3つの文字がやっと揃いました。

気づくと、3セットできています。「同じ文字が3つ見つけちゃったから、ついでにほかのの探したの~お友達に贈ろう~」と。それで時間がかかってたんですね。それ以上、拾っちゃだめよ。ほかの人にお譲りしなくちゃね。
「うん、これだけ・・・」と拾った小石を大切そうに抱えます。

拾った小石は、お守り袋などに入れて大切にします。ご利益をいただいたらお礼参りを。
そのときは、自宅の近所で拾った石に「五」「大」「力」の文字を、拾った石と同じように書き込んで、お守りといっしょに倍返しで戻すのだそう。
「じゃ、ミモロは、鴨川で小石拾って、文字書いてお返しすればいいんだね」と。

「住吉大社」にお詣りの時は、外せないパワースポットです。

「これも持ってて~」と、「招き猫」「猫の手しゃもじ」「五大力」の小石と「みもりまいり」の稲穂を渡して、いよいよ「初辰まいり」の最終地点へと向かいます。

「あっちだって~」と、目指す「浅沢社」と「大歳社」は、境内から出た住宅地の中にあります。









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コメント (2)
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