ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京福電鉄の北野線で、「北野天満宮」へ。梅もちらほら、「梅苑」の公開スタート。

2017-02-01 | 京都

「う~寒いよ~」と、毎朝、震えながら起きるミモロ。京都の町を囲む山々もうっすらと白いベールをかぶったよう。
「比叡山、きっと雪降ってるよね~」穏やかな陽気でスタートした2017年。お正月を過ぎたころから、厳しい寒さが始まりました。でも・・・もう2月・・・春の兆しがそろそろ見え始めました。

ある日、ミモロは、嵐電の北野線に初めて乗りました。
嵐電は、四条大宮から嵐山へ向かう小さな電車。路線の半ばにある帷子ノ辻駅からは、北野白梅町まで京福電鉄北野線が伸びています。
その歴史は古く開業したのは、明治43年のこと。この嵐電をもともと作ったのは、「京都電燈」という電力会社でした。明治22年に京都ではじめて「都おどり」で白熱灯の点灯を行った会社です。「京都の町を明るくした会社なんだ~」とミモロ。
電力事業は、戦前の昭和17年に「関西電力」に譲渡し、鉄道事業は、そのとき設立された「京福電鉄」に引き継がれ、会社は解散しています。
大正14年に出町柳と鞍馬間を走る「叡山電車」も、実は、もともと「京都電燈」が開業したもの。その後一時「京福電鉄」が運営します。
つまり、戦前は、京都の洛北と嵐山エリアの交通は、この会社が仕切っていたのでした。しかし戦時下の統制で、今まで送電と電車などの事業は分離を求められ、その後、解散へと進むことに。

1978年に京都の市電が全廃され、「叡山線」は、経営が悪化。それにより、「京阪電鉄」に譲渡され、現在は、そのグループ会社である「叡山電鉄」が運営しています。でも、比叡山に上る「叡山ロープウェイ」「叡山ケーブル」は、「京福電鉄」で、そこに京都の電車事業の変遷を見ることができるのです。
「そうか~。京都の電車って、出町柳や北野白梅町なんか一見半端な場所を始発駅にしてると思ってたけど、両方とも今出川通にあって、そこを路面電車が結んでたんだ。今は市バスしかないから、離れているって感じるけど、昔は、今より繋がってる感覚があったんだ~」とミモロ。そう市電が廃止される前は、銀閣寺と白梅町間に「今出川線」という路線があったのでした。
「え~今もあったら、銀閣寺と金閣寺が結ばれて、すごく便利なのにね~。観光客も喜ぶよ~」とミモロ。
でも、あまりに道路の幅が狭く、交通量の増加で、今は、むずかしいんじゃないの…。「そう、残念…」

さて無人駅の「常盤駅」で電車を待っていたミモロ。「あ、電車来たよ~」
1両車両の電車がホームに入ってきました。
「あれ?江ノ電だ~。懐かしい~」神奈川県の海沿い、鎌倉から藤沢を結ぶ江ノ電の車両です。
実は、嵐電と江ノ電は、2009年にそれぞれの開業100年を記念し、姉妹提携が行われました。鉄道会社の姉妹提携は、初だそう。「できた時代が同じで、車輪のゲージが同じだから、車両使えるんだ~」と、鉄子のミモロ。

さて嵐電の北野線の沿線には、「仁和寺」「妙心寺」「龍安寺」「等持院」などの有名なお寺がそれぞれの最寄り駅から徒歩10分以内にあります。「そこに行くのに、便利だね~」と思うミモロ。観光シーズンにも、交通渋滞を考えなくても、到着できます。「春は、鳴滝駅から宇多野駅の間、桜のトンネルになるんだって~。春に来てみようかな」と。そう、この区間は夜はライトアップされる「桜のトンネル」があります。

北野線のターミナル駅である「北野白梅町駅」へ到着。「梅咲いたかな?」といいながら「北野天満宮」へ。
 
「あ、梅咲き始めたんだ~」そう、梅苑の公開も始まりました。
  
まだ開花状態は、ちらほら・・・「寒いけど春が来てるんだ~」
 
境内には、節分の準備も。「思いのまま」という梅の枝に瓢箪が付いた守り飾りも・・・。
 

2月に入り、京都各所では、節分の支度が整い、春が近いことを感じさせます。
 

「う~寒い~」そうはいっても、まだまだ冷え込みが厳しい京都です。


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