京都の節分会で、有名な場所のひとつに、御所東に位置する「廬山寺」があります。
「いままで、ここの節分会、行ったことなかった~」ということで、今年、ミモロは出かけることに。
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節分会が始まるのは、14時すぎ。ミモロは、15時近くに到着しました。
すでに境内には、大勢の人。「あ、鬼さん、もういるよ~」と本堂では、鬼が人々の邪気を祓う「鬼の御加持」が始まっていて、ひとりずつ鬼に体の悪い所などを刀で祓ってもらっています。
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さて「廬山寺」は、天台圓浄宗の大本山。比叡山天台十八世座主元三大師良源によって、京都の北、船岡山の南側に創建された「與願金剛院」を前身にしています。応仁の乱などで焼失し、現在の場所には、天正元年(1573)に移ります。ここは、平安時代、紫式部が育ち、結婚生活も送った邸宅があったところです。
「紫式部邸宅跡と節分の鬼踊りで有名なお寺だけど、その2つの関係がよくわからなかった~。なるほど無関係だったんだ~」と納得したミモロです。そう、紫式部もまさか自宅跡で、鬼踊りが行われるとは、思っていなかったでしょう。
境内では、紅白の蓬莱豆や恵方巻、節分だけの「俵屋吉富」の豆の形のお菓子などが売られていました。
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「鬼踊り」が始まるのは15時から。「ここ鬼たちが通るんだって…」
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ロープが張られた通路に身を乗り出して鬼の登場を待つミモロです。
「あ、来た~」先導する人に続き、赤、緑、黒の3人の鬼たちが姿を現しました。
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ポッコリお腹の出た鬼たち・・・「ちょっとメタボ体形だよね~」と、自分もポッコリお腹のミモロ。
鬼に続き、豆まきに使う「蓬莱豆」、弓を携えた追儺師などが現れました。
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鬼たちの一行は、境内に設置されたステージへ。そこでまずは鬼が大暴れするのです。
そもそも「鬼踊り」は、村上天皇の時代に宮中に現れた悪い鬼(人間の煩悩)を護摩の法力と法器などで降参させ、退散させた故事に由来します。
「わ~ん、鬼さんたちの姿が見えない~」とミモロ。あまりの多くの人が、ステージのまわりにいるので、小さなミモロはよく見えません。
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ステージにいた鬼は、その後、本堂の中へ。もう全く見えません。「どうも本堂の中で、やっつけられているらしいよ~」と。残念ながら、よほど本堂の近くでないと、中の様子は見えません。中では護摩供が行われていたようです。
しばらくして、再び鬼が姿を現しました。「どうも逃げてるみたい…」
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ミモロは、急いで本堂の南側に移動。鬼は、本堂の縁から、いったん奥へ行くようです。
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「あれ?おしまい?」
いえ、まだ鬼さん登場するみたいよ~。それに豆まきもあるし・・・。
そう、再び鬼さん登場。「もしかしていい鬼になったんじゃないの?」とミモロ。よくステージが見えないので、ストーリーが理解できないよう。
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鬼たちは、ステージを降りて、初めに来た道を戻ります。
「ホラ優しいよ~」鬼さんたちはミモロを抱っこしてくれました。なんでも抱っこしてもらう子供は健やかに育つそう。
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鬼の周囲には、わが子を抱いてもらおうと、親たちが集まります。「わ~んわ~ん」と事情がわからず泣き叫ぶ子も。「突然、コワイ顔した鬼に抱っこされたら…泣いちゃうよね」とミモロは、泣く子に同情します。
鬼が退場した後は、追儺師により邪気払いの弓が四方へ放たれ、そして、いよいよクライマックスの豆まきです。
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「わ~とてもそばに行けないよ~」と、豆などが撒かれるステージの周囲に近づくことはできません。
ミモロは、離れた場所で、呆然とただ見物するばかり。だってとてもミモロが近づける状態ではないのです。
「福豆ゲットできないね~」と諦めているミモロの方向に突然、豆がまかれました。
反射的に「拾おうとしたミモロですが、周囲の人の機敏な行動に付いてゆけませんでした。
するとそばにいた方が、「バッグの中に1個はいりましたよ~」と。「え?あ、ホント~」
いつもミモロを運ぶバッグの中にピンク色の豆が…。「わ~豆が飛び込んできたんだ~。これって福が飛び込んで来たってことじゃないの~」と、途端に嬉しそうなミモロ。ホントは、福豆欲しかったのね~。
さらに豆まきが終わり、熱気の冷めぬ境内に立っていたら、ステージの近くにいらしてたくさん豆をゲットした方が、手のひらに数個の豆をミモロの前に。「どうぞ~たくさんあるから…」。「え、いいんですか~じゃ、白いのひとつ」とミモロは一つだけいただきました。
また、「あれ、お餅だ~」と、帰りかける方に見せてもらうと、「ひとつどうぞ~」とお餅をいただくことに。
「みんなに福わけてもらっちゃった~」と。家にもどり懐紙の上に…
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紅白の蓬莱豆は、ひとつずつ食べると寿命が延び、福餅は開運出世するそう。
「みんなのおかげだね~」とミモロ。そう、福は、人によってもらたされるものかもしれません。
*「廬山寺」の詳しい情報はホームページで
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