「今年も節分忙しかったね~」と2月2日から3日に、市内各所の節分会に出かけたミモロ。
「毎年、鬼さんに会ってるの…だから今年も行かなくちゃ~」と、「聖護院」へ。
「あ、鬼さんいる~」と駆け寄るミモロ。そこには緑色の鬼さんが。
「あの~赤い鬼さんいませんか?」と緑の鬼に聞きますが、「モグモグ・・・」何を言っているのかよくわかりません。「きっと鬼語なのかも…」。緑の鬼とは、話が通じなかったミモロは、そばの山伏さんに尋ねることに。
「あ、毎年、来てる子だね~」と。「はい、ミモロです。あの~赤い鬼さんいませんか?」と。
「う~今、休憩中かも…もうしばらくしたら出てくるんじゃないかな~」と。
「聖護院」では、毎年、節分会に境内で護摩供や豆まきが行われます。
15時から行われる護摩供の準備が整った境内。でも、毎年会う赤い鬼の姿はありません。
「15時にならないと鬼さん出てこないのかな~」今は12時過ぎたばかり。ミモロは、境内のあちこちを探し回ります。
節分の時は、日ごろ公開されていない本堂などに参拝ができます。
「聖護院」といえば、修験道の聖地。護摩供が行われる節分は、山伏さんたちはおお忙し。
「赤い鬼さんに今年は会えないかも…」とお友達になった赤鬼に会いたかったミモロです。
15時には、今年は「廬山寺」の「鬼踊り」を見に行くつもりなので、ここに15時まではいられません。
「もう行かなくちゃ~」と、諦めかけたとき、「あれ~ミモロちゃんでしたよね~」と声が。
山伏さんがミモロのそばに…。「あの~赤い鬼さん探してるんです。知りませんか」とミモロ。
「あ、私、去年は、赤鬼だったんですよ」「え~赤鬼さんなの・・・。人間になったの~」とビックリするミモロ。
鬼は護摩供などで、いい鬼になって、人間になるんだ~と、心の中で思うミモロでした。
「わ~よかった元赤鬼さんに会えて~」とうれしい笑みがこぼれます。
「ミモロちゃんも元気そうでなによりです」と、1年ぶりの挨拶をかわすミモロたちです。
それから次は向かい側に位置する「須賀神社」へ。
ここは、最近、節分にすごくにぎわう神社。というのは、縁結びのご利益があるといわれる「懸想文」という昔のラブレターを売る「懸想文売り」が梅の枝につるしたお守りを授与するのです。
「懸想文売り」が登場するのは京都ではここだけ。若い女性を中心に、それが話題になり、訪れる人が年々増加しています。
「昔、文字が書けなかった人に変わって代筆したラブレターが、懸想文なんだよ。文字が上手な貴族のアルバイトだったから、その正体がだれが書いたかわからないように、覆面してるんだって~」とミモロが説明。
「懸想文」のお守りは、タンスなどに入れておくと、衣装が増えて、容姿も美しくなり、良縁に恵まれるのだそう。
「やっぱり良縁を得るためには、外見も美しくしておかないとダメだよね~。お守り、買おうかな~」とミモロ。
え~何年か前に買ったでしょ。タンスの引き出し1段がミモロの衣装でいっぱいになるほど増えています。やっぱり効き目あるんだ~」とミモロ。
若い女性に限らず、アンチエイジングにもご利益がありそうな気がします。
本殿にお詣りしたミモロ。「こんにちは~。今年もお詣りに来ました」「あ、毎年来てる子ね…ネコだったよね」
「はい、ネコです」
今年、ミモロは「須賀神社」で交通安全のお守りをいただくことに。
ここは、日本唯一交通安全の神様が祀られているのです。
ネコや犬の安全も守るお守りもあるそうです。
実は、ミモロは2日には、「八坂神社」の節分会にも出かけています。
ミモロのお目当ては、福豆の福引です。
福豆についている福引券をしっかりもって、いざ運試し。「今年はミモロ金運上昇してるんだって…」
はりきって福引の場所へ。「あ、島田さん、こんにちは~」「いいもの当ててね~」と、御所人形の作家の島田さん。
「八坂神社」でいろいろなお役をなさっています。
「え~い」と気合いをいれてくじを引きます。そこに書かれた番号を賞品に替えてもらいます。空くじなし、いろんな賞品が当たるんです。
「はい、どうぞ~」とミモロに渡されたのは、アルミホイル。
「わ~やっぱり金物に縁があるんだ~」とミモロの金運は、金属に縁があるということなのでしょうか?
まぁ、アルミも金属ですから…。「わ~金運あったね~」と喜んでいるミモロ。アルミホイルでこれほど喜ぶなんて、すごく幸せ。よかったね~ミモロ。
「節分って楽しいよね。鬼さんに会ったり、福豆の豆まきやくじ引きがあったり・・・」と、ホント京都の節分は楽しいのです。ぜひ、この時期に京都に…。シーズンオフなのでホテルなどの宿泊施設も空いています。
3日の節分の夜。家で、豆まきを済ませたミモロは、恵方巻をいただきます。
「今年は北北西が恵方なんだって…こっち向きでいいの?いただきま~す」パクリ…
食いしん坊のミモロですが、さすがに大きな恵方巻に一瞬ひるみます。来年は、ミモロサイズにしましょうね。
新しい年を迎え、「どうぞ世界が平和で、人々が幸せに暮らせますように…」と、ミモロはそっと祈ります。
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