修学院離宮の門から少し南へ進むと、鐘堂がある山門が見えてきます。ここは、臨済宗大徳寺派の「解脱山禅華院」です。


お寺の前は、修学院離宮の敷地が広がり、趣ある石垣がお寺の歴史を物語ります。


「あんまりガイドブックに載ってないお寺だよね~」そう、今まで一般には公開されていなく、地元の檀家の皆さんが大切にされてきたお寺です。


「あ、ミモロちゃん、いらっしゃいませ~」と迎えてくださったのは、ご住職の隅田さん。実は、ミモロのお友達。

隅田さんが、このお寺のご住職になられたのは、3年前。その前の2年間は、しばらく住職が不在だったお寺に住み込んで、おつとめをなさっていたそう。
「どうぞ、ミモロちゃん上って~」と、お寺の中に案内されました。
「わ~お庭がよく見えるお座敷~」

「お茶どうぞ~・暑かったでしょ~」とお茶とお菓子のおもてなし。


「そうね~。5年前、初めてこのお寺に入ったときは、お寺の一部しか法要に使われていなくて、大部分が荒れた状態だったんですよ」と。「え~こんなにキレイなお座敷なのに~」「毎日、掃除したり、修理したんです」と。
そもそも「禅華院」は、比叡山三千坊のひとつで、昔は天台宗。江戸時代の寛永年間に大徳寺第170世の清巌禅師が創建し、臨済宗のお寺に。文政9年には、修学院離宮の建物を拝領したという歴史あるお寺です。現在の本堂は、昭和天皇のご即位の大典に拝領し、昭和4年に再建したもの。
ミモロは、本堂にお祀りされている、ご本尊の釈迦如来。楠正成公が信仰された「圓通観音菩薩」、「三面大黒天」などにお詣りしました。



「お寺がキレイになって、仏様たちもお喜びになったんじゃないの~」とミモロ。「そうですね~。それまで使われていなかった部屋を初めて開けたとき、なんかヴワーと空気が流れて、不思議な気がしました」と隅田ご住職。
ご住職が、毎日お掃除され、おつとめをされ、お寺は、かつてのパワーを蘇らせているんだ~と思うミモロです。
「わ~きれいな杉戸の絵~」

本堂の中をあちこち歩き回ったミモロは、それからお庭を拝見します。

修学院離宮の景色を借景にする庭は、小堀遠州作と言われるもの。


ご住職が、お手入れなさっているお庭です。
境内の一角には、石仏が並ぶ場所が。この地域には、昔から石仏が多く、今も石仏がここにお祀りされて、その数は、増えているのだとか。
大きな石仏は、鎌倉時代のもの。

またその傍らには、平安時代の石仏も、静かに時を刻みます。

お寺には、事前に連絡すると、本堂やお庭などを拝見できるそう。
「秋になったら、紅葉見に来ますね~」とミモロ。

「修学院離宮は、何度も拝見に行ったけど、そばにこんな素敵なお寺があるって知らなかった~」と感激するミモロでした。
*「解脱山 禅華院」京都市左京区修学院鳥丸町20番地 電話075-781-2609 参拝は、事前に連絡を

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