猛烈な暑さの京都。「連日36度は、超えてるんじゃないの~」と、全身毛皮のミモロは、もう汗びっしょり。でも、東京から来たお友達の京都案内に出かけます。
向かったのは、京都の北部、大徳寺から徒歩5分ほどにある「今宮神社」です。以前、ミモロは、何度か訪れている場所。「縁結び・・・特に玉の輿のご利益があるんだって~」とミモロ。今でいうセレブ婚でしょうか。
神社に向かう参道は、さすがに観光客も少な目です。
さて、今回お友達がここに来たかったのは、参道の両側にある名物の「あぶり餅」が食べたかったから。
2軒向かい合わせに暖簾が下がる「あぶり餅」のお店は、北側が「いち和」南側は「かざりや」です。
「いち和」は、1000年以上も前に創業されたという日本で最も古い和菓子店ともいわれる老舗。応仁の乱の時や、飢餓が蔓延したとき、人々にふるまったと伝えられます。
そして南側の「かざりや」は、江戸時代の創業です。
「ミモロちゃん、どっちのお店に入るの?」とお友達。「どうしようかな~」とミモロは、参道の真ん中で悩んでいます。
「いらしゃいませ~。わ~かわいい~」と声をかけられたのは「いち和」さん。
「どうしよう~・・・あの~前にそちらに伺ってレポートしたことあるんです」とミモロ。「あ、そうなの?」
「あの~今回は、こっちのお店にしますね~。ごめんなさい」とミモロ。「なら、分かれて座りましょ」とお友達。「うん、それいいアイディア」と。
ミモロは、「かざりや」さんの軒下へ。
「あぶり餅」は、お餅を小さくちぎって、竹串にさし、そこにきな粉をまぶして、炭火であぶり、最後に白みそのたれを付けます。
店先では、手慣れた手つきで、手際よく、竹串にお餅がつけられていきます。
「速い~」
ミモロは、そばで見学させてもらいました。
そのお餅を炭火であぶります。
真夏の作業は、暑くて大変。でも「すごい香ばしい~おいしそう」クンクンとミモロの鼻が動きます。
「お待ちどうさま~」とミモロの前に、お茶と出来立ての「あぶり餅」が。
10本で500円。向かい側の「いち和」さんにいるお友達が、2本持って、参道を横断。「わ~両方の味が楽しめる~」と大喜びのミモロです。
「う~味の違い?」白みそのたれがそれぞれ工夫をしているのでしょうが・・・「両方とも美味しい!」というのがミモロの結論でした。
水曜日が、両方のお店の定休日。その日に行くと、食べられないので要注意!
さて、「あぶり餅」を食べたミモロたちは、「今宮神社」の境内へ。
まずは、本殿に参拝します。
「今宮神社」は、大己貴命(おおなむちのみこと)などをご祭神に、約1200年前に、厄病退散の神社として創建。参道の「あぶり餅」もこれを食べると厄病退散のすると言われていたそう。
西陣の氏神でもあるこの神社の境内には、「織姫社」という織物の巧みさで知られるご祭神を祀り、技芸の上達を願う人の崇敬を集めています。
「あ、あそこ行かなくちゃ~」
ミモロが、社に参拝の後、訪れたのは、占い石といわれる「阿呆賢(あほかし)さん」。
「願い事を念じて、石を持ち上げるの。叶うときは、石が軽く感じるんだって~」とミモロ。
さっそくお友達が挑戦。「あ、持ち上がった~」と嬉しそう。次はミモロが持ち上げます。
「う~上がらない~」やはりミモロの体重より重い石を持ち上げるのは無理。でも諦めないで~。「うん、神様見ててくれるもんね~」と、石をやさしく撫でました。
「ここって、玉の輿のお守りもあるんだよ~」と社務所へ。
社務所には、いろいろなお守りが揃っています。ここが「玉の輿」にご利益があるのは、西陣の八百屋娘、お玉が、五代将軍徳川綱吉の母、桂昌院に大出世したといわれることに由来します。桂昌院になってから、この神社をはじめ、さまざまな神社仏閣の修復や造営に尽力。京都や奈良には、そんな神社やお寺が多く見られます。
「きっと自分が、将軍のお母さんになれたのは、神様や仏様のご加護って感謝したんだよね~。感謝の心を忘れないようにしなくちゃね~」とミモロ。でもただ神様や仏様にお願いだけしては、願いは叶わぬもの。それに向かって行動することが大切なんですよね。その姿を見て、「じゃ、願い叶えてあげよう~」と神様や仏様は思われるのだと…。
まだまだ暑い日がつづく京都。「あぶり餅も食べたし、元気で、夏がこせると思うよ~」と、暑さにもかかわらず、食欲は衰えることがないミモロでした。
*「今宮神社」の詳しい情報はホームページで
人気ブログランキング
ブログを見たら、金魚をクリックしてね ミモロより
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jpまで