ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロ高野山へ行く(5)ごま豆腐や焼きもちなど、美味しいものもいろいろと

2017-08-19 | 国内旅行

この夏、高野山を訪れているミモロ。歴史的建造物などをいろいろ見学した後は、町歩きを楽しみます。
  

高野山は、弘法大師が約1200年前に開いた真言密教の修行道場。明治までは、女人禁制で、女性が入山することができない場所。弘法大師のお母様でさえ、入山できず、山のふもとのお寺に住まわれていたのです。女性の参拝は、山の入口までに限られ、そこには『女人堂」という参拝所が設けられ、そこで参拝を行いました。
明治5年(1872)女人禁制が解かれ、参拝が許され、さらに明治39年に女性の定住が許されてから、門前町は、発展してゆきます。
参拝客のための飲食店をはじめ、おみやげ屋など、さまざまなお店が大門から奥の院の入口までの通り沿いに軒を連ねます。

「たかのまきさんって誰?」と通りに掲げられた看板を見て、ミモロ。あ、それは「高野まき」というお墓に備えるお花を売っているんです。「あ、京都のお寺でもお供えするよね~」と思い出した様子。

さて、町を歩いて気づくのは、半紙を使った「切り絵」が、店の前や建物の中、宿坊では床の間の上にも飾られていること。
 (宿坊の床の間)
これは「宝来」という縁起物で、しめ縄の代わりなのだそう。干支をはじめ、宝船など吉祥文様が、切り絵になっています。これは弘法大師が中国からもたらしたといわれ、山地で、稲が実らぬ高野山では、しめ縄の藁の入手が難しく、それに代わるものとして、飾られているのだそう。専門の職人さんの手によるもので、おみやげに求める人も多いのです。

「お腹空いた~」と歩きながらミモロ。わかりましたお団子食べる?「うん、食べる!」と目を輝かせます。
 
高野山には、和菓子店も多く、そこでは、やきもちやきび団子など素朴な和菓子が参拝者に人気。
「あ~ん」 
手軽な値段で、1個でも買える和菓子は、外国人観光客もよく食べています。

高野山の名物と言えば、「高野豆腐」と「ごま豆腐」。ミモロはお友達に連れられて「濱田屋」というごま豆腐専門店へ。
 
精進料理に欠かせないごま豆腐。「濱田屋」は、明治創業。もともとは豆腐店で、高野豆腐や木綿豆腐を、宿坊やお寺の食事用に製造。昭和30年代から、ごま豆腐を中心に製造し、専門店に。

大阪などの料亭にも届けられる味です。「ミモロちゃん、ごま豆腐食べる?」とお友達。「うん、ここで?」とミモロ。
お店には、イートインスペースがあり、そこでごま豆腐と美味しい湧き水を頂けます。
「きな粉が掛かってる~」
ごま豆腐は、醤油だけでなく、きな粉と黒蜜でデザートにも。「美味しいね~」と、モチモチした食感は、ババロアのよう。
ごまと葛で作るごま豆腐。まろやかな味わいがミモロの口に広がります。

また、トコトコと町歩き・・・「あ、ここのお餅もおいしそう…」
 
「お土産買うから待っててね~」とお友達。
 
ここは「みろく石」という高野山銘菓のお店。「あ、宿坊で食べたのだ~」とミモロ。

つぶあんが詰まった小さな焼き菓子です。みろく石は、奥の院にある持ち上げると願いが叶うという石に因んだもの。

ここでは、いろいろ試食させてもらいました。

「高野山って大きな門前町で、歩くのも楽しんだよね」とミモロ。これが外国人観光客にはたまらないのです。
世界遺産「高野山」は、雄大な自然、歴史的建造物、宿坊、門前町など、歩ける範囲に、日本の文化や趣を体験できるものが集中しているといえます。まさに日本の歴史、文化、暮らしなどを体験できる一種のテーマパーク的要素を持っているのです。

関空からのアクセスもわかりやすく、外国人観光客の方が、日本人観光客より多いというのもうなずけます。
「だって、京都から遠いもの・・・」とミモロ。山深い高野山は、国内に住む者にとっては、行くのに覚悟がいる距離。でも、日本を訪れる外国人にとっては、日本自体が遠いので、関空からの距離は、それほど苦にならないよう。

ますは、高野山を訪れてから、大阪、京都、東京などへ移動するのです。

弘法大師は、あらゆる階層の人たちを救った方。「だからあらゆる国、あらゆる宗教の人たちも温かく迎えてくれるんだよね」とミモロ。

「高野山のお坊様は、みんなすごく優しくて、親しみやすいのよ」と何度も訪れているお友達。そう、英語を話すお坊さんも多く、ミモロにもみんな親切です。厳しい修行の反面、ほかの人には、優しい・・・のだそう。

「だからたくさんの人が1200年の後も訪れるんだよね~。弘法大師さまに会いに・・・」
ミモロは、今も生きているという弘法大師さまに会いに、奥の院の御廟に向かいます。




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