冬の高野山を訪れたミモロ。ランチを済ませ、この日、宿泊する「持明院」の宿坊へ向かいます。
「わ~なんか素敵な雰囲気の場所~」
広い玄関から、歴史が感じられる設えが始まります。
「ここにお泊りするの?」ミモロとお友達がこの日宿泊するお部屋は、立派な襖絵のある和室です。
寒さ対策には、天井のエアコン、石油ファンヒーター、そして炬燵です。「わ~炬燵~」ミモロの家にはないのです。
『お庭も見える~」
春には桜やツツジ、夏にはサルスベリが美しいといわれる日本庭園は、構造がわからないほど、すっぽり雪に包まれています。
「ミモロちゃん、寒いから早く炬燵に入って~」とお友達。雪見をしたいところですが、障子を開けていると、室内の温度が下がり、寒いのでした。
炬燵の上には、お茶とお菓子。そして宿坊から数珠のブレスレットの贈り物が。
ミモロとお友達がこの宿坊に泊まるのは、実は星まつりの護摩祈祷が行われるからです。
「持明院」は、鳥羽天皇の時代に、持明房真誉大徳の開祖で、持流一派の本山として約千年の歴史をもつお寺です。境内は二千坪。そこにさまざまな建物が十数棟あり、数々の貴重な仏像や仏画。経典などを収蔵しているそう。
有名なのは「お市の方」を描いた絵。でもこの日は、そのお部屋が使えなくて、拝見することができませんでした。残念…。
高野山詣での宿は、宿坊という宿泊施設のある寺院です。高野山には、117の寺院があり、そのうち52のお寺が宿坊になっています。それぞれ趣も異なり、どこに泊まるか…それも楽しみになります。
さぁ、星供養が始まる時間になりました。
「お堂の中は、寒いですから、コートを着てくださいね~」といわれ、ミモロは、ケープを着てゆくことに。途中までは、毛糸の帽子もかぶります。
護摩祈祷を行うお堂の中で、全国から求められる星まつりのお札のご祈祷が行われます。ミモロもあらかじめお伝えしたお願いを書いたお札を頂戴しました。
約2時間ほどお堂に座っていたミモロ。「う~結構、体冷えちゃった~」と、部屋に戻ると炬燵にもぐりこみました。
「夕ご飯まで時間があるから、奥の院にお詣りしたい~」というミモロは、毛糸の帽子をかぶって出かけます。
「わ~凍ってる~」奥の院参道の入口となる一の橋の手水場へ。
「キャ~冷たいけど、お清めしなくちゃ~」と、凍っている隙間から流れる水でお清めを…
「うわ~すご~い」歩きだしたミモロは、参道の景色に思わず声を…
夏に訪れたときは、大きな杉に感激したミモロですが、今回は、目の前に広がる白銀の世界に言葉を失います。
参道には、ほとんど人がいません。そこにはミモロとお友達だけ…。
シ~ンとした森・・・聞こえるのは、雪を進むミモロの足音。「すごすぎる~」とその景色にほかの言葉が浮かびません。
「みんな雪かぶってる~。まるで綿帽子・・・」弘法大師の石像もお地蔵さまも雪の帽子をかぶっています。
「こんにちは~寒くない?」
ミモロは、赤い毛糸の帽子をかぶったお地蔵さまにご挨拶。参道のあちこちに足を止めます。
「あ、お友達、ずいぶん先に行っちゃった~。待って~」とミモロは慌てて後を追います。ここにひとりだけいるのは、なんとも寂しい感じ…。
「転ばないように~」
参道は、雪かきはされていますが、表面は凍結し、すべりやすい状況に。ミモロはいつもなら走るところを、一歩一歩慎重に歩きます。
途中に階段も…。ここも滑りやすそう・・・気を付けて…「うん」
「滑らないように~」
奥の院に到着。ここには空海さまの御廟があり、ここからは撮影ができません。
御廟の前に進んだミモロ。「空海さま~ミモロ、来ました~」と大きな声で。
もう御廟のお堂が閉じられる間際・・・そこには、ミモロとお友達しか・・・。
ミモロは、しばらく御廟の前で、じっと祈ります。まさに空海さまと会話するような時間です。
「もういい?」「うん」そろそろお堂の門が閉じられる時間です。
参道の燈篭には光が灯り、さらに幻想的な雰囲気が…。
「ミモロちゃん、急いで~夕ご飯の時間までに宿坊に戻らないと~」とお友達。
「うん…」夕ご飯の時間は、17:45です。ミモロとお友達は、急いで宿坊を目指します。
「待って~」お楽しみの夕ご飯・・・ミモロはできるだけ急いで進みます。「う~滑っちゃう~」
気持ちは焦れど、思うように歩けないミモロでした。
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