2月17日から4月15日まで「京都文化博物館」で開催されるイギリスの偉大な風景画家、ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーの絵画展、「ターナー 風景の詩(うた)」。
ミモロは、その開会式に出かけました。
ターナー(1775~1851)は、イギリスを代表する画家のひとり。彼の素描の才能は、幼いころから輝き、12歳の時には、模写した版画を売っていたそう。若いころから、イギリスの芸術の殿堂、ロイヤル・アカデミーの正会員になり、職業画家として、その時代を代表する画家として知られます。
さて、この日、「京都文化博物館」の別館では、開会式が行われました。
主催する京都市、京都文化博物館、毎日新聞社、京都新聞社、MBSをはじめ、スコットランド国立美術館関係者などが列席する開会です。
ミモロは、すみっこの方で、式を見ていました。
「たくさんの出席者がいるね~」と、ミモロは、顔見知りを探します。
やがて式も滞りなく終了し、出席者は、次々に展示会場へと向かいます。だれもいなくなったフロアにミモロだけ。
「うわ~高い天井~」と見上げます。この建物は、明治39年〈1906〉に日本銀行京都出張所として建設され、昭和40年まで銀行として活躍していました。その後、京都府に寄贈。昭和63年に博物館別館として公開されました。
「ここ、国の重要文化財なんでしょ」とミモロ。そう、明治の洋館のひとつで、設計は、東京駅などを手掛けた辰野金吾とその弟子の長野宇平治です。
ミモロが立っている場所は、かつて銀行の営業室だったそう。高い天井からも外光が入り、とても明るい室内です。
「昔の銀行って、素敵だよね~。郵便局も洒落た建物が多かったのに~」と、思うミモロです。
さぁ、ターナーの作品を見に行きましょう。
「うん・・・もう行くの~」だれもいない広いフロアで、踊りたいみたい…。
見ると、ステップを踏んでいました。
展示会場は、4階。エレベーターの前に、撮影スポットが…。「ここから、顔出すと、肖像画みたいになるの?」
ミモロは、小さすぎるよう。「やだ~くすぐったいよ~」と。
本来は、こんな感じになるはずです…会場にいたお友達にモデルになってもらいました。ご協力ありがとうございます。
70点を超す作品が並ぶ展覧会。残念ながら、撮影はできません。
「図録、立派だね~」
ターナーの作品を物語る地誌的風景画というのは、どこを描いたのかわかるような特定の場所が描かれ、特徴的な地形などを描写しています。
「なんかまるで写真みたい~」と画集を見てミモロ。写真が発達していなかった時代、ターナーの絵画は、その時代や風物、地形を未来へ伝えるものになっています。
イギリスをはじめ、イタリアやフランスなどにも旅行し、風景を描いた作品は、きっと見る人の旅情を誘うことにもなったはず。
彼の鋭い観察眼は、自然や地形の姿に、崇高さを見出し、それをキャンバスに映し出したものともいわれます。
彼の気品に満ちた作風は、高く評価され、さまざまな人が作品を依頼したのです。また、書籍の挿絵なども手掛け、その作品数の多さは、彼が若いときから才能を発揮し、70歳を超えても精力的に描き続けたことにもよります。
ターナー展に行ったら、ぜひ彼の生い立ちや活躍の軌跡をわかりやすく解説するビデオを見てください。
「ホントは、これを見てから、作品を見ると、いいのにね~」と。
*詳しくは「京都文化博物館」のホームページ
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