晴天に恵まれた日、ミモロは、お友達に頼んで朝の大文字山散歩に連れて行ってもらうことに…。
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すでに数回、登った経験のあるミモロですが、朝のお散歩で登るのは初めてです。
朝、8時に銀閣寺そばの登山口で待ち合わせて…。ミモロのために、登りやすいように杖も用意してくれたお友達の大久保さん。白川でハチミツの専門店「オ・ボン・ミエル」をなさっていて、なんと大文字山には、毎朝、お散歩で登っているそう。
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「ミモロちゃん、無理しないで、ゆっくり登りましょうね」と。
「うん、ミモロ、足遅いの…」と、小さいので致し方ないこと…でも、ミモロの場合は、途中でいろいろ観察するので時間がかかるのでした。
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まずは、登り口にあるお堂にお詣り…「無事に登れますように…」標高465mで、特別高い山ではありませんが、それでも遭難し亡くなる方もいらっしゃるそう。またケガをすることもあるので、油断はできません。
夏、五山の送り火を灯す山は、地元の人にとって、特別な山なのです。
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「汚したり、自然を傷つけちゃいけないんだよね!」とミモロ。
「さぁ、出発しましょ!」ミモロは、大久保さんについて、ゆっくり歩き始めました。
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「あ、いろんな鳥の声が聞こえる…。みんなミモロのこと見てるみたい~」と耳を澄ませ、鳥の声を聴くミモロ。
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朝は、鳥の声がとてもよく聞こえるそう。姿こそ見えませんが、きっとじっと枝から訪れる人を見つけていることでしょう。
トコトコと山道を歩きながら、周囲の自然の観察もします。
「あ、キノコだ~かわいい形…食べられる?」と尋ねます。
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「これは、トガリフクロツチグリっていうキノコなの。マッシュルームみたいだけど、食べちゃダメよ!」と大久保さん。
「じゃ、これは?なめこみたいだけど…食べられないの?」とキノコを見ると、尋ねずにはいられないミモロです。
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「う~どうかな?山にはたくさんの種類のキノコがあるけど、よっぽど知識がないとお腹壊しちゃうわよ~だから、山ではキノコ採らないようにね」と。
さぁ、先に進みましょう…「うわ~階段が続いてる~ヨイショ」
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ミモロは、一生懸命登ります。
途中、木の根が階段になっているところで、「誰かのおうちかな?誰かいますか?」と中を覗きます。
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「わ~面白い~そういうところみ興味を示すのミモロちゃんくらいじゃない?いつも登っているけど、そんな穴があるの気づかなかった~」と。
「秋になると、夏に比べて、山が明るくなるのよ」と大久保さん。山に茂る木々が葉を落とし、光が山に差し込みやすくなるのです。
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「ホント、明るい~」山の木々は、黄金色に色づき、キラキラと輝いて見えます。
「楓の赤い紅葉も素敵だけど、山の落葉樹もいいね~」と。
「う…また急な山道…ヨイショ~」
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「ミモロちゃん、これコウヤホウキっていう野草で、なんでも箒を作るのに使われたんだって…お花かわいいでしょ!」と大久保さん。
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「ホントだ~可憐な感じ…」と、珍しい野草が、ミモロの疲れを癒します。
「わ~町が見えるよ~」木々が開けた場所に到着。
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「ここは、まだ半分くらいかな?さぁ、もうちょっと頑張って~」とミモロを励ます声が…。
しばらく山道を進むと、広い場所に到着しました。
「わ~ここ素敵~山の広場だ~」と。
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そう、一面、色とりどりの葉が錦繡の絨毯を広げたよう。
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「ここね、きっと山の動物さんたちがお月見したりする場所じゃない?」とミモロの想像は膨らみます。
ミモロの想像によると、「狸さんの腹鼓や小鳥さんの歌に合わせて、ウサギさんたちが踊ったり、鹿さんがタップを踏んだりする宴会があってね、そのイベントにクマさんとイノシシさんの相撲なんかもあったりして~」と。そんな景色を想像したくなる場所です。
その一角には、お地蔵様がいらして、そこには、どんぐりが備えられています。
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「きっとリスさんやうさぎさんなんかがお供えしたんじゃない?」とミモロ。「うん、そうかもしれないわね~」とやさしく微笑む大久保さんです。
「さぁ、もう少し・・・ミモロちゃん大丈夫?」「うん、全然平気…」と、足取りは思った以上に軽いミモロなのでした。
ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより
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