ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロのちょこっと東京旅。夏の風物盆踊り。踊った後に訪れた目黒駅そばの「とんかつ とんき」

2012-08-21 | グルメ

夏、京都でも、各所で行われる盆踊り。五山送り火の日にも、鴨川沿いでは、盆踊りが行われて、ミモロもちょっと参加しました。

実は、先日、ちょこっと行った東京でも、盆踊りが…。

そこは、目黒駅前。
盆踊りの櫓が設置され、その前で、輪になって浴衣姿の人たちが、夏の夕暮れのひとときを、盆踊りで楽しんでいました。

盆踊りの場所には、いろいろな屋台が出ています。
あるテントの前を通りかかったミモロに「福引やってますから、1回どうぞ…」と声が。

福引が大好きなミモロは、さっそくガランと回します。
「ハーイ、白玉ですね。この中から選んでください…」
白玉は、どうもハズレだったよう。でも、「わーいろんなお菓子があるー」と、ミモロは、あまり気にしてないみたい、嬉しそうに景品の前に。
「あ、クレヨンですね。ハイ、どうぞ…」
ミモロは、なんとお菓子ではなく、小さなクレヨンを選びました。係りのお兄さんに渡されて大満足です。お菓子じゃなくていいの?「うん、なんかこのクレヨンかわいいんだもの…それにそろそろ晩御飯の時間だから…」と。

さて、目黒駅で有名な味どころのひとつが、「とんかつ とんき」です。

古くからあるお店で、開店と同時に多くの常連客が店内へ。
ミモロも、ちょっと並んでからカウンター席へ。白木の大きなカウンターがグルリと厨房を囲んで、独特の雰囲気。ここのメニューは、ヒレ、ロース、串かつなど。
ミモロは、ヒレカツを注文。しばらくして揚げたてのかつが、たっぷり盛られたキャベツと一緒に白いお皿でミモロの前に。

「わー東京に来たら、絶対、このとんかつ…」と。香ばしい衣に包まれたジューシーなヒレカツは、何度食べても飽きない味。おかわり自由なキャベツとの相性も抜群です。
「ちょっとからしをつけて、ソースをちょこっと掛けるのがおすすめ」とミモロ。

実は、ミモロは、自由が丘にある同じ名前の小さなトンカツ屋さんの常連でした。東京に暮らしていたころ、よく行きました。でも、最近、そのお店が閉店してしまって、ちょっと残念。
「あのおじさんが揚げたとんかつ美味しかったよねー」と懐かしんでいます。

ここ目黒の「とんき」もミモロが好きなとんかつのタイプ。「これからは、こっちに通う…」と。

ヒレカツは、1800円。「キャベツなんどもおかわりしちゃった!」とミモロ。


とんかつとキャベツってホントに抜群の相性です。

ちなみに、とんかつは、明治時代に、西洋料理のカットレットから、日本風にアレンジされた料理で、りっぱな日本料理のひとつです。西洋のカットレットは、大目に溶かしたバターの中で、ソテーする感じ。でもとんかつは、天ぷらみたいに多量の油で揚げます。また、カットレットは、西洋料理だから、ナイフとフォークで切りながらいただきますが、とんかつは、あらかじめカットされ、お箸でいただきます。
さて、キャベツとの組み合わせは、明治時代から。銀座の洋食店「煉瓦亭」が温野菜の代わりに、生のキャベツを添えたのが人気になって、今や定番の組み合わせに。これを思いついた人ってすごくエライ!と思ってしまいます。



京都は、牛肉と鶏肉が美味しい場所。最近は、豚肉も美味しくなりましたが、ちょっと前までは、豚肉はあまり美味しいものが少なかったんです。だから、とんかつ屋さんも少な目でした。でも最近は、随分、トンカツ屋さんが増えました。

「京都でもお気に入りのとんかつのお店見つけなきゃ…。ときどき急に食べたくなるんだよねー」とミモロ。その気持ち、ちょっとわかります。


*「とんき 目黒店」東京都目黒区下目黒1-1-2 電話03-3491-9928 16:00~22:45 火曜・第3月曜休み 目黒駅西口の高層マンションの後ろです。


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「五山送り火」の残り炭を拾い、厄払いを。山には、パワーが宿っているよう

2012-08-20 | 祭事・神事・風習

五山送り火の翌日の早朝。大文字山に厄払いのご利益があるという残り炭を拾いに行ったミモロ。火を燃やす火床に到着して、いよいよ炭拾いを始めました。

大文字の送り火を灯した中央部分。やはりここは一番人気らしく、ミモロが到着した朝の6時半には、すでにめぼしい大きさの炭は、全く残っていません。

「小さな炭のかけらしかない…」と、ちょっとがっかり。

すでに大きな炭は、送り火を担当した人が、持ち帰り、また夜中や夜明けに登ってきた人たちが、みんな拾って行くのです。

ミモロが、山を登っていた時も、大きな袋いっぱいに炭を入れた人たちが、何人も降りてきていました。「うー6時半じゃ遅かった…」とミモロ。「でも、小さな炭でもきっとご利益あるよねー」と気を取り直して、持参したビニール袋に小さな炭を集めます。

ミモロのまわりの人たちは、さすが馴れたもの。しっかり軍手と割り箸を持参。ミモロは、何も用意してこなかったので、手で炭をつまむように集めています。

「ちょっとミモロちゃん、お手てどうしたの?」とお友達に言われ、手を見ると

「ギャー炭が付いちゃったー」とビックリ。「ワーン、お手てが真っ黒になっちゃったよー」と泣きだすミモロです。

大丈夫、お家で洗えば、きっと元通りになりますよ。安心して…「ホント?グスン」。

その言葉を信じて、ミモロは、また炭拾いを再開。今度は、「大」の字の一番上の部分の炭を拾いに、階段を登ります。

そこからの眺めは、さらにいい感じ。「あ、あの辺がミモロのお家のある岡崎だー」
目印になる平安神宮の赤い鳥居、そして京都市美術館の青銅色の屋根が見えます。

そろそろミモロが持ってきた袋にも、たくさんの炭が入りました。
「あのねーこれ、お友達にも分けてあげるのー」とミモロ。半紙に包んで、いろいろなお友達にプレゼントするつもり…。

「帰りは、銀閣寺の方じゃなくて、岡崎に近いほうから、降りようね」と昨年も来たミモロは、自信満々にお友達を先導します。

ミモロたちの帰り道は、「大」の字の右側の部分から続きます。
「なんかアドベンチャー気分…」といいながら、岩や根っこがボコボコ出た山道を、滑らないように…。

「あ、キレイなキノコだー」自然観察が大好きなミモロは、歩いては観察、歩いては眺めで、行きとは反対にお友達から、随分遅れています。先導するはずじゃなかったの?


杉が茂る森には、朝の光が射し込んで、幻想的な景色に。
「きっと神様がいるねー」とミモロ。ご先祖さまの精霊をお見送りする大文字。その山は、きっと他の山よりも、清らかなはず…。パワーを感じるーミモロです。

しばらくすると出口に到着。
この場所は、鹿ヶ谷に通じる道。ここからちょっと坂を下がると哲学の道へ。

まだ、8時。哲学の道には、犬の散歩やジョギングする人たちが。
「お弁当持って来ればよかったー」とミモロ。どうやらお腹が空いているよう。
じゃ、早くお家に戻りましょう。「ハーイ!」いいお返事のミモロです。





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京都「五山送り火」の翌朝。大文字山へと炭を拾いに登ります。すでにそこには大勢の人が…

2012-08-19 | 祭事・神事・風習

京都の五山送り火を拝んだ次の朝、ミモロは、5時半に起きて、なにやら準備を始めました。
「あのね・・・今年は、大文字の灯りを燃やした後の炭を拾いにゆくんだー」と。

この残りの炭は、厄払いにご利益があると言われ、多くの人が、次の日に大文字山に登ります。

実は、ミモロは、昨年、そのことを知り、今年は、絶対に拾いに行くと、前から楽しみにしていたのです。お友達を誘って、大文字山の登り口がある銀閣寺のそばへ。

「えーっと山登りの前に水分補給しなくちゃ!」と、まずは飲み物の自販機で、ジュースを。
なかなかしっかり準備するミモロです。

「あのね。私、昨年も山に登ったから、よく知ってるの。付いてきてね!」とお友達に。

登り口は、銀閣寺の前を左へと進むところから。
昨日の看板が、まだ残っています。
16日の送り火の日は、多くの人が護摩木を備えに訪れます。昨年、ミモロもお供えしました。
そして、14時には、山は封鎖されて、送り火を担当する人しか入れなくなります。

登り口から火を灯した火床までは、ゆっくり上って30分ほど。
「キャーここには、クマがいるんだー」
こんな町のすごそばにクマが出るなんてーちょっと信じられない気分です。

山道は、木の階段など、結構きつい坂道。でも、すでに子供やお年寄りも元気にその道を進んでいます。

「一度登ったことがある道だから、去年よりは楽…もう少しだから頑張ってー」とお友達を励ましつつも、フーフー言っているミモロです。

「あんまり急いで登ると体によくないから、ちょっと休憩しよう」とお友達に。本当は自分が休みたいミモロです。

汗を拭き拭き、水分を補給。
「しっかり水分は取らなくちゃダメだよ」といいながら、ジュースを飲ませてもらいます。


「さぁ、もう少し…ウー」目の前に現れた階段にちょっとビビるミモロです。


階段を上って、しばらくすると視界が一度に開ける場所へ。

「わーやっと着いたー」ミモロの前には、京都の町が。「わーいい気持ち!」
ちょっと遅れているお友達を振り返り「大丈夫?」と気づかいます。
「あの四角い緑の部分が京都御苑で、そのそばの緑が、下鴨神社だよー」と、ミモロは、お友達に説明を…。
「さすが京都暮らしのミモロちゃん、よく知ってるねぇ」とお友達に感心されて、鼻をピクピク。自慢するときは、いつも鼻がピクピクするミモロです。


「あのねーここが大文字の中心部分だよーさぁ、炭を拾わなくちゃ?あれ?もうなんにもないー」

炭を拾うのを楽しみにしていたミモロは、ちょっとがっかり…。すでに大きな炭は、どこにも見つかりません…。


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京の夜空に灯る「五山送り火」。今年は、大文字を正面に眺める場所へ。

2012-08-18 | 祭事・神事・風習

8月16日は、夏恒例の「五山送り火」。今年も晴天に恵まれて、京都の町には、夏の夜を飾る燈火を見ようと、多くの人がさまざまな場所へと出かけました。
ミモロも、お友達と一緒に見物へ。
「今年は、大文字の文字がよーく見える場所に行きたい!」と、朝から地図を広げて、見物する場所を探します。

祖先の精霊を冥土に見送る行事である「五山送り火」。京都に住む村人たちが、お盆の村の行事として始めたと言われ、その起源は、はっきりしていないそう。江戸初期には、すでに行われていたようですが、もともと五山でおこなわれていたものではなく、京都のあちこちの村で行われていたものが、近世になり現在の姿になったとか。時代の流れで、その形は変わろうと、ご先祖様を大切にする京都の人々の心は、変わらず、今も、続いているのです。

朝から、あれこれ見物する場所を地図で研究していたミモロが、今年、行くことにしたのは、鴨川沿い。現在、5つの送り火を一度に見られるのは、京都タワーなどごくごく限られた場所。「うーん、みんなは見られないから、どれかひとつでもはっきり見たい…」と、ミモロは、一番大きな大文字を選びました。

五山の送り火は、大文字、妙・法、船形、鳥居形、そして左大文字です。
昔は、京都御所から全部眺められたと言われますが、現在は、周辺に高い建物が建ち、それは不可能に。

ミモロが選んだ大文字は、銀閣寺のそばの山で火が灯されます。今出川通の東の端です。
ミモロは、出町柳駅の近く、今出川通が鴨川を渡る「賀茂大橋」へ。
「ここなら、きっと大きく大文字が見えるよ」とイソイソと浴衣を着て出掛けます。

夜の8時から点火されるため、30分前には、到着したミモロですが、
「わーすごい人…」橋の上は、すでに交通規制が行われ「橋の上には、立ち止まらないでください」と警察官が大きな声で通行人に警告しています。

「こんなに混雑してると思わなかった…」とミモロ。どうも考えが甘かったよう…。
小さなミモロは、人の流れの中で、右往左往。「どうしよう…ゆっくり見物どころじゃない」と少々慌てています。

「ここにいても駄目だー」と鴨川の西側につづく遊歩道を、やはり人の流れに押し流されながら、下流へと進みます。しばらくすると人の流れも途絶え、ゆっくり歩蹴る場所へ。
「でも、ここからは見えない…どうしよう…」ふと西側を見ると、そこには、広いスペースが、夜なのでよくわからないのですが、どうもそこはグラウンドのよう。何人かの人がのんびりと立っています。

ミモロも、ちょっとそこに寄ることに。するとなんとそこからは、大きな大文字の光がみえるではありませんか。

「わーすごーい!ここからならよく見える!」ミモロの視線の正面に、大きく輝く送り火が。

ミモロが見物に予定していた場所とは違いますが、本当によく大文字が見えます。
「ここって、もしかして穴場かも…」周囲には、見物客が点在し、思い思いに送り火を眺めています。

*旅のポイント
ミモロが見つけた「大文字」の送り火を見物する穴場。それは、出町柳そばの賀茂大橋から、鴨川の西側を100メーターほど下流へ。遊歩道沿いのグラウンドのような広いスペースに入り、さらに十数メーター奥へ。
実は、鴨川から奥に十数メーター離れることが見物のポイント。鴨川沿いは、東側は、全く見えません。西側でも、今出川通から南側は、川に近いと、対岸の建物に遮られ、見えないんです。あえて川から離れることで、対岸の建物が、山に掛らなくなります。もちろん、鴨川をもっと上流に行けば、よく見えると言われますが、そこは、すでに多くの見物客が。

もちろんいろんな場所から、送り火は、見えると思いますが、見物した後、どこかに食事に行こうと思う人には、この場所はおすすめ。


「今年も、送り火が無事に見られてよかったー」と、送り火に手を合わせ、拝むミモロです。

さて、送り火が、そろそろ消え始めた頃、「お腹空いちゃったー」と、ミモロは、お友達と食事をするため、三条通方向へ、鴨川沿いの遊歩道をトコトコと歩き始めました。

しばらく行くと、なにやらお囃子の音が…
そう、盆踊りです。

ミモロも見よう見まねで踊りの輪に…。お腹が空いたのも忘れて、京都の盆踊りを楽しみます。
「東京の盆踊りと曲が違う…でもさすが京都、踊りが上手な人がいっぱい…」と、初めての京都での盆踊りに熱中するミモロでした。



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古代の朝鮮文化を紹介する「高麗美術館」。9月2日まで「高麗青磁の精華」展を開催中

2012-08-17 | アート

「一度、行って見たかったのー」と、ミモロが訪れたのは、京都の北区にある「高麗美術館」です。


入口には、大きな石造が、訪れる人を向かえます。


「高麗美術館」は、故チョン ジュムン氏から、寄贈された高麗・朝鮮時代などの美術工芸品および展示施設により、1988年に開館しました。

館内には、青磁、白磁、金銅・青銅製品や螺鈿など約1700点の見事な美術工芸品が所蔵され、企画展などで展示されます。


京都にもゆかりの深い古代の朝鮮文化を紹介するためにできた美術館。こじんまりとした規模ながら、館内は、とても落ち着いた雰囲気で、のんびりと美しい品々を見ることができます。


京都には、広隆寺、八坂神社、上賀茂神社、下鴨神社、松尾大社など、秦氏、賀茂氏など朝鮮からの渡来系氏族とその信仰に関係する寺社仏閣、史跡が数多くあり、それを見て歩くのも、京都の旅のテーマになります。

「わーすてきな長持ち…」
「キャ!ちょっと怖いお顔だけど、よく見るとカワイイ…」
館内に展示されている品々を、ひっつひとつ丁寧に見て行くミモロです。

2階には、韓国のお家の一室が…
「あ、テレビドラマで、見たことある…」
またテラスには、大きな壺がゴロゴロと。
「これ、前に韓国に行ったときに、見たよ…キムチつくったり、お醤油作る壺でしょ?」

ミモロが、トコトコと館内を見て回っていると、「今、高麗青磁の特別展をやってるんですが、見ましたか?」と、研究員の李須恵さん。

「はい、ミモロ、青磁大好きなんです。なんとも言えない上品で奥行がある色ですよねー」
と、ミモロは、ちょっと鼻をピクピクさせて答えます。


「また、9月8日からは、ミモロちゃんの好きそうなきれいな装身具の特別展もありますから、ぜひ来てくださいね」と。「えー装身具…なんか華やかそう…絶対また来まーす」とミモロ。

「今晩は、キムチが食べたくなっちゃったー」ミモロのお腹が、突然グーと鳴りました。

*「高麗美術館」京都市北区紫竹上岸町15 電話075-491-1192 開館時間:10:00~17:00(入館は~16:30) 休館日:月曜 展示替期間、年末年始 入館料:500円(特別展は800円)
9月2日まで、「高麗青磁の精華 -心にしみ入る「翡色」の輝きー」というコレクション名品展を開催。気品ある高麗青磁、楚々とした趣お白磁などの名品が展示されています。また9月8日~11月11日は「朝鮮王朝の意匠と装身具」という特別展が、予定されています。
詳しい情報は、ホームページで





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