京都の代表的な伝統工芸の錦織の工房「龍村光峯錦織工房」を見学したミモロ。また、別の日に、同じ工房で「第3回 織物文化サロン『織物職人の技・金箔柄箔の魅力』」があるというので、そちらにもミモロは出かけることに・・・・。
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今回のサロンのテーマである金箔・柄箔というのは、錦織の特徴であるキラキラと輝く織物にするために欠かせないもので、和紙に金箔や銀箔を加工して、それを糸状に裁断して布に織り込む技術です。
ミモロが、見ていたのは、その細く糸状に裁断されたもの「箔糸」だったんです。
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3センチの幅を90~120本に切断し、これを横糸に、一本一本順番を間違えないように織り込みます。
「えースゴイねぇー気が遠くなりそうな作業…」
今回のサロンでは、その糸状になる前のキラキラ輝く金箔・銀箔など柄箔をつくる技術を見学します。
講師は、柄箔の職人である白井さんです。
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まずは、参加者に柄箔とは何かのお話が…。
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錦に織り込む箔糸を作る前の作業が、柄箔づくりです。
もとになるのは、紙幣などに使われる成分と同じ和紙。
その表面を銀箔などで加工します。
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「本物の金を使わなくても、金箔のように見せる技術があるんですよ。その方が、安くて、より多くの人が、錦織の帯などを使うことができるようなったんです」
今回は、
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その技は、銀箔にイオウで加工された紙をのせ、アイロンで熱を加えることで、銀箔に化学変化を起こさせ、表面の色を金色のようにするのです。
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アイロンを、サッサとイオウの紙の上を滑らすと、アラ不思議…銀箔が金色に輝いてみえます。「ホント、銀が金に変わってるー」とミモロはビックリ。
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「熱を掛ける具合で、表面の色が変わります。ゆっくり時間を掛けると、このように黒ずんで見えるようになります」
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一見簡単そうに見える作業ですが、銀箔の表面を均一に変色させるのは、かなり熟練しないとできないそう。
また、アイロンのかけ方で、わざといろいろな色をつくりだすこともできます。
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「では、実際にやってみてくださいー」と。参加者が次々に、アイロンを手に銀箔に向かいます。
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「わーアイロンの形が残っちゃったー」「端っこが真っ黒になってしまったー」など、なかなか思うようにはいかないようです。
「あのーミモロもやってみたいんですけどー」と、
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「では、いっしょにやってみましょう」と、重いアイロンが持てないミモロは、職人さんに助けてもらいながら、体験を。
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「ギャー真っ黒になっちゃたー」とミモロ。「時間を掛けすぎですね、もう少し早くアイロンを動かしましょう…」「うーん、むずかしい…」と職人さんの技のすごさを実感します。
箔糸を織り込んだ布をルーペで見ると…
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細く裁断された箔糸を、美しく織り上げるのは、織る職人さんの腕にかかっています。
「いろいろな職人さんが、錦織に関わっているんだね。みんなの力が結集して、はじめて見事な錦織ができるんだー」と、改めて日本の伝統の技の素晴らしさを学んだミモロです。
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「ホントに今日は、いろいろためになりました」と、参加者した方。
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「すごかったねー」と、サロンの締めくくりのお茶とお菓子を頂きながら、みんなで歓談。
貴重な体験ができたミモロでした。
*「龍村光峯錦織工房」の詳しい情報は、ホームページで。工房見学の予約なども可能です。
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