ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

下鴨神社の糺すの森で開催された「第25回下鴨納涼古本まつり」。ミモロのお目当ては…

2012-08-16 | イベント

8月16日まで、下鴨神社の糺すの森で開催されている、夏、恒例の「下鴨納涼古本まつり」。
ミモロも、さっそくお出かけしました。

下鴨神社は、ミモロが大好きな場所のひとつ。「いつ来ても、なんか爽やかでいい気持ち」。


古本まつりは、流鏑馬が行われる森の西側で開催されています。
そこには、いくつものテントが連なって、その下に、さまざまな本や昔の映画のパンフレット、外国の本や写真集、版画、古地図など、いろいろな種類の印刷物が並んでいます。


乗り物好きのミモロは、鉄道関係の本が並んだ場所へ。

なにやら熱心に見ている様子…。
それから、次々にいろいろなテントを覗きます。

「うーん、なかなか面白そうな本…」

「ほかにも何か面白そうなものは、ないかな?」と…。


今年で25回を数える「下鴨納涼古本まつり」には、京都、大阪など関西を中心に約38店のブースが並び、約80万冊の印刷物が陳列される、国内でも最大規模の古本市のひとつです。

「あ、版画もあるよー」
浮世絵なの復刻版も、訪れる人には人気のよう…。

「あ、これ映画のパンフレット…」
「この映画、テレビで見たことある…」ミモロが手にしたのは「アラビアのロレンス」の映画パンフレット。


最近は、セカンドユーズの本を扱う書店が急増して、町の古本屋さんは、押され気味。
京都には、まだまだたくさんの古本屋さんがあり、その数は、確実に減少しつつあります。


ミモロが、訪れたのは、15日の夕方、すでに人出のピークは過ぎていたのか、あまり人がいなくて、ゆっくりと本を見て回ることができました。


しばらくさまざまな本を見て歩いたミモロは、「なんか喉が渇いちゃった…」と、下鴨神社の鳥居のそばの休み処「さるや」へ向かいます。

「あのね、夏だけ楽しめる味があるんだよ」と、イソイソと。

「ほら、これー」
店の前には、「氷室の氷」と書かれたものが。

そもそも下鴨神社には、夏の伝統神事として、旧暦の6月1日に、大炊殿(おおいどの)にある氷室に、冬の間に集めた氷を、夏に宮中に献上し、無病息災を祈願して、貴重な氷を口にしてお祓いをした神事があったそう。

その神事にならい、夏の暑さに負けず、病気にならないようにとの願いから、「さるや」が、再現したのが、この「氷室の氷」です。

抹茶あずき、いちごミルク、黒蜜白玉の3種類の「氷室の氷」。ミモロは、黒蜜白玉を注文。
「わーフワフワした雪みたいな氷…」と目を見張るミモロです。

土器のような器に、ふんわりと盛られた雪のようなかき氷。そこには、ミルクが掛っていて、ほんのりとした甘さをまず味わいます。そして、次にそばに添えられた黒砂糖を使った黒蜜を氷にかけて、自然な甘さをたっぷりと。
「美味しいー。なんて上品で、爽やかな甘さなんだろ…」ミモロは、氷を口に含んで目を細めます。

「600円っていう値段もリーズナブル…すごく美味しいかき氷…」と絶賛。



上品な大人のかき氷という感じでしょうか、実にいいお味…おすすめのかき氷です。
ぜひ、下鴨神社に行ったらご賞味ください。森の中で、ちょっとだけ涼しい風を感じながら味わうかき氷の美味しさは格別。

「夏の間に、もう1度、絶対来よう…次は、いちごミルクにしようかな?」と、もう次を楽しみにしているよう。
もしかして、ミモロの目当ては、これだったの?
「フフフー」と、何も応えず、トコトコと本殿へお参りに向かうミモロでした。

*「さるや」は、下鴨神社の鳥居のそばに。9時頃から、17時ごろまで営業しています。


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京都「五条坂陶器まつり」で見つけた見事な「練り込み技法」の器。社会福祉施設「修光学園」の作品。

2012-08-15 | ものづくり

「五条坂陶器まつり」を楽しんでいるミモロ。気が付くと、すっかり夜になっていました。


「でも、やっぱり今年は、人出が少ない感じ…」と思うミモロ。
そうなんです。出店されている陶芸家さんにも伺ったところ、「今年は、本当に昼間、人出が少なかった…全部平日だったことや、この猛暑のせいもあるでしょうけど、昨年に比べて、半分くらいしか売れなかった…」と。

確かに、夜になっても写真の通り、人の波という感じはなく、最終日なのに、結構器も残っていました。消費税の増税など、経済的に生活の圧迫が懸念される昨今、消費者の財布の紐は、ますます固くなっているのでしょうか?

さて、そろそろ陶器まつりから、家に帰ろうと歩き始めたミモロが出会ったのが、この器。

グレーやベージュの細かい模様が器一面に広がっている作品です。

「なんかいい感じ…」と、足を止めて熱心に器を見つめます。


これは、「練り込み技法」で作られた器。この技法は、なかなかむずかしい技法で、数種類の異なった色の土を組み合わせ、模様を作るもの。簡単に言えば、金太郎飴を作る技法に似ています。組わせる粘土の配置、また接触部分に空気が入らないようにする技術など、手間がかかり、陶芸家の中でも、あまりやる人が少ないもの。

染付の器と違い、裏にも同じ模様が出ています。

カップなら、内側も外側と同じ模様です。

「すごい、こんな細かい模様を粘土で表現するなんてー」と、ミモロ。


いろいろな模様を表現。箸置きもなかなかモダンです。


むずかしい練り込み技法のなかでも、このチェックの模様は、斬新。他のものより、製作がむずかしい模様です。

実は、これらの作品は、京都にある、知的障害者の福祉施設「修光学園」の生徒さんたちの作品。
根気と技術の必要な作品です。

「気に入ったものありましたか?」とお店の方々。

みなさんは、福祉施設のスタッフの方々です。

「どれも、すごく素敵だと思いますー」とミモロ。

「どうもありがとうございます。誉めてもらって嬉しいです。本当にスゴイ技術で、スタッフでもできないもの。もう20年以上も作り続けている生徒さんもいるんですよ」と。

カップは、1500円。とても手ごろなお値段。

「お友達にも教えてあげよう・・・ここ以外でどこで買えるんですか?」

「あのー販売店はないんです。興味がある場合は、『修光学園』に問い合わせてみてください…」とのこと。

*「修光学園」の詳しい情報は、ホームページで。

「あのーお湯呑一つ下さい…」ミモロは、ストライプのベージュの湯呑を買いました。

毎年、出店しているという「修光学園」のテントには、人が絶えず訪れていました。






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「五条坂陶器まつり」へ。ミモロの注目、作家のおひとり 若杉麻衣子さん。優しいフォルムが美しい白い器

2012-08-14 | ものづくり

京都、五条坂で、毎年夏に開催される「五条坂陶器まつり」に、今年も出かけたミモロ。
坂の両脇に連なるテントやお店・・・そこには、さまざまな陶器がずらりを並んでいます。

この陶器まつりには、掘り出し物を求める一般の人にまじり、陶器を扱うお店の方などが、新しい作品を求めて、多数訪れるそう。


もともとは、五条坂周辺の陶器店が、はじめた市ですが、そこには、清水焼だけでなく、全国各地から、多くの陶芸作家が、作品を出品しています。

東京の小平からやってきた若杉麻衣子さんも、さまざまな機会に出品している陶芸家です。

「カワイイ小さなデミタスカップがあるよー」とミモロが駆け寄ったテントです。


白い器は、いずれもどこか優しさと静かさを感じさせるもの。

女性の作家さんの作品らしい大人の可愛らしさも漂わせています。


マットな感じの白、またガラスのような透明な釉薬を滴らせた濡れたような輝きをもつ白など、同じ白でも、さまざまな表情が…。


「小さなお皿やカップもある。モダンなインテリアのお家にも似合いそう…」


「インテリアと言えば、こんなランプシェードも作ったんですよ」と。

光を入れていないときは、ただの白いランプシェードかと思っていたら、電気をつけると、表面にラインが浮かび上がりました。外に放つ光も、とても温かみがある感じに。

「そう、オシャレなランプシェードって、なかなか見つからないのよねぇー」と、ミモロ。

蛍光灯で、部屋全体を照らすのではなく、間接照明を上手に組み合わせると、部屋はグッとオシャレな感じになります。日本の照明は、部屋全体を照らすものが多く、ヨーロッパでは、あまり見られないもの。「日本の照明は、明るすぎる…」と、以前、ヨーロッパの友人が言っていました。かつて日本は、行燈の光など、実に暗い夜を過ごしていました。だから光を反射する金屏風や金の襖などが、多く使われていたのです。金屏風なども単に豪華な装飾品の意味だけではなかったのです。

こういうランプシェードを見ると、ちょっと暗い生活も心が落ち着いていいかもと思います。


さて、東京から出品した若杉さん、「ここの陶器まつりに参加しているのは、関西方面にも、作品を扱ってくれるお店を探すため…」とか。現在、若杉さんの作品は、東京の雑貨店などで販売されています。

*関心のある方は、若杉麻衣子さんへお問い合わせください。
電話&fax 042-344-3099


「すごく使いやすい感じの器だね」ミモロは、熱心に作品を眺めます。





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夏の京都の風物詩。五条坂の陶器まつり。信楽の陶芸家、古谷浩一さんの粉引の器。

2012-08-13 | ものづくり

夏の京都の風物詩のひとつ、「五条坂の陶器まつり」が、8月の7日から10日まで、五条通の東側で開催されました。
昨年は、開催早々に行ったミモロですが、今年は、あまりの暑さに、とうとう最終日の夕方になって、やっと訪れました。

五条坂に到着したのは、18時過ぎ。「毎年、すごい人出で、道を歩くのが大変だよねー」と、思っていたのですが、どうしたわけか、今年は、昨年より、人出は少な目。最終日なのに、余裕で歩けるほど…。でも、かえってよく作品が見られて、ミモロにとっては好都合。


そもそも、この「五条坂の陶器まつり」は、大正9年に、五条坂周辺の「六道珍皇寺」や「大谷本廟」へ、お盆の時期にご先祖様をお迎えに行ったり、お墓まいりをする、大勢の人出を狙いこの周辺に店を構える陶器店が、登り窯で出た品を格安で売り出したのが、始まりとか。

現在は、約400店の出店が、五条坂の両側にテントを連ね、掘り出し物を求める人たちで、毎年賑わう国内最大規模の陶器まつりのひとつです。

開催期間中は、朝9時から夜11時ごろまで、出店が見てまわれ、夏の夜の楽しみに。

五条坂は、清水焼の発祥の地で、道の両脇には、陶器店が軒を連ねています。
陶器まつりでは、五条坂の北側は、清水焼の店が多く、また南側は、京都だけでなく、全国から作品を出品する作家さんたちが、大勢テントを連ねています。


今年、ミモロが、いいなぁと思ったのは、
白い粉引の器です。
これは、信楽の若手陶芸家、古谷浩一さんの作品。父であり、師匠でもある古谷信男さんは、信楽の粉引の第一人者。おふたりの作品は、「古谷製陶所」で作られています。


温かみのある白の器は、いずれも料理を盛ったら、映える器。モダンなフォルムが、和食だけでなく、イタリアンなどの洋食にも、ぴったり。


蓋つきの器など、使いやすさを考えたものなども注目です。

「どんな料理にもぴったり!飽きずに、ずっと使いたくなる器だねー」とミモロ。


ガラスや木工などの器と、組み合わせてテーブルコーディネートしても、ステキそう。

土の温かさ、そして粉引の白の柔らかさが、使う人の心に、そっと寄り添うような器です。

*「古谷製陶所」滋賀県甲賀市信楽町神山2397 電話0748-82-1041  作品に関するお問い合わせも可能です。

さて、次はどのテントを覗きましょうか…。



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みんなお昼寝・・・夏の昼間の動物園。観光でも寄りたい、コンパクトな「京都市動物園」。

2012-08-12 | かわいい


京都、岡崎エリアの「京都市動物園」。ミモロのお気に入りの場所のひとつです。

赤ちゃんゴリラのゲンタロウ君との出会いを楽しんだ後、ゴリラパンを食べたミモロは、他の動物たちにも会うために、園内を歩きます。

「わーいいなぁー涼しそうー」と、ミモロが羨ましく眺めるのは、ペンギン。

スイスイと泳ぎ回るペンギンは、本当に涼しそう。「ミモロも泳ぎたくなっちゃったー」


水の中で、暑さを避けているのは、ペンギンだけではありません。
「あ、カバさんも、お水の中に浸かってるー」

水の中に、体全体をつけて、目を閉じて、本当に気持ちよさそう。

お昼の動物園は、みんなのんびりムードです。
「フラミンゴも、お昼寝してるー」

他の動物たちが、のんびり昼寝をしている中を、ミモロだけは、トコトコと元気に歩き回ります。「象さんだー」
象のいる場所には、日陰がありません。でも、一角にシャワーがあって、ときどきそこに行っては、気持ちよさそうに水をかぶっていました。


象の向こう側に見える建物は、「ウエスティン都ホテル京都」。象は、いつもホテルを眺めているのかな?

「みんな、お昼寝中…だれも遊んでくれないー」と、ミモロは、ちょっとつまらなそう。
トラもスヤスヤ。ライオンも、グッスリ眠っています。

そんな中、起きていたのが、ジャガー。
「こんにちはー私、ミモロでーす」と、嬉しそうにジャガーに近づきます。

「ナンだー、このちっちゃいヤツ…」という顔をしているジャガー。
「あのーミモロは、ネコなので、仲間なんだけど…」と、親しげに…。
確かに、ネコ科で一緒ですが、大きさが違います。
「へんなヤツ…暑いから、あっち行きな…」

恐れを知らぬミモロの大胆な行動に、あきれ顔のジャガーです。


「京都市動物園」には、乗り物もいろいろ。
ミモロが、以前乗ったのが、観覧車。
他にも、小さな汽車も走っています。

「これもカッコイイよー」
ミモロ、それは乗り物じゃなくて、園内のベビーカーです。
「あ、そう…これに乗って園内を回ったら楽しいのに…」と、ちょっと残念そう。

帰りは、正門そばの売店をチェック。

「ここには、いろいろな動物のかわいいぬいぐるみやグッズが、いっぱいあるんだよ!絶対、覗いてみてねー」ミモロのお気に入りの場所のひとつです。


「京都市動物園」の中には、動物に関する様々な本や資料が、閲覧できる「動物図書館」などもあります。
いろいろな動物に、触れ合える機会も設けられています。

動物園は、子供の過ごす場所だけではありません。
結構、ひとりぶらりとやってきた大人の姿も多いんです。動物と過ごす時間は、きっと心癒される時間になっているのでしょう。

動物園では、案内や動物の世話を手伝うボランティアなども募集していることも…。また傷ついた野鳥を自宅で、世話をするボランティアもあります。

京都、岡崎に来たら、南禅寺、平安神宮などの参拝と共に、ぜひ「京都市動物園」へ、立ち寄ってみては…。今なら、ゴリラの赤ちゃんが、本当にカワイイ時期。東京などにいても、動物園に行く機会は、めったにないはず…。「京都市動物園」は、それほど広くないので、短時間にいろいろな動物が見られます。「なんか懐かしい…」と、子供の頃を思い出す、そんな時間になるのでは…。


*「京都市動物園」の詳しい情報は、ホームページで。


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