ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

つまみ細工の髪飾りのお店「おはりばこ」での花かんざしづくり体験。ミモロも挑戦した楽しい時間

2013-12-11 | 体験

大徳寺のそばにあるつまみ細工の髪飾りや、昭和初期の趣漂う古布をつかったオリジナル和小物などのお店「おはりばこ」。ミモロは、そこで、初めてのつまみ細工に挑戦します。
大正時代の町家を改装したお店の2階は、太い梁が見える、まるで屋根裏部屋のような造り。窓には、大徳寺の木々が秋色に染まっています。そこでミモロは、教えて下さる先生を座布団に座って待つことに…。
 
「こんにちはー。ミモロちゃんは、つまみ細工初めてですか?」「ハイ…」ちょっと自信なさげに小さな声で。
「大丈夫、誰でもできますよ」
やさしい笑顔の先生は、ここのお店の方。約1時間ほどの体験教室が始まりました。
作るのは、カワイイ花が1輪ついたかんざしです。
まずは、かんざしの布選びから。「どれにしようかな?」3センチ四方に裁断された布を5枚選びます。
ミモロは、赤と黄色の布を花びらに。そして葉っぱの緑の布を選びました。
次に、プラスチックの透明な板の上に、ボンドを広げます。「四角の枠の中に塗ってくださいねー」
「こんな感じでいいのかな?」
それを平らに伸ばします。
次は、いよいよ花びらづくり。
  四角の布をピンセットを使い、三角に。さらに三角の中央を挟んで、2つの端を中央に折ります。布の端を切りそろえ、それにボンドを付けたら、前にボンドを広げたプラスチックの板の上に。
その作業を繰り返します。
「ハイ、これで花びらができました。次ぎに葉っぱを作ったら、花の形に組み合わせます」「ハーイ」
  
ミモロは、手伝っていただきながら、真剣に作業を進めます。
「最後に、花芯をお花の真ん中に付けましょうね」
「ちょっと押さえてください」「ギュー」
花かんざしの下に、ヒラヒラ揺れる飾りをプラスします。「どれがいい?」
「ハイ、できましたー」「わーやったー!」 大喜びのミモロ。ご指導ありがとうございました。
ミモロ特製の花かんざしの出来上がり。

「ジャーン」ミモロは、なんと振袖に着替えて登場。なかなかお似合い…。
せっかく振袖姿になったので、ミモロは、またいろいろ飾りを付けて…。
「アラかわいいー」和服姿がすてきな、ご店主の奥様の北井香里さん。
「つまみ細工の飾りをつけると、お顔がいっそう華やかにかわいらしく見えますよ。花かんざしなどは、七五三や成人式、結婚式などの髪飾りとして人気ですが、クリップになっているものもあって、帯や帯締めなどに ちょっとあしらうと、いっそうオシャレになってステキですよ」と。
 (モデル:ミモロ)

ミモロの場合は、かなり帯を小さいのですが、大人のふくら雀などなら、アクセサリー感覚で楽しめます。

「おはりばこ」では、オーダーメイドで花かんざしのお誂えも可能。また七五三のお子さんのために、アンティーク着物でのプロカメラマンにより写真撮影も評判です。

ぜひ、京都に来たら、花かんざしづくりにチャレンジしてみてはいかがですか?修学旅行などでも、ぜひおすすめ。京都の素敵な思い出になります。


*詳しくは、「おはりばこ」のホームページで。

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つまみ細工の髪飾り。「おはりばこ」。可愛らしい花かんざしや戦前の古布を使ったお財布など。

2013-12-10 | ファッション

大徳寺の東側にある町家。そこが、この日、ミモロが目指すお店「おはりばこ」です。
のれんをくぐり、お店の中へ。
京都らしい町家の通り庭には、さまざま品が並べられています。
   
色鮮やかな正絹生地は、昭和の着物や長じゅばんなどだったもの。状態のいいものだけを選び、お財布や小物入れなどに生まれ変わった品々です。独特の色彩と図柄が、今も心惹きつける布。「昔の色彩感覚って、今とは違って、なんか自由で、楽しいねぇー」と、ミモロは、棚を見て廻ります。

お店の奥にも、昔の着物が下がっています。
 
「どうぞ、上がって、ゆっくり見てくださいねー」と、お店の方。
「では・・・失礼しまーす」とミモロは、靴を脱いで…。
「きちんと揃えなきゃ…」


さて、お店の板の間には、アンティークの家具が置かれ、そこには、いろいろな花かんざしが並びます。
 
「きゃーかわいいー」女の子のミモロは、もう夢中。「なんて、可愛いんだろ…こういうの髪に付けたいなぁー」
 
ここ「おはりばこ」は、つまみ細工の髪飾りのお店です。つまみ細工は、絹やちりめんを折ってつくる伝統工芸のひとつ。江戸時代に、女性の髷に飾る、髪飾りとして流行します。約3センチ四方の薄い布を、三角に折り、広げたりしながら、花びらを一枚一枚、ノリで接着するシンプルなもの。でも、さまざまに組み合わせることで、桜、藤、菊の花をはじめ、鳥、蝶など、いろいろな表現ができるのが、魅力です。

現在、三代目となる北井秀昌さんが店主をつとめる「おはりばこ」は、京都、西陣で70年ほど前に創業。もともとは、西陣の糸屋さんだったそう。2代目から、帯締めや髪飾りの製造をはじめ、現在は、つまみ細工の髪飾りをメインに、和小物を幅広く手掛けるお店に発展しました。オリジナルの品々は、和装のヘアスタイルだけでなく、洋風のアレンジにもつけたくなるものも多数揃っています。

 

「こういうのお正月に付けたいなぁー」ミモロは、鏡の前で、いろいろな髪飾りを付けては、うっとり。
「似合う?」うるんだ目で見つめます。

お店には、女の子憧れのポックリや、おしゃれな巾着袋、絞りの丸ぐけの飾りも。
 ミモロ、それは髷などの飾りよ。つけたい気持ちはわかるけど、ちょっと大きすぎー。

「あ、こっちのは小さい…」ミモロは、小さな飾りを見つけたよう。
「ホラ…、ぴったりでしょ!」

ミモロは、つまみ細工の髪飾りが、すっかり気に入って、欲しくてたまらないよう…。
そんな様子を見た北井さん。「ミモロちゃん、自分でかんざしづくりができるんだけど、やってみる?」と。「えー自分で作れるのー。やりた~い!」と、目を輝かせるミモロです。

「じゃ、2階へどうぞ…」ミモロは、ウキウキしながら、箪笥になっている階段を上がります。


*「おはりばこ」では、初めての人でも、自分の好きな色を組み合わせた髪飾りが作れる つまみ細工体験ができるんです。申し込み方法など、くわしいことは、ホームページで。

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京都に生まれた雅な独楽。現在、日本で唯一その技術を伝える「京こま匠 雀休」。

2013-12-09 | ものづくり

その昔、公家の女性たちが作って遊んだという「京こま」。昭和初期から京都のおみやげとして作る店が、10軒ほどあったそうですが、30年ほど前に一度すべてが廃業に。それを復活させたのが、この「雀休」のご店主の中村佳之さん。一度、お目に掛ったことがあるミモロ、「一度、京こまをよく見たい…」と、二条城の近くにあるお店に出掛けました。
  

神泉苑の南側を通る御池通を沿いにお店はあります。「こんにちはー。こま見せてくださいー」と。
  
お店の中には、大小さまざまなサイズのコマがいっぱい…。
「これ回すのに力いりそう…」直径30センチ以上の大きなコマや豆より小さなコマも。
「いろんな形のがあるんだねー」球体のような形や、団栗みたいな形などさまざまに。

この日は、あいにく中村さんご自身は、不在。そこで奥様にいろいろ見せて頂きました。
「あのー京こまって、なんでできてるんですか?木に色付けたのかなぁー」とミモロは、コマを見つめて…。
「京こまは、木綿の生地でできてるんですよ」「えー布なの?」もともと公家の女性たちが、着物を竹の芯に巻いて作ったものがはじまりとか…。現在は、リボンのような紐状の木綿を、使っているそう。
「えー布を芯に巻くの?ずれないの?」「そこはコツがあります…」と、硬く巻いた布を、コマの形によって、微妙にずらし円錐状にしたり…。その技術がむずかしいそう。コマの色は、布の色で、後で染めたり、塗ったりしたものではありません。形を作ったら、全体をコーティングして硬く固めます。もちろん、最も難しいのは、しっかりと回るようにバランスよく作ること。ただの飾りでは、終わらないところが、このお店のコマのこだわり。

一般的な木のコマとは異なる、雅な雰囲気が漂うのは、昔、女性たちが作ったからかもしれません。

「わーカワイイ…」小さなコマがいっぱい。
「これは、昔作られたもので、もう50年くらいたっているもので、これは売り物ではありません」
「あ、そう…」と、ミモロは、買えるコマのところへ。(京こま3点セット1575円)


「うちのコマは、全部、どんな形のものでも回るんですよ」と。「あれ、これ京野菜だー」
クワイ、筍、カボチャ、堀川ゴボウなど、野菜の姿をしたコマです。
来年の干支、馬の形のものも。「これもコマなの…」「そう、廻してみましょうね…」
「わースゴイ、まわってるー」 しっぽも鼻もあるのに、クルクルとよく回転します。ミモロは、もうビックリ。「楽しいー」

「お店にある、いろんなコマを廻してみて下さい…」と言われ、さっそく…。
「どれにしようかなぁー」次々に、いろんなコマに挑戦。「エーイ…」指先を使って…ミモロも次第に上手になりました。


 
色鮮やかなコマは、見ているだけで、心がウキウキしてきます。

独楽の歴史は古く、また世界中で遊ばれています。日本では、奈良時代の遺跡から、それらしいものが出土しているとか。

さて、独楽は、昔から縁起物としても人気で、「物事がうまくまわりますように…」「金回りがよくなりますように…」など、さまざまな願いが込められています。

ミモロも「人の縁が、うまくまわりますように…。美味しい食べ物が、ミモロのところに回ってきますように・・」とお願いしながらコマをまわします。

「もういくつ寝ると、お正月ー」と、歌いながら…。うーまだ、かなりたくさん寝ないとねー。

来年のお正月の飾りに、ぜひ、雅な京こまは、いかがでしょう?

「京こま」で検索すると、オンラインショッピングができるサイトが見つかります。

*「京こま匠 雀休」京都市中京区神泉苑町1 電話075-811-2281 11:00~18:00 月・火曜休み


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伏見の茶の老舗「椿堂茶舗」。洗練された雰囲気の茶房「竹聲」で、銘茶と和菓子でひとやすみ。

2013-12-08 | グルメ

藤森神社を参拝したミモロ。「すてきな茶房があるんであってー」と、どこかで聞いてきた情報。「行ってみようよー」と、京阪「墨染」の駅に戻る途中にある茶葉の老舗「椿堂茶舗」へ向かいます。
  
駅に向かう道沿いに、のれんの掛るお店です。
創業は、初代椿屋宗吉が、伏見の深草大亀谷の茶園で、玉露の製造・販売をはじめた、明治12年に遡ります。戦後、日本茶専門店として墨染で店を構え、現在に至ります。地元の「伏見稲荷大社」や「東福寺」の御用を務めるお店です。

お店の脇にある小路の先は、平成12年から併設された茶房「竹聲」。上質の寛ぎの空間として、評判です。
「わー素敵…」落ち着いた、静かな気が漂う店内。丸い飾り棚は、「円窓」という中国のデザインを取り入れたもの。中国文人趣味の美学を思わせる設えが、訪れた人に、心安らぐひとときをもたらします。
 
 
蔵に面した中庭には、今、紅葉が、いっそうの趣を添えています。
 

抹茶、煎茶、ほうじ茶、玉露など、さまざまな種類のお茶が味わえるのも、茶葉専門店の茶房ならでは。
 

ミモロは「今日は、久しぶりにお抹茶いただきたい気分…」と。和菓子がついた抹茶のセット800円を注文しました。
カウンターに座るミモロの前に、お菓子は、「茶の葉」という抹茶餡と白餡製。
「あれーこれお茶の葉っぱの形だー。ほどよい甘さが口に広がる~」そして、抹茶をいただきます。「なんて美味しいお抹茶なんだろー」。正直言って、京都ではお寺や茶店でお抹茶が頂ける機会が多いのですが、なかなか本当に美味しいと感じるのは、稀。お庭を眺めながら…などの雰囲気を楽しむことがメインのよう。でも、ここのは、香ばしさやほんのり漂う甘さ、味の深み…と、美味しいと感じさせる抹茶でした。

茶房で、静かな時を過ごしたミモロは、茶葉を扱うお店の方に向かいます。
「いらっしゃいませー」と迎えてくださったのは、5代目店主の武村龍男さん。
ここで扱うのは、宇治などの茶葉をはじめ、武村さんが厳選した 佐賀や静岡など他府県の銘茶の産地のもの。それを独自のブレンドで、さまざまな美味しい銘柄を作り上げています。「へぇー日本茶もブレンドが大切なんだー」。
  

ミモロが愛飲する京番茶。普段、食事の時によく飲むお茶です。「ほうじ茶も、このお店の評判の品なんだってー」

「アレー紅茶もあるの?」「椿堂茶舗」が、10年前から作り続ける京都府産の厳選茶葉を100%使用し、自然発酵させた国産紅茶です。

「ミモロちゃん、美味しいお茶は、茶葉選びも大切ですが、煎れ方ひとつで味が違うんですよ」と武村さん。
「もしかして、ミモロ、あんまりお茶煎れるの上手じゃないかも…」と自信なさげに…。「じゃ、今度、美味しいお茶の煎れ方教えてあげますねー」と。「ぜひよろしくお願いします」。ここでは、美味しいお茶の煎れ方講座なども開催しています。

お店の一角には、煎茶をいれる急須なども並んでいます。「もっと美味しいを、おうちで飲めるようになりたいなぁー」と、思うミモロでした。

*「椿堂茶舗」の詳しい情報は、ホームページで。茶葉のお取り寄せも可能です。

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うま年の初詣には「馬の社」の「藤森神社」へ。勝運のご利益から競馬関係者・ファンも崇敬。

2013-12-07 | 寺社仏閣

来年は、うま年。京都にも、干支の馬と関わりの深い神社がいろいろあります。そのひとつが、京阪の「墨染駅」から、徒歩10分ほどにある「藤森神社」です。
 ここは、1800年ほど前、つまり平安遷都以前に創建されたと伝えられる長い歴史を誇る神社。そもそも伝えるところによると、神功皇后が、この地に、大旗を立て、塚を作り、兵器を納めたのが起こりとか。
また、5月5日の「藤森祭」は、「菖蒲の節句発祥の祭」とも言われ、武者行列や駆け馬神事などが行われます。菖蒲=勝負に通じることから、勝運のご利益があると多くの人に崇敬されている神社です。

境内には、奉納された馬の絵や馬の銅像も。
 
勝運と馬にゆかりが深いということで、多くの競馬関係者や競馬ファンが、参拝におとずれるそう。

拝殿には、初詣のための飾りつけも始まっていました。
 
「干支に縁のある神社は、いつもより参拝客が多いんだってー。来年のお正月は、きっとすごく大勢の人が来るね。今のうちに、ゆっくり参拝しとこー」と。ミモロは、本殿へと向かいます。
 
本殿は、切妻造桧皮葺。正徳2年(1712)に、中御門天皇より賜った宮中賢所であったものだそう。ご祭神は、神功皇后、素戔嗚尊ほか5神。
「しっかりお祈りしようー」
「日本書紀」編纂に係わった舎人親王もお祀りすることから、学問の神さまとも言われます。

絵馬やお守りも馬の絵柄…。
 

「かわいいおみくじ…」もちろん、これも馬の形。「馬尽くめの神社だねー」馬好きのミモロは、嬉しそう。

境内には、見どころ、お詣り場所もいろいろと。
腰痛の改善にご利益があるというご神木。「不二の水」という勝運を授ける美味しいお水。
 
七福神も並びます。
武勇に縁の深い神社らしく、神鎧像も勇ましく立っています。

重要文化財の八幡宮と大将軍社は、室町時代に、足利義教が造営したもの。。
 「同じ感じの建物だねぇー」

また、鎧、刀、馬の人形などが納められた「宝物殿」も見学できます。

さらに、ここは、アジサイでも有名で、1500坪のアジサイ苑には、3500株が、6月に艶やかな花をつけます。


「来年のうま年には、参拝に来たら~」。いちはやくお詣りを済ませたミモロでした。

*「藤森神社」は、京阪「墨染駅」から、徒歩10分。詳しくは、ホームページで

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