「ミモロちゃん、手作りの七味とうがらしの小さなお店に行ってみない?」とお友達に紹介されて、出かけたのが、「京都 森勝」という通信販売で七味とうがらしを販売しているお店の工房です。
ご主人の金森さんが、自宅を改装し、手作り七味とうがらしの工房を始めて10年。「注文を受けてから、おつくりする七味です。全国から、ご注文いただいています」と。「あのーミモロ、お手伝いしたいんですけど…」「はい、よろしくお願いします」ということで、持参したエプロンと三角巾で、お手伝いの用意を…。
工房の作業机には、山椒粉、ゆず粉、海苔、ゴマなど、いろいろな七味とうがらしの材料がずらりと並んでいます。
ここでは、生産が禁止されている麻の実以外、国内産の材料を使い、独自のブレンドで、風味豊かな七味とうがらしを作ります。
「わー辛そうなとうがらし…」
七味とうがらしは、料理の味をさらに引き出す、日本料理に欠かせない香辛料。うどん、そばをはじめ、鍋料理などに必須アイテム。主原料のとうがらしに、けし、陳皮(ミカンの皮)。ゴマ、山椒、麻の実、シソ、海苔、青のり、生姜、菜種などを合わせて作ります。江戸時代に、両国薬研堀(やげんぼり)でつくられ、江戸名物に。昔から東京(やげん堀)、長野(善光寺前 八幡屋磯五郎)、京都(清水 七味家)は、日本三大七味唐辛子といわれるそう。
「東京は、蕎麦にあう辛みの強いもの。寒い長野は、生姜などをいれて、体が温まるもの。そして京都は、だしを際立たせる風味豊かなものといえるかも…」と金森さん。「東京では、七色とうがらしともいうよね~」と、ミモロ。こちらも七種類を入れるという意味より、いろいろな材料を入れるという意味の名前です。
「へぇー七味とうがらしも、いろいろあるんだ~」とミモロ。「自分の好みの七味を見つけると、いっそう美味しく食べられますよ」と。金森さんは、サラリーマンを経て、インターネットが普及し、通販での全国的な販売が可能になり、昔からやってみたかったという七味づくりを始めました。さまざまな試行錯誤の末、満足できる味が生まれ、多くの人から注文が…。
それぞれのお店ならではの味が生まれる、京都の七味とうがらしは、山椒粉の組み合わせや、ゆず粉などが風味の豊かさも特徴のひとつ。京都には、数多くの七味店があり、今や、七味とうがらしは、京都おみやげの人気商品のひとつです。
ミモロの目の前で、手際よく次々に材料が、ボールの中へ。
それをすり鉢に入れて、混ぜながら、擂り(すり)、材料の風味を引き出します。ミモロもすり鉢を押さえて、お手伝い…。
「わーいい香り…」擂ってゆくと、風味が立ち上り、ミモロの鼻をくすぐります。材料の配合により、香りが際立ったり、辛さが強くなったり、微妙なのだとか…。そもそも七味の材料は、血行促進や解毒など、さまざまな効果がある薬味でもあります。それを使うのは、昔ながらの知恵。「あ、食欲増進だけじゃないんだー」と、ミモロ。「かけると、たくさん食べられるよねー」確かにその効果もありますが…。
「ヨイショ…」ミモロも擂粉木(すりこぎ)を抱えながら、お手伝い…。
「ミモロちゃんは、辛いのが好き?それとも、風味豊かなのが好き?」と金森さん。「う~ん、両方!」と。ここでは、好みにより、辛さが9段階から選べます。
「じゃ、今日は、お手伝いしてくれたから、ミモロちゃん特製の『ミモロスペシャル』を作りましょう…」「え~ミモロスペシャル?」それは、このお店ならではの、石臼で細かにひき、いっそう風味を引き出した「石挽七味」のアレンジ版。
ミモロの希望で、山椒粉を多めに、バランスを取った特製の七味です。
「ミモロちゃんも手伝ってー」「はーい」と、石臼を挽き始めました。
「う~重い」
この石臼は、金森さんが、石屋さんに頼んで、作ってもらった特製品。細かな粉の具合を微妙に調整したもの。
「わー。すごくいい香り…」挽き終った粉を集める作業に入ります。
「こんなにできちゃった~」
では、袋詰めへ。
「キャーミモロの顔もついてる…あれ?製造者の横に、お手伝い:ミモロって入ってる~」と、金森さんのすてきな心遣いに大感激。
この日、「京都 森勝」の人気の品をいろいろ作りました。
なかでもお気に入りは、もちろん「ミモロスペシャル」
「お豆腐にかけても、美味しいですよ」と。
七味とうがらしは、風味と辛さがポイント。短期間で使える分だけ、少量を容器に入れ、残りは、袋のまま、冷凍庫で保存すると、風味や辛さが長時間保てるそう。
「はい、お疲れ様でした」「ありがとうございました」ミモロは、作った七味を袋に入れてもらい、工房を後に…。
「今夜は、晩御飯に何食べようかなぁー」作りたての七味をかけて食べる夕ご飯のことで、ミモロの頭はいっぱいです。
*「京都 森勝」の詳しい情報、および注文は、ホームページで。
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