ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

祇園大和大路のレトロな喫茶店「ラテン」。南座に出演する俳優さんたちも贔屓にする店

2014-02-13 | グルメ

祇園の南座の東側を走る大和大路。四条通りから、少し南に下がったところにあるビルの前に看板があります。
「ここだー」。昨年、おもてなし実践者の表彰式に、ミモロが出席したとき、いっしょに表彰された井上硅子(いのうえけいこ)さんが営む喫茶店「ラテン」です。「一度遊びにいらっしゃ」と言われていたミモロです。

通りから、少し奥まったところに喫茶店の入口があります。
「ここ、知ってないと、ちょっと入りにくいかも…。どんなお店かな?」と、ちょっとドキドキしながらドアを開けました。
 
なんかレトロな雰囲気。それもそのはず、このお店は、昭和26年創業。お店自体は、ビルに建てなおしましたが、家具や調度品、デコレーションなどは、創業当時のものをそのまま使っています。

「まぁ、ミモロちゃん、いらっしゃませー」「いつ来るかって、楽しみにしてたんよー」と笑顔で迎えてくれた井上さん。「お久しぶりでーす。ごめんなさい…なかなか来れなくて~」と。

「なんにする?好きなものどうぞー」「え~悩んじゃう…」ミモロは、メニューを見ながら、悩んでいます。
 メニューには、いろいろなフルーツジュース、サンドイッチ、ホットケーキ、チキンライス、ピラフなど、デザートや軽食もいろいろ。どれもどこか懐かしい品ぞろえ。結局、おすすめでケーキとコーヒーを頂くことに…。
「美味しそう…」チーズケーキがミモロの前に。煎れ立てのコーヒーのいい香りが鼻をくすぐります。
「いただきまーす」。井上さんとのお話は、後にして、まずは目の前のケーキに集中するミモロです。

しばらくして、「美味しかったーごちそうさまでした」。口の周りを拭きながら、やっとお話を聞く、心のゆとりがうまれたよう。

いつもステキな笑顔の井上さん。このお店を始めて、すでに60年ほどに。もともとお父様から譲り受けた祇園の家で、なにか商売を…。そう考えていた井上さん。当時すでに祇園で評判の老舗喫茶「フランソア」のオーナーさんが、喫茶店をすることを勧めたそう。「それで3か月間、フランソアで修業したんですよ。喫茶店のことを、いろいろ教わったんです」と。

井上さんのご実家は、象牙や大理石の彫刻などを扱う商売をなさっています。今も、店には、その当時の大理石などのヨーロッパを思わせる彫刻が飾られています。

それと共に、印象的なのが、鮮やかなステンドグラスです。絵画のように壁を飾り、またランプが手元を照らします。
「キレイなステンドグラス…」とミモロが、見惚れていると「それ、みんな私が作ったんですよ」と。「え~井上さんの作品なの?スゴーイ美しいー」。ご自宅にある作業場で、製作なさったそう。

「今の喫茶店は、なんか落ち着かないでしょ?ここは、ゆっくり過ごしてもらうための場所なんですよ。だから、ちょっと奥まった場所にあって、静かでしょ…。南座にも近いので、よく俳優さんたちが過ごされるんです」と。多くの歌舞伎役者さんや京都に撮影に来る俳優さんたちも、常連だとか。

「この椅子、クラシックな感じでステキですねー」ひとつひとつ丁寧に彫り込まれた飾りが、アートな椅子。壁の彫り物も、見事です。「当時、有名な彫刻家さんに頼んだそうですよー」と。どっしりとした椅子で、動かすのが大変だとか…。
でも、座り心地は上々です。

常に、人出が多い大和大路。でも、こんなに四条通の近くに、落ち着いた喫茶店があったとは…。お友達とおしゃべりをしたり、ひとりお気に入りの本を読んだり…インターネットの設備はありませんが、こういう静かな喫茶店も知っておきたいもの。

京都は、昔から喫茶店文化が花開いた地域。最近は、古い喫茶店も次第に少なくなり、外資系コーヒーショップやファーストフード、コンビニでコーヒーを飲む人が増えています。でも、「こういう喫茶店…いいよねー。次はお友達と来まーす」。八坂神社や祇園界隈の散策の途中に立ち寄りたい、心和むレトロな喫茶店です。


*「喫茶ラテン」京都市東山区大和大路通四条下ル大和町8 075-561-4245 10:00~21:30 水曜休み

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江戸時代創業の箸の老舗「市原平兵衞商店」。シンプルな箸に込められた独特の技と味わい

2014-02-12 | 老舗

毎日使うものには、ぜひこだわりたいもの。京都には、さまざまな専門店がありますが、ここ「市原平兵衞商店」は、箸の専門店。創業は、明和元年(1764)。宮中御用をつとめた店で、宮中の方々がお口したお箸です。

 堺町通四条下ルにあるお店へ、ミモロは、お箸を買いに出掛けました。

「こんにちはー」とお店へ。いらしたのは、8代目のご店主、市原高さんとお嬢様。「箸は、シンプルなものですが、その種類は多く、日本の文化のひとつでもあります」と。このお店には、約400種類の箸があるそう。


「ホント、いろんな種類がある~。どれにしようかなぁ~」と、店内の品を見て歩くミモロです。

日本の箸の特徴は、素材が、竹や檜、杉、黒檀など植物素材であること。そして、先端がシャープなフォルムに。中国の箸は、象牙やプラスチック素材で、先端は、太く切られています。また韓国は、銀などの金属が使われます。レンゲやスプーンが添えられる食事スタイルと違い、日本は、箸だけで食べます。

「自分の箸を持つという点も、日本の特徴かもしれません。ですから、毎日自宅で使う箸は、長さ、太さ、弾力や感触など自分の感覚に、合ったものを選びたいですね」と市原さん。そのため、通信販売などはせず、お店に来て、実際に箸を握って、自分に合うものを選ぶのがここのスタイルです。
「うーたくさんあるから迷っちゃうー」

「市原平兵衞商店」では、長年おつきあいのある箸職人さんが、オリジナルの品などを作っています。
そのなかでも京都らしい箸といえば、「みやこばし」と名付けられたすす竹やごま竹を使った箸。それぞれに趣が異なる渋い感じのお箸です。今や貴重になりつつある素材だけに、ひとつ3000円以上となかなか高級品。ミモロには、ちょっともったいない感じ…。

ここのお箸は、いずれも端整な雰囲気が漂っています。このお店を代表する箸のひとつが、真竹で作られたもの。
 
竹の艶やかな表面を活かし、また三方を漆で仕上げたものなど。白く見えるのが、竹の表面で、箸の表になります。また、先端は、細く削られているのも、ここの特徴。
「焼き魚を上手に食べられるねー」とミモロ。食材の感触が、ストレートに手に伝わってきそうなお箸です。

「このお箸、長い…」とミモロ。それは料理をするときに使うもの。
  
先端は、細く、また箸の上の部分も斜めに削られ、ここも料理をまぜたりするのに便利だそう。「両脇を料理に使うんだー」と。

竹の箸だけでなく、塗り箸もいろいろ。塗り箸の産地、若狭で作られたもの。
 
螺鈿が施された華やかさを湛えた箸です。「毎年、干支の箸をお正月から使われる方もいらっしゃいます」と、箸に詳しい店員さんの細川さん。選ぶのに、相談にのってくれます。「贈り物にしてもいい?」とミモロ。「はい。箸は、橋渡しという意味があって、縁を結ぶ縁起のいい品として喜ばれますよ」と。
贈り物にぴったりのお名前を入れられるもの。塗りの箸で、名前は、沈金か蒔絵で施します。沈金用の箸は、1050円、1文字525円。また蒔絵用の箸は、2100円、1文字840円です。注文して2週間ほど必要。すでに完成した箸に名を入れるのではなく、作業工程の中で、名入れが行われるそうです。「お名前入りって、特別感があって、贈り物にピッタリかも…」とミモロ。

「このお箸にしようかなぁ…」ミモロが選んだのは、子供の手にあう小さ目なもの。
子供は、手に合う箸を使うことで、美しく、また上手に箸が使えるようになります。

箸の手入れは、竹でも、塗りでも、柔らかなスポンジで、油を落とし、よく乾燥させること。クレンザーなどでゴシゴシ擦るのは禁物だそう。

竹、杉など塗りがされていない、木の素材を活かした箸は、使う前に水を含ませると、ご飯などがつきにくくなります。「本来は、料理屋さんなどで出される杉などの箸は、水を含ませてだすものなのですが、最近は、そうすると、使い廻しをしているように思う人もいらして、封のついたものを出すところがほとんどです」と。

ここには、他に黒文字や、竹の箸箱なども揃っています。
 

毎日使う箸…自分の手に合ったものを使えば、料理の美味しさもいっそう…。

*「市原平兵衞商店」京都市下京区堺町通四条下ル 075-341-3831 月~土曜11:00~18:00 日曜・祝日10:00~18:30 不定休 



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京都ならでは…法衣・袈裟などのクリーニングと修復の専門店「和光舎」。2月末まで公開工房開催中

2014-02-11 | ものづくり

「ミモロちゃん、伏見の大手筋商店街のギャラリーで、見事な刺繍の実演が見れるよ…」と、ある日お友達から電話をもらったミモロは、さっそく、そこにお出かけです。大手筋商店街は、京阪「伏見桃山駅」または近鉄「桃山御陵前駅」から、長ーく続くアーケードの商店街。
「ここの商店街は、活気があるねー」と。駅から商店街のアーケードがもうすぐ終わるという手前に、お友達から教えてもらったギャラリーがありました。
 「ここだー」大手筋ギャラリーでは、2月28日まで、「ものづくり公開工房」というイベントを開催中。近郊の工房から職人さんが出張して、ここで作業をしています。その普段は、見ることができない作業風景を、すぐそばでゆっくり見学できるんです。

「こんにちはー」店内では、職人さんたちが作業を
今回は、伏見に本社をもつ「和光舎」という会社の工房が公開されています。

職人さんたちは、なにやら豪華な刺繍をしています。
 
「わースゴーク豪華…いったいなんの刺繍かな?お着物?能衣装?」ミモロがキョロキョロしていると、西谷社長さんが、お話をしてくださることに…。
「あのー何の刺繍なんですか?」とミモロ。「これは、法衣、お寺の本堂の打敷や水引です」
「そういえば、お寺には、豪華な飾りがある…それを作る工房なんだー」とミモロ。

「いいえ、うちは、刺繍の工房ではないんです」と社長さん。「え?何屋さん?」「法衣のクリーニングと補修や修復の専門店です」と。「えーそういう専門店って初めて聞いたー」とミモロは、ビックリ。

この「和光舎」ができたのは、今から20年前。それまで保険の外交などをしていた西谷さんは、お寺に営業に行くたびに、お坊さんの袈裟や法衣、また本堂の打敷などが汚れ、傷んでいたのが気になっていました。親しくなったお坊さんと話をするうちに、それらをキレイにできないものかということに。保険の外交より、法衣などのクリーニングを多く頼まれるようになって、ついに20年前に、刺繍職人さんを集め、また信頼のおけるクリーニング店と提携し、「法衣、打敷などのクリーニングと修復の専門店」を開業します。

今まで、法衣などは、古くなったり、住職が亡くなった時は、焼却されたり、お蔵入りになっていたそう。クリーニングという発想は、なかったのです。でも、素晴らしい刺繍などが施されたものも多く、実にもったいない話です。

本堂の打敷も、ロウソクの蝋や、生け花の水などがかかり、時と共に色あせや傷みが生じるもの。それらを、キレイにして、傷んだ刺繍部分などを修復するのが、この会社のお仕事。

「でも、クリーニングやしみ抜きをしても、はっきりいって、汚れはある程度取れますが、元の新品のようにキレイにはなりません。そこのところは、よくお話をして納得いただいてから、お引き受けするんです」と。

例えば、火を使う護摩供養などの法衣や袈裟は、飛び散る火の粉で穴が開いてしまいます。煤などの汚れは落ちても、穴の修復には限度があるそう…。

現在、お取引のある寺は、年間6100ヶ寺、仕事の依頼は、1万件を超え、毎年、業績は拡大しています。「でも仕事が増えれば、職人さんを多く雇わなければなりませんから、利益は、横ばいですが、仕事は、開業以来、途絶えることはありません。この仕事は、仏様にやらされているような…私の天命なのかと…」と西谷社長。

「大切なお品ですから、営業のものが伺い、直接、お寺のご住職や奥様などとお話をさせていただき、引き取らせていただくようにしています。」今や、京都、滋賀、福井、大阪、奈良などの近県だけでなく、関東や北海道、四国など、年に何回か出張しているそうです。


40年以上のキャリアをもつ、熟練の刺繍職人さんたちがむずかしい修復作業を進めてゆきます。古い刺繍部分を傷んだ布から外し、新しい布に縫い付けながら、修復することも。着物の刺繍と異なり、厚く立体感のあるものも多いのが特徴です。

 ミモロもそばで見学を…「わー細かい作業…。すごいキレイに修復されてくー」と。ひと針ひと針丁寧に作業は進められます。
修復を依頼される品の多くは、100年~150年と長い歴史をまとった貴重な品々。「昔の職人さんの技が、修復することでよくわかるんですよ」と、刺繍歴50年という今村さん。まだまだ先人から学ぶことも多いそう。

そばにあった針は、太くしっかりしたもの。「これも使うんだー」さまざまな太さの針が、目的に合わせて使われます。

「法衣や打敷、水引など、歴史あるものは、文化財クラスのものもあります。でも、あくまでそれらは、お寺の仏事などに使われるもの。文化財指定を受けると、修復ができません。ですから、いかに貴重なものでも、修復したからには、使っていただくことが目的なんです」と、西谷社長。

大手筋のギャラリーでは、クリーニングした法衣などの検品も行われていました。  「汚れやにおいをクリーニングした法衣です」と。「これなんだろ?」とミモロ。
「キャーかわいい三蔵法師みたいー」と声が…。妙に似合うミモロです。

ここでは、若手の職人さんたちが、依頼された品の製作にも携わっています。

図案にそって、ミシンを巧みに操作する機械刺繍。「そう、布を押さえてねー」
ミモロは、真剣にお手伝い…?足のペダルで、刺繍する幅を調整します。ミモロは、足が届かないので、布を押さえるだけ。

また、手刺繍の作品も製作中。

「見える?」「うん、見える~」細い針と糸で、少しずつ刺して行きます。
 
「あのねーいつもミモロちゃんのブログ見てるのよー」と。「え?ホント?感激…」「会えてうれしい!リポートに来てくれてありがと!かわいいねぇー」と、言われて、ちょっと照れるミモロでした。

実は、今回、大手筋ギャラリーで、公開工房をするのには、多くの人に、職人さんの技を見てもらうこと以外にも、ある目的が…。
それは、職人さんの募集。期間中、刺繍に興味があり、やってみたいという人を募集しているそう。

2月末まで開催の「和光舎」の公開工房。日頃は見ることができない職人さんの技を、ぜひ、見学してはいかがでしょ?

*「和光舎」ものづくり公開工房は、2月28日まで、9:00~17:00 大手筋ギャラリーにて。075-601-0413 アクセス:京阪伏見桃山駅、近鉄桃山御陵前駅下車、徒歩2分。大手町筋商店街のアーケードが終わる近くです。また、法衣などのクリーニング・修復に関しては、ホームページで。


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骨董店が立ち並ぶ祇園、新門前通の「まちなか美術館」。通り全体を、美術館のように楽しむ企画

2014-02-10 | 博物館・美術館

2月9日は、祇園の新門前通で行われた「まちなか美術館」の最終日。ミモロは、「また行き遅れちゃった~」と、慌てて出掛けました。
 
2月1日~9日まで開催されていた「まちなか美術館」という企画は、祇園縄手繁栄会が主催し、四条通の北側、東大路通から大和大路通の一帯が、その会場に。なかでも古美術、骨董のお店やギャラリーが集中する新門前エリアがメイン会場です。
 
その通り全体を使って、美術館のように店やギャラリーのウィンドーに展示された美術品などを見て歩くというもの。

「新門前通」は、以前もブログで紹介しましたが、知恩院の門前通りで、東大路から大和大路まで続く約500メートルの通り。明治時代、日本を訪れる外国人が増加し、日本の古美術や骨董は、欧米の人々から強い関心を抱かれるようになります。骨董品などを求める外国人美術愛好家のニーズに応え、多くの美術商が店を出したのが、この通りです。
今も、外国人向けのガイドブックには、必ずその名があり、また通りには、英語の表記も目立ちます。

ミモロは、トコトコと新門前通の両脇の美術展やギャラリーを見てまわることに。
 
ガレやラリックの見事なガラス工芸品が展示されていたり、
 仏像もすぐ近くで。
「ホント美術館みたい・・・・」この通りには、国内外の美術品が多数集まっています。美術館と違うのは、その美術品が買えるということ。「欲しいものがあれば、買えるんだー」。また、日頃、敷居が高い、美術展に、気軽に入って鑑賞してもらうというのも、この「まちなか美術館」の目的のひとつです。
 宮本武蔵の描いた「水崖小鳥図」や国芳の浮世絵「猫の手踊り」なども展示されています。
両脇に軒を連ねる美術展や骨董店を、次々に見て行くミモロです。
   

美術館を違うのは、展示作品が買えること。でも、美術館のように作品の解説があまりありません。お店の中に入って、その品についてお店の人に尋ねれば…。でも、やはり敷居が高くて、ミモロは、中に入れませんでした。「だって、ここのお店は、美術品を買おうという人を相手にしてお店でしょ。美術館のように鑑賞することが目的の人は、ホントは、ありがたくないかも…もう少し、解説欲しいなぁー」。そう、重いりっぱな扉を開けて、中に鑑賞のために入るには、やはり躊躇するものが…。
なんとなく、人影もまばらでした。

さて、新門前通を、ミモロなりに楽しんだ後、祇園の辰巳大明神にお詣りを。
 
舞妓さんなどもお詣りに訪れる社。春は、桜が咲き誇り、京都らしさ満点のエリアです。そこを流れる白川。ミモロの住む岡崎エリアから、知恩院の前を抜け、ここに流れ、鴨川へと続きます。
現在、琵琶湖疏水の改修工事のため、白川の流れも少なく、また濁っています。改修工事をはじめた途端、川の水は、濁り、水藻も枯れてしまいました。「魚たちどうしてるんだろ?」と、琵琶湖疏水と白川を見るたびに心配になるミモロです。

「さぁ、ランチに行かなくちゃ…」と、向かったのは、大和大路通にある「ぎおん琢磨」という日本料理店。

その日は、お召しなど京呉服を扱う「弓月」の食事会に、ミモロは招かれたのです。

出席するには、和服を着て行くこと…だからミモロも小紋を着ています。
「和服は、それを着る機会がないと…」と、女将が毎月、食事会や踊り鑑賞会など、さまざま企画を立て、着物を楽しむ機会を作っています。

ミモロは、次々に並ぶ料理に夢中。

和服は、京都の人でも、なかなか着る機会がないと…。箪笥の肥やしにしている人も多いのが実情。でも、京都には、やはり着物が似合います。「着物を着ると、なんかシャンとする…」「2割増しで美人になる…」との声も。京都では、MKタクシーや美術館など、和服で利用すると割引があるシステムも。

「背中にホカロン付けてるから、冬に着物を着ても温かいー」とミモロ。ミニホカロンもミモロの背中では、全面に。
「アチチ~」しばらくして背中が熱くなったミモロ。「なんかカチカチ山のタヌキになったみたい…」と、慌てて外していました。くれぐれも低温やけどにご注意を…。


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寒い京都から、温かな伊豆へ。ひとあし早く春を体験…梅や河津桜の開花もまもなく。

2014-02-09 | 国内旅行

「今年の京都の冬って、去年より寒い~」と感じるミモロ。ちょこっと東京旅のついでに、足を伸ばして伊豆へと出かけました。
伊豆は、京都から源頼朝が、流されたところ。「でも流罪地としては、結構、京都から近いね」と感じます。
京都からなら、東海道新幹線で、静岡県の沼津駅か熱海駅まで、「のぞみ」と「こだま」を乗り継いで行きます。もちろん頼朝の時代にしたら、かなり遠い場所かもしれません。


さて、ミモロは、熱海駅からは、伊豆急で河津駅へと向かいました。伊豆急下田線は、昭和36年に、伊東ー下田間で開業。東京エリアのリゾート地、伊豆へのアクセスがグッとよくなりました。東京からは、特急「踊り子」号で2時間半。
関西でいえば、鳥羽という感覚でしょうか?

伊豆急の特徴は、大島など伊豆七島を望む、海岸線を走ること。そのため車両も、海側に面して、座席が配置され、窓も大きくなっているものも。
「わー太平洋だー」車内に注ぐ陽光も穏やかで、さすが温暖な気候の伊豆らしさを感じます。
伊東駅で、ミモロは、ホームに走り出て、駅弁をゲット。
 
いろいろある駅弁の中でも、「いなり寿司」は、昔から伊東駅の名物です。「やっぱり京都のいなり寿司より、味が濃いねぇー」と。でも、しっかりとした味もなかなか。

実は、ミモロは、いなり寿司を、オーブントースターで焼いて食べるのが好き。「油揚げの部分がカリッとして、ご飯もホクホクになって美味しんだよ~」と。一度ぜひ、試してみて下さい。

さて、海岸線を走る伊豆急。この日は、残念ながら、大島の姿は見られませんでした。でも、目の前に広がる海原の開放感は、抜群です。

河津駅で下車。 

ミモロは、ここに春に出会いに来たのです。「わー水仙も咲いてる…」甘い香りが、ミモロをやさしく包みます。

河津は、早咲きの河津桜で有名な場所。さすがにミモロが訪れた1月下旬では、まだチラホラ。
でも、駅前の温泉の展示には、2月5日から始まる「河津桜まつり」の飾りも。
「温かーい」
温泉に手を入れて…。河津は、温泉地としても人気。「河津桜まつり」では、地元の物産品の販売、桜のライトアップなども行われます。(2月8日現在、河津桜の開花は2分ほど)

*河津桜の開花情報は、「河津町観光協会」のホームページで。

桜は、残念ながらまだだったけれど、町には、もう春が…。
 蝋梅など、梅の花はほころび始めています。
「あ、ミカンも生ってる…」「やっぱり伊豆は温かい…」。雪景色の京都もステキ…でも、「冬は、温かな伊豆にいたいかも…温泉入って体を温めるのー」と。

「なんで頼朝は、伊豆に流されたんだろ?ある意味でラッキーだよねー。だって京都より気候が温暖で、夏なら涼しいし…。元気に暮らせちゃう…」とミモロ。確かに、隠岐の島や佐渡島などに流罪になるより、伊豆は、温暖。「平氏も、頼朝をあなどっていたのかなぁー」

「わーお寿司…」いなり寿司に続き、近海の魚などがのった握りずしも味わいます。

今日は、ミモロの伊豆リポートでした。

さあ、京都にも戻りましょ…。


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