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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「梨木神社」の「萩まつり」。小笠原流礼法による弓術披露。可憐な萩の花の見ごろはこれから

2016-09-20 | 京都

台風と秋雨前線の影響で、どんよりした雨雲がかかり、時々雨が降る不安定な天候の京都。
「3連休なのに~残念だね~」とミモロ。でも、空を見ては、「今の内なら大雨になりそうもない…」と、ネコの勘を働かせて、お外へと出かけます。
向かったのは、京都御苑の東側にある「梨木神社」です。
連休は「萩まつり」が開催中。
最終日の19日、ランチを食べ終えたミモロが、午後13時ごろに神社に到着しました。
「あれ?なんか今から始めるみたい…」と、全く行事の予定を知らなかったミモロですが、いつもどういうわけか、グッドタイミングでいろいろなイベントや祭事が始まるのです。さすがミモロと思うばかりです。

「萩のお花咲いてるかな?」
  
今日は、五分咲きという感じ。でも、十分可憐な花を楽しむことができます。

さて、参道を進んで拝殿のそばへ。「あ、なんか始まる~」とミモロは、最前列の席に座ります。
 
古式ゆかしい装束の皆さまが本殿へと進みます。手には弓矢が…。

この日は、奉納行事として、京舞や狂言などが行われていました。でも、ミモロが到着した時間は、すべて終わっていました。〆の奉納行事は、「小笠原流礼法」の弓術披露です。

本殿での神事を終了後、拝殿では、弓の射手に甲冑が着せられます。その様子も拝見します。
小笠原流の一門の方が、詳しく解説してくださいました。
 「へぇ~甲冑って、一人で着られないんだ~。そう、前に甲冑着衣体験したときも、手伝ってもらったもの…」。そうミモロは、すでに甲冑を着たことがあります。そのときの様子を思い出しながら、お話を伺います。

「甲冑をつけながら弓を射るのをご覧になるのは、とても珍しいと思いますよ。甲冑は、実はとても動きにくいので、すごく難しいんです」と。
今回、弓を射るのは、今年還暦と古希を迎えられた方々。いずれも小笠原流礼法を長らく嗜まれた皆さまです。

拝殿の上から、境内に設置された約30センチ四方の小さな木の的を狙います。
 
「上から、的を狙うのは、あまりないことなんです」と。約15メートルくらいの距離。
「あの小さな的狙うんだ~」
次々と射手が挑戦。「あ、惜しい…あとちょっとだったのに~」と、ミモロはハラハラしながら的を見つめます。
でも、やはりベテランの方でも難しいのかも…矢がわずかにそれてしまいます。
「今度こそ…南無八幡大菩薩・・・」とひそかに念じるミモロ。射手の方も呼吸を整えます。
キューパ~ン。見事に的に命中。思わず拍手が観客から起こります。
「よかったね~。1本も当たらなかったら、大変だったね~。ホ~」神様に奉納する行事、的を射ることが神様への贈り物。

「那須与一って、すごいね~」と、突然言い出したミモロ。まぁ、確かに、ここよりもっと遠い的・・・しかも海の上の揺れる小舟の上の扇の的です。しかも失敗は許されない状況。命がけです。しかもそのとき、那須与一は、10代だったはず。

「カッコいい~」と、甲冑を来た射手の皆さんを見つめるミモロです。

なんとも、風情ある奉納行事でした。


「さぁ、もっと萩のお花見よう…」とトコトコ境内を歩くミモロです。

「あ、ミモロちゃんじゃない?」と突然声が…「あ、NHKの山内さん~お久しぶりで~す」以前、「京いちにち」などで、ミモロを取材してくださったリポーターさん。いつもの素敵な笑顔でミモロと握手。
「元気だった~」「うん…わ~会えてうれしい!」と山内美和さんに飛びつくミモロでした。
「ここに取材に来たの?」「うん、初日にね」「あ、そうなんだ~。今度、新しくなったNHKのスタジオ見学に行ってもいい?」「あ、どうぞ、見学コースできるとこありますから・・・」「あのね~それから、ねこまる君元気にしてる?会いたいなぁ~よろしく伝えてね~」と、お友達になったNKH京都のキャラクターねこまる君にも会いたいミモロでした。「はい、了解・・・仕えとくね…」と山美和さん。
別れを惜しみつつ、再会を約束して…「またね~」と手を振ってお別れ・・・。

トコトコと参道を歩き始めたミモロ。「あ、もしかしてミモロちゃん…また会えた~うれしい・・・いつもブログ見てますよ」と声をかけてくださった方。「わ~感激…」と握手したり、写真を撮影したり…。
その様子を見ていた神社の方…「へぇ~人気者なんですね~」と。「はい、みんなにかわいがっていただいてま~す」とちょっと照れながら…。

さて、参道には、「萩まつり」限定和菓子などを販売するテントが…
「試食どうぞ…」 
飴と羊羹を試食させてもらいます。「美味しいね~」
隣りでは、萩の絵の描かれた絵馬や土鈴も…
「これ素敵~」

萩の花の見ごろはこれから…ぜひ、可憐な秋の花を愛でに…。


*「梨木神社」の詳しい情報はホームページで、

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「岡崎ときあかり2016」。アートの町、岡崎の夜を彩るさまざまなイベント

2016-09-19 | イベント

9月17日の土曜日の夜、ミモロは、平安神宮や京都市美術館、ロームシアター京都などがある、芸術エリア、岡崎に夜のお散歩に出かけました。
「なんかすごく賑やかだね~」と、いつもより人手の多い岡崎。この日は、恒例の「岡崎ときあかり」というあかりとアートのイベントが、このエリアで展開されるのです。

「あ、プロジェクションマッピングだ~」今やイベントに欠かせない存在となった光のアートが、「京都市美術館」の壁面を照らします。
 
「わ~キレイ~」といつも見慣れた建物が、さまざまな光でいろいろな世界に生まれ変わります。
 
音楽と光が、見ている人たちを魅了する夜のイベントです。

しばらく観賞したミモロは、そのそばにあるテントへ。「何、売ってるんだろ?」
「いらっしゃいませ~」
ここは、「京都着物企画」という京都大学の学生さんたちが中心に、日本の伝統、着物の良さを再発見しようというもの。18日には、平安神宮の応天門の前での着物ファッションショーも企画されていました。
「あ、帯締め売ってる~」「1本300円だってよ~」とミモロは、その値段につられて帯締めを見ています。
「いろいろな方にご協力いただいて集めたんです」とのこと。ほかにも着物が1000円で並んでいました。

今や和服離れは、深刻。若い人たちが和服を着る機会は、ほとんどないと言っても過言ではありません。
もちろん京都では、ほかの地域より、若い世代が着物に触れる機会は多いのですが、全国的に見たら、その数は激減しています。

カジュアルな服装が一般的になっている現代、着物は特別な存在。「日本文化を楽しむコスプレ」そんな感覚が若い人にはあるのです。

着物の市場は縮小し、また古着市場も大きな動きがありません。タンスに眠る着物をいざ売るとなると、どんな素晴らしい正絹の付け下げでも、1枚500円で引き取ってくれたらいいほう・・・という話。

大切にしまっておいても、その価値は、下がるばかり。それなら、ぜひ、気軽に着るようにがんばりたいものです。

トコトコとミモロは、イベントが開催されているエリアを歩き回ります。
「あ、これなんだろ?」
細い糸が張り巡らされた四角い物体・・・「どうぞ中にはいってください~」
「はい、ではお邪魔します」
これは「織物の茶室」2帖ほどのステンレスフレームに縒り糸を張り巡らせた空間。この糸張りの技術は、織物をする職人さんたちの技なのです。
「なんか繭の中にいるみたい…」そこはとても不思議な感覚が味わえる空間でした。

「わ~レッドカーペットもある」
応天門へとつづくレッドカーペット。ミモロはちょっと澄まして歩きます。

岡崎公園では、さまざまな飲食店のテントが並び、「ここでお食事できるんだ~」
 

そして、「ロームシアター京都」にふらりとやってきたミモロ。「なんかやってるみたい…」
「和太鼓音楽祭だって~」17,18日の両日、ここでは和太鼓スクールの発表会が行われて、だれでも無料で見学できます。
「わ~みんな楽しそう~」
なんでも今、和太鼓を習う人が増えているそう。全国に和太鼓教室が展開され、老若男女が習っているとか。
「みんなで叩く和太鼓って、ストレス解消になっていいよね~」和太鼓のリズムがミモロの体を包みます。

「それにカッコいい~」と、勇ましく叩く人たちを眺めるミモロです。

向かい側の「みやこめっせ」でも、夜はジャズのライブが…
「ここは、もう終わってた~残念~」でも、幻想的にライトアップされた噴水が見られました。

「夜、のんびり歩ける場所っていいよね~」と岡崎エリアが大好きなミモロ。歩きなれた道をトコトコと遅くまでお散歩です。



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体が蘇る「北白川天然ラジウム温泉」。国内トップクラスのラジウム含有天然温泉。

2016-09-18 | 温泉

京都の三条京阪からバスで20分で行ける天然温泉が「北白川天然ラジウム温泉」です。
ラジウム温泉は、人体の内側と外側から微量な放射線が刺激を与え、万病を癒すといわれるもの。
ガン治療をしている患者さんが、よく訪れる東北の玉川温泉もこれと同じラジウム温泉。
実は、ここにも多くのがん治療をしている方が、訪れるそうです。

宿泊もできますが、一般的には、日帰り温泉が人気。1450円プラス100円の入湯税で思う存分温泉が楽しめます。

建物2階にある大浴場は、男女入れ替え制で、露天風呂や、大きいな窓が開放的な湯船を利用できます。
「さぁ、もう1回、お湯に入ろう…」
「かごにお洋服いれて…」
さっそくお風呂へ。

「わ~いい感じ~」。山の緑が窓一面に広がります。

温泉が注ぎ口から湯船に、ラジウム温泉をみたします。
「湯気吸い込むだけでも、すごく体にいいんでしょ…。露天風呂ならそれに森林浴もでききゃうんだよ」
大好きな露天風呂です。

ミモロは、何度もお湯に入ったり、でたり…。全身から汗が湧きだします。
「家の中で、暑くて、ジワ~とかく汗と違って、なんか体の中から老廃物が出てる感じがする~」

「こっちにも湯船あるんだ~」ドアを開けると、ボワ~と湯気が…
 
ここでミモロは深呼吸。「湯気にラドンが含まれてるんでしょ…ここのお風呂もいい感じ~」
 
何度も出たり入ったり。

「北白川天然ラジウム温泉」の大浴場は2か所。日替わりの男女入れ替え制です。

もうひとつの湯船がこちら・・・


存分にラジウム温泉を満喫したミモロ。「あんまり長湯しちゃうと、かえって体によくないんだよね~」と、さすが温泉ソムリエのミモロです。入浴前にも、十分に水分を補給しています。

湯上りは、休憩所の広間で過ごします。
「マッサージチェアもある~」
ミモロ、バスタオル姿で休憩しちゃダメ~。「あ、そうだった…でも、寛ぎ着、持ってくるの忘れちゃった~」と。
何度も、入浴する方は、休憩所で過ごすための浴衣などの持参をおすすめ。

入浴用のタオルは2枚、無料で貸してくれます。バスタオルは、別途費用がかかります。

ちょっと古い感じの休憩所。なんでも来年、リニューアルする予定だとか。

しばらく休憩したミモロ。
「もう1回入ろう…」

再び露天風呂へ。ミモロは、ここがお気に入り・・・。
「紅葉の時期は、目の前の山が真っ赤になるんだって…。ここで紅葉狩りしようかな~」と。

京阪三条から、比延平行きのバスで約20分。
「近いから、また来ようね~」と、ミモロ。

「比叡山に参拝した後に、ここに来たら、すごくパワーついちゃうんじゃないの~」とミモロ。
確かにそれはすごいかもしれません。



*「北白川天然ラジウム温泉」の詳しい情報はホームページで

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京阪三条からバスで20分で行ける温泉。「北白川天然ラジウム温泉」。露天風呂付の客室も

2016-09-17 | 癒し

「え~もう着いちゃった~」と、下鴨に住むミモロが驚いたのは、車で約15分、御蔭通を比叡山方向に進む途中にある「北白川天然ラジウム温泉」です。
 
「日帰り温泉もやってるから、ちょこっと来られるね」と、久しぶりの温泉を楽しみにやってきたのです。

周囲は、町から山道を進んだ山の中。わすか15分で、こんなに山の中に到着するなんて・・・。これも京都の魅力です。

玄関に進むと、昭和を感じさせる外観より中は、かなりモダンな造りです。
「ごめんくださ~い」 

暖炉があるロビーエリアは、木製の家具がやすらぎのスペースを作っています。
 

その脇にも、ソファの並ぶ場所が…「今、ご案内しますから、ちょっとこちらでお待ちください」とお宿の方から。
「なんかいい感じ…」

さて、ここ「北白川天然ラジウム温泉」は、京都の町中から最も近い湧泉型の天然温泉です。
裏山にある源泉は、長い年月をかけて、花崗岩の山に染み込んだ水が、山の中腹の岩の間から湧きだしたもの。
しかも全国でトップクラスのラジウムを含んだ天然温泉なのです。

ラジウム温泉は、ラドンという微量の放射線を含む温泉。でも空気中にあるラドンを吸い込むことで、新陳代謝が盛んになり、体の免疫力がアップするのだそう。

国内で有名なラジウム温泉といえば、東北の岩盤浴で知られる玉川温泉などがあげられます。ここ「北白川天然ラジウム温泉」は、玉川温泉と同様な性質といえる温泉で、多くの人が、体調を整えに訪れる温泉なのです。

この源泉は、昔からその効果が知られ、「この湧き水に触れると、けがや病気が治る」と言い伝えられていたミネラル豊富の水なのです。

山の中腹から湧きだす温泉は、冷泉のため、ここでは、それを程よい温度に温めて、大浴場などの湯船を満たしています。

現在の社長さんは、三代目になる藤田さん。実は、この山は、おじいさまが購入。でも岩からすごい水が湧いていることは、購入したとき知らなかったそう。その後、そこに湧きだす水のすばらしさを知り、を多くの人の役に立てたいと、昭和31年に温泉宿を始めたのだそう。

「ラジウム温泉に含まれるラドンは、空気中に含まれるもので、湯気を吸いこむことで、体の免疫力を高めます。微量の放射線は、体内には留まらず、30分ほどで、消えてしまいます。だからここにいるだけでも、実はラドンの
効果を知らず知らずに浴びているんですよ。もちろんそれだけじゃなくて、湧きだす水には、たくさんのミネラルが含まれていますから、程よい湯加減の湯船にゆっくりつかることで、新陳代謝も促進されます」と。
そういう微量の放射線による免疫力を高めるのを、ホルミシス効果というのだそう。

 
ロビーには、山の岩の様子がわかる場所があります。

「ミモロちゃん、よくいらっしゃいました。今日はゆっくり温泉楽しんでいってくださいね~」と藤田社長。
ミモロは、この日、宿泊客が来る前に、特別にお宿のお部屋を使わせていただくことに…。

客室は、露天風呂付の特別室と和室の一般客室の2つ。モダンな設えの特別室に改装されています。改装部分の設計は、京都迎賓館にも携わった建築家 才門俊文さんによるもの。
 
「わ~素敵なお部屋~」畳の和室とソファのフローリングスペース、そして露天風呂があるお部屋です。

まずは、ちょっとお部屋でリラックス。露天風呂もチェックします。
「湯加減どうかな?」

さっそく、お部屋の露天風呂へ。

「いいお湯~」と、温泉につかったり、ときどき桶にのって休んだり…
「こうやって深呼吸すると、ラドンが体の中で、いい働きをするんでしょ…」と。
見上げる空は、緑色の楓が一面を覆っています。「紅葉になるとすごくキレイなんだって…」


「なんか温泉旅に来たみたい・・・お家から15分なのに…」


宿泊は、1泊2食で、露天風呂付の特別室はひとり2万円~が目安。

「どんなお料理いただけるの?」と、食いしん坊なミモロ。
「ここでは、体にいいものを召し上がっていただくように、食材も厳選しています。京都の地元の野菜などもふんだんに使った懐石料理ですよ。ほかに冬は、ボタン鍋もありますよ~」
希望者には、無農薬の玄米もご飯も…。
「ここは、水道が引かれていないんです…」「え~水道ないの…」とミモロはビックリ。
ここで使わているのは、飲水にもある温泉なのです。「料理もその水を使っていますから、美味しいですよ~」と。

この日は、ミモロは、温泉だけの体験なので、料理を食べることはできません。
「わ~絶対、今度食べたい~」と。特別室が利用できる日帰りプランもあるそう。
「でも、宿泊のお客様が多いので、なかなか部屋をご利用できないのが実情ですね~」とのこと。

「え~そうなの~」「ぜひ大浴場でたっぷりラジウム温泉が楽しめる、日帰り温泉をご利用ください。温泉にのんびり入って、あとは、2階の休憩室で自由にお寛ぎいただけますから…」「ずっといてもいいの?」「はい、営業時間内なら…」

「あ、大浴場のお風呂にも入らなくちゃ~」と、ミモロは、そういうと、2階の大浴場へと向かいました。

京阪三条駅から京阪バスで約20分。京都で、こんなに気軽に来られる温泉があったとは…。交通費が安いし、ここで、のんびりパワーアップして、京都観光に出かけるのもいいかも。


*「北白川天然ラジウム温泉」の詳しい情報は、ホームページで。

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中秋の名月に開催された「下鴨神社」での「名月管絃祭」。

2016-09-16 | イベント

「今年も、行こう~」と、中秋の名月の9月15日の夜。ミモロは、ご近所の「下鴨神社」に向かいました。

この日、毎年行われる「名月管絃祭」が行われ、境内では、名月の神事と共に、和楽器の演奏、舞楽などが参拝者を楽しませます。
「夕暮れ時の糺の森も、気持ちいいね~」とミモロ。森を渡る風も涼やか・・・。
昼間の暑さもこのところ急に和らぎ、秋の気配が色濃くなってきました。

鳥居のそばには、下鴨エリアの有名店が、この日は仮設テントに出店しています。
「会場に入る前に、買っておかなくちゃ~」と、まず向かったのは、「出町柳ふたば」のテント。
「これこれ・・・」
お目当ては、名物の豆餅です。いつも店の前には大勢の人が、この「豆餅」目当てに詰めかけて、買うのにかなり時間がかかります。でも、この日は、すぐに買えるのです。

さすが「花より団子」ならぬ「月より豆餅」のミモロです。

「さぁ、行こう…」しっかり「豆餅」も確保したミモロは、会場となる拝殿の前に…。
「あ、お茶席もある」
裏千家の方々による「観月野点茶席」で、1000円で、ゆっくりお茶が味わえるもの。

「豆餅あるからいいや~」と、ミモロ。今回はパス。

拝殿と本殿では、観月の神事が行われていました。
 
「わ~今年もいっぱいの人たち…なんか去年より多い感じ…」と。

最近、外国人観光客が急増している京都。どこの行事やイベントも、以前より混雑しています。

神事が終わるころ、夜の闇が迫ります。
松明が灯されて、管絃祭の始まり…

舞台となる細殿では、まず尺八の演奏が…
「う~あんまり見えない…」
最前列には、大きな体の男性が…。まさにミモロと舞台の真ん中に…

さて、舞台では、「平安雅楽会」による雅楽が始まりました。演目は「越天楽」
「なんか黒田節に似たメロディー」とミモロ。その通り…なかなか鋭いミモロ。
「黒田節」は、雅楽の「越天楽」のメロディーに歌詞を当てはめて歌う越天楽今様がそのルーツなのでした。

続いて、箏曲、筑前琵琶の演奏が続きます。
  
箏曲ではNHKの朝ドラ「あさが来た」のテーマソングの「365日の紙飛行機」が、琴四重奏で演奏。
「わ~懐かしい…この曲、下鴨神社に縁があるから、ピッタリだね~」とミモロ。
まだ放送が終わってそんなに経っていないのに、かなり昔の気がします。「あさが来た」の番組宣伝用のポスターで、あさちゃんが水に足をつけているものがあります。その撮影が行われたのが糺の森なのです。

筑前琵琶の演奏は、「茶絃録」(ちゃげんろく)という秀吉が、天正15年に北野天満宮で開催した「北野大茶会」の様子などを物語るもの。
「言葉を聞き取るのむずかしいね~。それにその言葉からその状況を想像するのって、よほど歴史好きじゃないと難しいかも…」とミモロ。複数の演者が語るので、かえって聞きにくくなっていたのでした。

配られた解説書によると、この茶会は、はじめ開催期間を10日間予定していたところ、初日で予想を下回る客の入りに、プライドを傷つけられた秀吉は、急遽2日目以降をキャンセルしてのだそう。

この茶会には、一般庶民も自由に参加可能で、4つの茶席には、千利休、津田宗及、今井宗久という当代きっての茶人が茶頭を務め、秀吉自身も茶頭として茶をふるまい、そこには自慢の黄金の茶釜、「似たり茄子」などさまざま名品を陳列する張り切りよう。それなのに、いまいち参加者が少なかったとは…。

「タイムトリップできるなら、すごい人たち押し寄せるのにね~。絶対見たいもの…」とミモロならずとも思うはず。歴史に残る、秀吉の大イベントのひとつ「北野大茶会」が、実はイベントとしては失敗だったとは・・・。

「知らなかったね~。茶会を運営した家来は、真っ青だよね…。左遷されなかったかなぁ~」と、心配するミモロ。

きっと庶民にとって、まだ茶会というものがよくわからず、興味もなかったのかもしれません。
「だれでも参加していいって言われても、どうやってお茶飲んだらいいかわかんないよね~。秀吉がもたなす茶席なんか、ソソをしたら、大変…怖くて行けないかも…」


さて、続いての筑前琵琶の演奏は、琵琶の先生のもの。演じるのは、「粟津ヶ原」という演目で、木曽義仲と源頼朝の源氏同士の合戦の物語。

「なんか沁みるね~」とミモロは、夢中で聞き惚れています。
一時は、京の都にその名をとどろかせた木曽義仲。しかし、都での治安維持の失敗や、度重なる問題で、ついに頼朝らに義仲討伐の命が下ります。かつて共に平家討伐を目指した源氏一門内の合戦。頼朝の勢力に押され、命を落とす木曽義仲。その最後の場面が語られる演目です。

独特の節まわし、そして見事な琵琶のバチさばき。聞くものを魅了する演奏です。

その後、尺八、琴の演奏が続き、最後は、舞楽が…
 

最後は龍の舞。
「すごいお顔の龍だね~」

6時から9時過ぎまで続いた「名月管絃祭」。京都らしい名月の楽しみ。

「あ、お月さま…」鴨川を渡るミモロの頭上に丸い月が雲の切れ間から覗きます。


虫の声も聞こえる夜…「秋が来たんだね~」と、去りゆく夏をちょっと懐かしむミモロでした。






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