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食と酒にまつわるエトセトラ

余話として

2024年05月03日 | 日記

司馬遼太郎氏の「余話として」の中に「権兵衛餅」が出てきます。

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但馬国(兵庫県北部)出石は、仙石家三万石の城下で、その城下はいまでも町というより邑というほどの規模である。城は山城であり、その城あとに登ると、老いた杉木立が陽をさえぎり、夏でも冷気があり、苔のにおいがつよい。
「権兵衛餅」
だったかが、町のみやげとして売られていたような記憶があるが、この小藩の藩祖が仙石権兵衛であることによる。(司馬遼太郎「余話として」異風の服飾)
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「皿そば」を食べた『湖月堂』さんで、お茶うけに「権兵衛餅」をいただきました。
昭和57年7月、当時の皇太子殿下、同妃殿下(現上皇陛下、上皇后陛下)が但馬路御行啓の折に、お召し上がりになられたそうです。

その「権兵衛餅」の由来になった仙石権兵衛秀久がどういう人物だったかということが、先述の「余話として」に紹介されています。
そして仙石権兵衛秀久の話から、他の戦国時代の武将の服飾の話へ展開していきます。
司馬遼太郎氏が描く時代小説の背景を掴むために収集、調査、分析したことの「余話」として、これほどの話題ができることに感銘しました。
さすが「知の巨人」だと思います。

出石城跡にある稲荷神社の鳥居です。
苔生した石垣の緑と朱色の鳥居のコントラストが印象的でした。

 


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