「高距性」そして「南北性」
世界に稀な生活感・季節感を味わえる国は日本です。
「箱根の山」のすばらしさを話す時は、高距性から感じ取る体感を喜びます。季節感は麓から、そして季節は頂上に向かって変化していきます。物のうつろいを十分味わえるところとして箱根山は素晴らしいのです。
さらに、箱根の山は温泉がいたるところにあって、場所ごとの味わいの違う温泉の味わいを得られます。季節の喜びと温泉味わいの違いが、箱根の人気を上げているのです。
これは高距性の話ですが、「桜の話」は南北性の話で、日本人は楽しめます。
日本のすばらしさは南北に長く、季節は南から北へと変化する姿を喜びます。桜前線は春、南から北へと進んできます。その反面紅葉前線は北から南へと秋に進みます。
今は春3月、高知や福岡、静岡などでは桜がすでに咲きだしました。東京でも咲いたと伝えられます。桜の開花は次第に北上して今年の札幌の桜開花の予想日は4月29日です。これを桜前線の北上と言います。
札幌の桜の開花は平年日は5月3日、昨年は4月28日でした。
札幌の桜の開花が過ぎてまもなくしてから、日高管内静内の桜・様似の桜が咲きます。南北の長さ、東西の長さは長いこと桜を楽しむことが出来るのです。