「エゾニワトコの実 いま真っ赤に色づく」
郊外に出るとエゾニワトコの赤い実が実っています。今年は実りが良いようです。
エゾニワトコの実りの季節という事ですが、まだ実は小鳥が食べれるほどまでに熟していないので、今しばらくは見事な赤い実が人の心を慰めてくれることでしょう。
少し秋が進むとムクドリが群舞してきて一気に赤い実は姿を消してしまいます。
むかしこの赤い実を「カラスのマンマ(御飯)」と言っていたのですが、食べる鳥はカラスではなくムクドリなのです。
ムクドリの御蔭で谷地などに糞で運ばれ、エゾニワトコが住まいを広げることになります。
7月21日札幌手稲山口の市文化財指定の「バッタ塚」に出向いたのですが、その折にも道沿いにエゾニワトコの実が色づいて見事でした。
札幌市に「月寒」(つきさむ)という地名があります。実はひの地名の語源はアイヌ語で、アイヌ語のツキサム・ベツから取られたもので、椋鳥(ムクドリ)群れる所といわれた土地でした。むかしからムクドリは群れて住んでいたのでしょう。
この鳥を捕獲して食したのか、群れて生活をおびやかす存在だったかはまったく知るよしもありません。
朝や夕に菜園で見る群れて飛ぶムクドリには数が多いだけに農家の人たちは脅威を感じているのではないかとさえ思っています。
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