「スズランの花は白い。 それなのに、赤いスズラン(通称)ってあるの?・・ それは「ベニバナイチヤクソウ」」
戦中というか、戦後と云うか・・、春になると小学校の教室によくスズランが飾られていました。
生徒がスズランを摘んできて、先生に飾ってもらっていたのだ・・・と、思い返しています。あの苦しい生活環境の中にあっても心優しい友達(こども)がいたのです。
私の家の周りにもスズランがありました。スズランの花は清楚で誰からも愛されました。
匂いがとても素敵で、部屋によく飾りました。
当時インクペンで字をよく書いていましたので、黒色インク、赤色インク、青色インクが私の机の中にもありした。
スズランの季節になると、いたずら盛りの子供は、赤インクビンにスズランを刺しました。
スズランは赤インクを吸い上げて、花が赤くなりました。「赤いスズラン」の誕生です。スズランには気の毒な話ですが、子供の遊び心の相手になっていたのです。
今では家庭に赤インクを置いている家もなく、そのようないたずらする子は無くなりました。
大学を卒業して、北海道の池田町に在る道立高校の教員になりましたが、当時も良く野山に入り、スズランの限りない群落を見つけ、大学の研究室によく送った物でした。
東京の兄にはアルコール漬けにして送り、見てもらいました。
今では、なかなか自然のスズランの群落のある所はなくなりましたね。
5月31日、国立滝野すずらん公園(札幌市)に東京から来た甥を案内しましたが、路沿いにスズランが管理されていて、すずらんの名が付けらた公園だけあって、見事でした。スズランの群生するこの公園は山の中ですものね。
自然にある花で、スズラン状の花が咲く花があります。道東には見かけませんでしたが、道東、道南には群生して咲いています。
国立滝野すずらん公園にて撮影。
札幌に転勤してきた当時、「赤いスズランを見に連れて行ってあげます。」と知人の夫婦が言い、車に乗せて頂いて「ニセコのある場所」に案内されました。
一面がピンク色のスズラン状の花を付ける植物の群落地に案内されました。なるほど、スズラン状の植物です。驚きましたねこの赤いスズランの群落の広がりには・・・。
当時から、野の花を盗掘することは無く、写真には撮ったと思いますが、今では心に焼き付いて残っている風景となっています。
そして何年も経ってから、一株のこの赤いスズランに出会い、「ベニバナイチヤクソウ」と言う植物であることが分かったのです。
北広島の写真家のH氏のバーベキューの会に参加させていただいた時に、セミの抜け殻の無数にある林の中の空間のその地面に「ベニバナイチヤクソウ」が生きぶいていたのにも驚きでした。
※ 昨日(6月9日)、再び、国立滝野すずらん公園に行こうという事になり出向いたのですが、そこで、私の言う「赤いスズラン(ベニバナイチヤクソウ)」の群生地に出会いました。
本物のスズランの季節は終わっていましたが、この赤いスズランの花(ベニバナイチヤクソウ)は今が旬でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます