今朝は天気予報通りの雨降りとなっていました。
写真は大名町の様子です。
街路灯には恒例の七夕人形が先週には取り付けられていました。
若し今日が旧暦の7日であれば、今夜は尻端折り姿の「カータリ(川渡り)」か「足長」が登場して活躍することになります。
年に一度の織姫と彦星が出会えるこの日に天の川が水であふれた時は、この「カータリ」か「足長」が織姫を背負って天の川を渡って彦星と逢うのを助けてくれるといわれています。
※彦星を背負って川を渡るという説もあります。
「カータリ」か「足長」に助けられ、織姫と彦星どちらが川をわたるのでしょう。
妻問婚の時代であれば彦星を背負ってという事になると思うのですが。
右の足の長いものが「足長」、その左隣が「カータリ」です。
※ベラミ人形店で撮影。
松本の七夕人形は大きく、
(1)人がた形式
(2)着物掛け形式
(3)紙雛形式
(4)流し雛形式
の四つに分けられますが、「足長」・「カータリ」は「着物掛け形式」の人形になると思います。
最近の市民タイムスの記事に「面輪板」についての記事が載っていました。
「面輪板(おもわいた)」は松本の七夕人形の「着物掛け形式」の人形の事のようです。
全く聞いた事も無かった言葉でした。
「面」は「顔」、「輪」は「輪郭」で、「面輪板」は「顔の形をした板」という事になります。
松本の七夕でこの男女の子供の頭部を形どった人形に着物を着せるのは「貸小袖」が変化したものなのかもしれません。
※「貸小袖」は七夕の日、女子が裁縫の上達を祈って小袖などを織女星にささげ飾る行事。
この貸小袖の行事は着物の虫干しも兼ねているようですし、貸小袖をした以上の上等の着物を返してもらえるといわれています。
※馬場屋敷で撮影した着物掛け形式の七夕人形です。
こちらが「面輪板」。
着物をかける前の板です。