気がついたのは、昨年の夏だったと思います。札幌の創成川公園にはときどき、雀が遊びに来ています。その中の一羽に「アレ、雀ってこんなんだったけ。」と思ったのがいました。


「なんか変だ。アッ!尾が無い。」と私は気が付きました。

この子は、飛べますが、上に昇ったかと思うと、すぐ落ちてきます。長く飛ぶことができません。尾が無いので、揚力が足りないのでしょうか。

秋まで、創成川公園に、ときどき、この子は他の雀に交じって来ていました。冬になり、創成川公園は多くが閉鎖されたため、私は見ることができませんでした。
雪解けの3月末、ひさしぶりにこの子を見かけました。


5月19日(水)、この子を見つけました。






「我と来て遊べや親のない雀」は小林一茶の「おらが春」という句集にある俳句です。それにならい、私は「我と来て遊べや尾の無い雀」と言いたくなりました。

この句の作者は「弥太郎 6才」となっているそうです。弥太郎は小林一茶の幼少期の名前です。6才の時に作った俳句ではなく、小林一茶が不遇だった幼少期を顧みて、後世に作ったものとされているようです。