しなしなの記録

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私が学生の頃、旧十勝大橋を見学しました。今は、新しい十勝大橋の横に橋台や桁の一部が残っています

2012-05-18 21:07:12 | Weblog

 私が大学生だった時、単位にはなりませんが、先生方が十勝地方の土木工事の現場見学会を企画してくれました。30年以上も前の話です。ほとんどの仲間と参加しました。その時、2つの完成した橋梁も見学しました。国道38号の茂岩橋とコンクリート橋の名橋であった、旧の十勝大橋です。

 平成8年(1996年)に新しい十勝大橋が開通しています(こちらも工事中に見学させていただきました)。その横に旧の十勝大橋の橋台と桁の一部が残されています。トップの写真です。

 旧の十勝大橋はコンクリートゲルバー桁橋で、橋長は390m、幅員は車道12.6m、歩道2,7m×2です。工事着工は昭和10年、完成は昭和16年です。戦前の橋でありながら、すごい広い幅員を持っています。これは、設計・施工を担当した横道英雄氏が路面電車を将来、通すということで、この幅にしたそうです。設計で路面電車の荷重を見込んでいたため、戦後のモータリゼーションにも対応できました。

 

 

 桁のコンクリートはまだビンとしています。きれいです。桁の断面は下の写真です。

 

 粗骨材には川砂利が使われています。当時は、コンクリート打設後の締固めにバイブレーターなどなかったのでタコ(丸太に持ち手を付けたものです)で突いて、コンクリートを締め固めたそうです。鉄筋は丸鋼です。

 新しい十勝大橋を作ったのは、老朽化したからではなく、河川の改修のためだったと聞いています。現在の十勝大橋は橋長が501mと100m以上も長くなっています。横道英雄氏の生前には、架け替えを言い出せなかったとも聞いています。

 
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