花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

北アルプス「燕岳~常念岳」登山紀行・その6 

2007年08月12日 | 山シリーズ
常念岳頂上と常念小屋


すでに午後三時を過ぎていました。
「常念岳頂上」からの眺望はちょっと煙っていましたが、安曇野側から押し寄せるガスも吹き飛ばして・・・
お隣の「蝶ヶ岳」、上高地の明神岳のはるか先に見える「乗鞍岳」、そして槍の向こう側の「黒部五郎岳」など、「穂高・槍」以外にも思い出いっぱいの山々が望めました。
行きそびれている「裏銀座コース」も右手のガスの狭間に広がっています。

non_nonさんのソースをお借りして纏めましたので、ご覧下さい。
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常念頂上の眺望
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標識の前で二人並んでの記念写真を、居合わせた登山者の方に撮ってもらい、方向盤で山々の名前を確認し・・・
しばし天空のアルプスの山々を堪能してから戻りました。


岩だらけの登山道を急降下しますが、中高年になると、山は登りよりも下りが危険です。
疲れがたまると膝のストッパーが効かなくなるからです

主人はさっさと降りていきましたが、私の膝は疲労のピークに達していました。
小学6年生の孫と二人で常念岳にやってきたという、70がらみのご婦人とノンビリ話しながら・・・
亀さん歩きで下りました。
小屋に到着した時はもう4時半になっていました

更衣室で全身を濡れタオルで拭き、全部着替えてから部屋に行くと、3組の夫婦がすでに入っていました。


夕食は第1陣の5時からです。
同じお部屋の人や、燕岳から一緒に歩いてきた山形の男性とテーブルに並び、山の話で盛り上がりました

そして6時前には歯も磨いて、部屋のシラフにもぐり込みましたが、まだ外は日が照っています

6畳に3組の夫婦が顔をそろえて、何とはなしに話が始まりました。
一番年長者に見える広島からやって来たご夫妻
一昨日蝶ヶ岳に登り、昨日の雨で蝶ヶ岳の小屋に二泊したとの事・・・

50代前半に見える埼玉からのご夫婦は、キャンプの楽しさを覚え、最近山にもアタックするようになったそうです。

そして60歳前後の地元長野のご夫婦が「槍ヶ岳に沈む夕日が見えるはずなんだけど、雲があってイマイチだったわ」と言いながら戻ってきました。

この日の小屋は大混雑で、一枚の布団に二人と言われています。
最後にもう一組のご夫婦がやって来ました。
見るからに精悍そうなこのご夫婦は、明朝三時半に出発して、いっきに大天井から槍まで10時間かけて行くとの事・・・
「流石に若いね~、ここから一日で槍だなんて!、60歳をとうに過ぎた身にはとても無理」と、広島のご主人がつぶやきます。
「僕たち63歳ですよ。はるばる札幌から来たのでとにかく欲張って歩きます」
ひぇ~~
「私は65歳だよ。この違いは何なんだ、付いて行く奥さんが大変じゃろー」
「彼女も若い頃から山岳会に入っていて、僕よりタフです」
「スゴ~イ!」
みんなムックリ起き上がって、どうしたらそんなに元気で居られるかと質問攻めになりました。
「しょちゅう山に行くことです」
「う~~ん、やっぱりねぇ~」

向かい側の部屋では、布団の割り振りで言い争いが始まったらしくて、怒鳴り声が聞こえていましたが、私たちの部屋は和気合いあいと山談義が続きました。

主人も私も50歳前後に見られて
何故か?お洒落とは無縁の山の方がみんなみんな若く見えるのですね。

それぞれが同じような時間に、安定剤やら睡眠導入剤を飲んで、午後の8時にはもう寝息が聞こえていました

7月28日(土)
いよいよ下ります。


翌朝も常念岳は晴れていました
安曇野側からの「ご来光」も綺麗に見えたことでしょう・・・

でも・・・
槍ヶ岳の周りには雲がいっぱいです。
広島組と札幌組のご夫婦は、4時前に出発して行ったようです。
今日は下るだけの残りの三組は、5時過ぎまで寝ていました。
6畳に10人は流石に暑くて酸欠気味・・・
夜中に何度か目が覚めましたが、睡眠時間は充分です




6時前に食堂に並び、朝食です。
去年は一泊二食で8500円だった山小屋の宿泊費、今年は9000円ですが、食事の内容はどこも良くなっていますね

食後、小屋に頼んでタクシーを予約します。





「コースタイムは下り3時間10分、タクシー乗り場までが林道歩き30分、プラス休憩時間30分あれば充分ですよ」と言われました。
「私下りは苦手だからね。ノンビリとお花を楽しみながらユックリ行きたいわ」と主張しましたが、この縦走ですっかり足に自信を持った主人・・・
「タクシーは11時半。7時出発で4時間半で下るぞ」




地元のおじさんたちが運営しているような感じの「常念小屋」
ホテル並のサービスの燕山荘に比べると素朴ですが、最後にタクシー予約の電話代とトイレ使用量、それぞれ100円づつをしっかりと請求されました。


朝7時に小屋を出発しました。
雲上の楽園ともお別れです。
辛うじて姿を見せている「槍ヶ岳」が見送ってくれているようでした。

すぐに「一の沢」の下りが始まります。
心安らぐ水の音と、高山植物がすぐに出迎えてくれて・・・
想像以上の楽しいコースでした
コメント (6)
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