花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

北アルプス「燕岳~常念岳」登山紀行・その5

2007年08月09日 | 山シリーズ
「常念岳」へ


「燕岳」からひたすら「槍ヶ岳」を追うように歩いてきましたが、「大天井岳」を過ぎてからは「穂高岳」が大きくその姿を見せてくれました


モチロン、まだまだ「槍ヶ岳」は、その存在感を示していましたが・・・
目の前に「槍・穂高」が対等に並ぶ大パノラマに圧倒されました


コースは南東に向かい、ゆるやかな起伏で高度を下げていきます。
東大天井岳を巻き気味に登って行くと、足元にお花が出迎えてくれます。
紫色のこのマメ科のお花は「オヤマノエンドウ」でしょうか・・・

大雪山を縦走した時、「北海岳」から「白雲岳」に向かう稜線に、このお花がたくさん咲いていた事を思い出しました

あの頃は元気に日本中の山々を登りまくっていましたね~





大天小屋の周りにもたくさんの黄色いお花が咲いていましたが・・・
黄色と言えば、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウ、シナノキンバイなどなど種類が多いのですが、こちらはミヤマキンバイでしょうか?
(ブログ仲間の山小屋さんのご指摘で「ツルキンバイ」との事でした)








こちらは「ミヤマコゴメ草」です。

晴れた中でお花を撮ると、ハレーションを起こして中々上手く写りません
私のこのブログを見て、「絞りを調整する必要があるね~」と教えてくれたeプラザの大○先生、この秋から宜しくご指導お願い致します







東大天井岳を通り抜けると標識が現れ、左に折れて雪渓を渡ります。
ここで何人かが休憩していたので、私たちも「燕山荘」で頼んだ昼食のお弁当を食べる事にしました。

「おこわのオニギリ」が2個・・・
シュウマイや漬物のおかずが付いています。
主人と半分ずつ食べました

やはり「もち米入り」が、山では効力を発揮するのでしょうかねぇ~?


標識に導かれ「常念小屋」方面に足を進め雪渓を渡ると、正面にどぉ~ん!と「横通岳」と、その奥に目指す「常念岳」が大きく現れます
道は一度ガレバを急降下してハイマツの中を抜け、横通岳の稜線を登り、頂上を巻いていきます。




花崗岩帯も横通岳まで・・・
ここから先は古成層のずしりと重厚な山々に変わっていきます。
「コマクサ」もここで見納めでした。

15年前も「コマクサ」はチラホラと見ましたが、ここまでたくさん増えているとは思ってもいませんでした。
関係者の皆様の努力に敬意を表します






「コマクサ」が見えなくなると、常念乗越に建つ赤い屋根の「常念小屋」がはるか下の方に見えてきました。
そして、その正面に日本百名山の一つ「常念岳」の大きな山容が姿を表しました


「常念小屋」到着は12時35分・・・
マップタイムよりも早く着きました。
横通岳の下りは少々きつかったけど、前半のロスを取り戻しましたね

「常念小屋」では、あてがわれた6畳の部屋にザックを置いてから、食堂で主人はお蕎麦を食べました。
そして2人でビールで乾杯です。
食堂前のデッキからは、下って来た「横通岳」が見えていました。





デッキの正面には「槍ヶ岳」が望めます。
ただ・・・
残念ながら「穂高連峰」は常念岳の影になって見えないんですね

一休みしてから・・・
晴れているこの日のうちに「常念岳」に登る事にしました。
地図を見ると登り1時間、下り50分のコースです。




2時に出発すれば5時からの食事に充分間に合うはず・・・
ディザックに水と上着を入れて出発しました。



岩場の急登で、これが非常にきつかった
ビールの影響が残っていて、心臓パクパクで足が中々上がりません
2800mの高山では、アルコールの効き目は平地とは違います。
気をつけましょう

肩まで登ると少しなだらかになりますが、まだまだ先が果てしなく遠く思えて・・・
この辺で引き返す人もけっこういましたね


1時間15分かけて、やっとの思いで辿り着いた「常念岳」(2857m)頂上
目の前に「穂高」の山々が輝いていました。


コメント (24)
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