花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

北アルプス「燕岳~常念岳」登山紀行・その2

2007年08月01日 | 山シリーズ
今日から8月
関東以北の「梅雨明け宣言」がやっと出ましたね。
でも・・・
この週末、台風が日本列島にやって来そうで「さぁ~夏だ、海に山に繰り出そう」と言う気持ちになれないでいます。
3日から2泊3日で予定している「北岳登山」をどうしよう

                ☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆

「燕岳・頂上」へ


燕山荘から歩いて30分・・・
「燕岳」は風化した花崗岩からなる独特の山です。

お天気が良ければ、左手に「槍ヶ岳」が望めるトレイルですが、この日は雨はやんだもののガスがかかっていました。
これはこれで幻想的な雰囲気ですね


奇岩がそびえる「燕岳」
こちらの岩は「イルカの群れ」に見えるでしょうか・・・

こちらは「メガネ岩」・・・
合戦尾根を一緒に登って顔馴染みになった女性に、シャッターを押してもらいました。
「職場での人間関係にちょっと疲れちゃって、それで一人で山に来たの。この風景を見たら何て小さい事に悩んでいたのかと思って・・・、明日はスッキリした気持ちで山を降りられそうです」
そんな話しをしてくれました。
「山」は人の心を清浄する作用があるのでしょうか?




最後に岩場を登って行くと「燕岳」(2762.9m)の頂上です。
あたり一面ガスがかかって、な~~んにも見えません。
頂上には表示板もなくて、小さな石に山の名前と標高が刻まれているだけでした。









頂上直下で「雷鳥」の親子が姿をあらわしました。
全然人を怖がりません
ヨチヨチとした足取りで私たちのすぐそばまでやってきました。

そして「燕岳」には高山植物の女王「コマクサ」の群落がアチコチに広がっています。
何故か?コマクサの周囲には黄色の「タカネスミレ」がありました。

<

マウスオン・クリックで、コマクサとタカネスミレの、3枚の写真をご覧下さい。
花崗岩の白い砂礫に、ピンクのコマクサが映えますね

北燕岳方面に進んだところのコマクサの大群落が凄いと聞いてきましたが、霧雨が落ちてきたので少し行った所で引き返しました。

「燕山荘」での寝床は、2Fの蚕棚が並んだような部屋でした。
私たちは4枚のお布団が敷かれた棚の上段を指定されたので、ハシゴで登り、場所を確保してから荷物の整理をしました。

この日はここに3組6人が眠る事になりそうです。
シラフに入って休んでいると、外に出ていた主人が「ブロッケン現象が見えたぞ」と、やや興奮気味に戻ってきました。


目の前に霧が広がっている時、後方から太陽に照らされると、時々自分の影が霧の中に浮かび上がり、その周りを光輪が輝く現象を見ることがあります
これを「ブロッケンの妖怪」又は「ブロッケン現象」と呼んでいます。

夕日だったので光線が弱く、ちょっと主人の影がハッキリしませんが、光輪は見えていますね
今まで何度か山で経験していますが、やはり自分が菩薩になったような気分で感激しますね

私も外に出てみましたが、残念ながら太陽はもう沈んでいて見ることが出来ませんでした
が・・・


ナント、霧が晴れてシルエットの槍ヶ岳が、クッキリと見えていました。


そして目の前に、登ってきた「燕岳」がその姿を見せていました。
この時ハッキリと、私は翌日の快晴を確信したのです



コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする