花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
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いっぱいの主婦の日記です

妙高赤倉の秋・「紅葉の笹ヶ峰」その1

2008年10月11日 | 旅日記

「今年の紅葉登山は妙高山に行こう! この新幹線利用の赤倉温泉連泊プランを利用すれば凄く安く行けそうだ!」
まだ暑い夏の頃、主人が新聞の広告を見ながら大きな声で言いました。

「赤倉温泉のスカイケーブルを利用すれば妙高の頂上まで4時間で行けるし、日帰りも可能だぜ」

そんないきさつで一ヵ月半前から申し込んでいた妙高高原赤倉温泉旅行
二人とも風邪をひき、主人は腰も痛めていて山登りどころではなくなりましたが・・・
「ノンビリ温泉三昧するのも好いかも」と、思い切って行ってきました



煩雑な日常から逃れて、連日高原を散策し、気が向いたら温泉に入り
指定された時間に食事処に行けば、テーブルにはお料理が並んでいました。
天国!天国!

新潟県と長野県の県境にある「赤倉」は木々の色が赤や黄色に色付き始めていて、秋の気配が漂っていました。
お天気に恵まれた8日は、一日に三本しかないバスを乗り継いで「笹ヶ峰」までハイキングに行きました。


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終点の手前の「乙見湖」でバスを下りると、ダム湖の周辺は丁度見頃の紅葉が秋の光をあび、青空を背景に錦色に輝いていました。
マウスオンでご覧下さい



ガイドブックに紹介されていた「笹ヶ峰・清水池」コースを歩きたいと、宿の支配人に相談したら、「時間があるから、乙見湖から夢見平のコースも是非行きなさい」と勧められやってきましたが・・・
詳しい情報は現地で仕入れるのが一番です。

バス停の前にあるウッディーな休憩所のおじさんが、地図の書かれた印刷物を渡してくれて、親切に教えてくれました。
「この夢見平コースは4時間コースと2時間コースがあり、どちらも5月から6月にかけてのお花の時期がお勧めで、今歩いてもあまり面白くないよ。湖の橋の向こうの階段を登った所からの眺めが素晴らしいから、それを見てから戻って、清水池コースをノンビリ楽しむ方がいいと思うね。丁度笹ヶ峰牧場周辺の紅葉が見頃で綺麗だから」と・・・



完全武装の登山スタイルの若者が大勢歩いていました。
聞くと「アウトドァー専門学校」の学生さん達の戸外授業だそうで、今日は夢見平遊歩道の整備だとか。
日本にもどんどん森林警備隊やレインジャーが育って欲しいものです。
頑張ってね、期待しているから


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急勾配の階段を登っている時に咳き込んでしまい、ゼイゼイと胸が苦しくなりました。
それでも上りきった所から見た紅葉した山々の姿には感激しました。
マウスオン・クリックで三枚の画像をご覧下さい

真ん中の丸い三角の山が妙高連山の一つ「焼山」です。
火山性ガスが原因でずっと登山禁止でしたが、近年解除されたそうな・・・
右側の斜面は「火打山」の稜線だそうです。

8年位前の梅雨時に「ハクサンコザクラ」を見るために、山仲間と3人でこの笹ヶ峰から日本百名山の「火打山」に登りました。
ハクサンコザクラの大群落は綺麗でしたが、翌日大雨に見舞われお隣の「妙高山」登山は断念しました
そんな想い出が残っている「火打山」です。

そしてこの「乙見湖」は農業用のダム湖だそうで、夏のお盆の頃には水抜きをするそうです。
ですから今は水無しの湖なのです



「夢見平遊歩道」の標識を見てから戻るつもりでしたが・・・
「アウトドァー専門学校」の先生に「この先の稲荷神社まで行ってみれば」と勧められ行く事にしました。

「奥まで歩けば高妻、乙妻などの山々が見えそうね」
「春に叉来よう」と主人は言いますが・・・
そんな台詞を言った場所が山ほどありますわね



紅葉が始まった森の中を、小学生のグループが引率の先生と一緒に歩いていました。
子供の頃からこのような環境に触れて「自然を愛する心」を学んだ子らがたくさん増えて欲しいですね。


主人も学生さん達のお手伝いで、登山道に播く「木のチップ」の入った袋を2つ持っています。

途中の「蓑池」には水芭蕉の朽ちた葉がたくさんありました。
やはり春には高山植物のお花がたくさん楽しめるコースなのでしょう



15分くらい歩くと素朴な造りの「稲荷神社」が現れました。
荷物を置いて「どうか家族みんなが健康で幸せに暮らせますように」とお願いをしてから、ユックリ周囲を見渡しました。
御神木の大きな「ミズナラ」の木から実がポタポタと落ちてきて頭や体に当ります・・・
そして色付き始めたモミジが明るく辺りを照らしているようでした



高原の綺麗な風景の中を歩き、澄んだ空気を吸って温泉に入り、心身共に癒されて無事に帰ってきましたが・・・
早速、両親の所に行ったら「この所ずっと平熱でしたよ」とスタッフさんに言われた父の手がいつもより熱い
検温をしてもらうと7度7分ありました。
これからどう対応しようかと看護婦さんに相談をしたり、弟と連絡取ったり・・・
バタバタ

明日は孫の幼稚園の運動会、月曜日はTVの撮影隊が来る予定だというのに美容院にも行けないかも

高原から戻ったとたん現実の慌しさに巻き込まれ、フ~フ~言いながら家に帰ったら、主人から「TVの製作会社からTELがあり、番組自体の時間枠がカットされ、編成の大幅変更で我ら夫婦のスタジオ出演と画像撮影は無しになった」との伝言

この世界同時株安の不安な時代に、「ノーテンキな夫婦の物語」も必要なくなったのでしょう・・・
ホッとすると同時にどっと疲れを感じました。
まったく 散々振り回されましたものね



コメント (26)
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