自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

銀河英雄伝説 第55話 その2

2006-07-06 | 銀河英雄伝説
続きです。その1もお読み下さい。

***

今回もすごいキャストを揃えてくれました。
家弓さんも「銀河英雄伝説」に結構ご出演でしたが、悟朗さんと同じエピソードに登場されたのは、多分この第55話と第60話(魔術師捕わる)のみだったと思います。(未確認)
レベロは大概ホワン(肝付氏)とコンビで登場していました。
あとはレベロの幼馴染が、確かシトレ提督(内海賢二氏)で、直接対話を何処かで拝聴しました。

このエピソードを久しぶりに拝見して、いきなり渡部さんの声がして、あれ?渡部さん出ていたっけ???と思いました。突如いろいろな声が聞こえてくるので、毎回楽しいです。(笑)

***

メルカッツ提督にとって、リップシュタット戦役後の事は、おまけの人生だった様に私には思えました。
ここでも、自分より若い世代、ヤンへの引継ぎが自分の役割だとお考えの様でした。
提督にとっては、意に染まない事の多い人生ですが、己の分をいつもご存知で、実は「人生の達人」なのではないか?と私は思いました。

個人的には、最初は少し物足りない気がしたキャラでしたが、何故か時が経てば経つほど、好きになるキャラです。
段々味が出てくると言うか・・・。(スルメみたいな役?爆)
地味なキャラですが、深み、重みがあって、サスガ悟朗さんだと思いました。
メルカッツ提督、私はかなり好きです。(笑)

***

キャスト

ラインハルト:堀川亮
ヒルダ:勝生真沙子
ヤン:富山敬
ユリアン:佐々木望
フレデリカ:榊原良子

マリーンドルフ伯:中村正
シルヴァーベルヒ:山寺宏一
キャゼルヌ:キートン山田
シェーンコップ:羽佐間道夫
アッテンボロー:井上和彦

レンネンカンプ:渡部猛
ラッツエル:相沢正輝

ポプラン:古川登志夫
マシュンゴ:中尾隆聖
カリン:三石琴乃

ボリス・コーネフ:安原義人
マリネスク:緒方賢一

メルカッツ:納谷悟朗
シュナイダー:目黒裕一
レベロ:家弓家正
ホワン:肝付兼太
ナレーション:屋良有作

***

(注1)ここには登場しませんが、マリーンドルフ家の親戚のハインリッヒ・フォン・キュンメル男爵です。三ツ矢雄二氏。
(注2)カリンに誰かの面影を見て、ユリアン君はそう思った様です。
ネタバレ??(笑)カリンのお父様は、シェーンコップです。(羽佐間氏)

原作:田中芳樹(徳間書店)


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銀河英雄伝説 第55話 その1

2006-07-06 | 銀河英雄伝説
銀河英雄伝説 第55話 「儀式から再び幕は上がり」
役名:ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ

宇宙歴799年、新帝国歴1年6月22日、ラインハルト(堀川氏)は帝位に就き、皇帝ラインハルト一世となった。
マリーンドルフ伯(中村正氏)は、リップシュタット戦役でラインハルト側に付いたのが幸いしたのか、国務尚書になり、新皇帝戴冠の祝典を催した。
簡素な式典にする様にとラインハルトからの沙汰があり、その通り見事に用意してみせた。

マリーンドルフ伯は、娘のヒルダに、長く伏せっているハインリッヒ(注1)が、陛下の行幸を仰ぎたいと言っているので、取り計らって欲しいと頼んだ。

同盟では、ヤン(富山氏)とフレデリカの結婚式が行われていた。
ヤン提督、白のタキシード姿です!!(笑)
披露宴でヤンに軽口をたたく、シェーンコップ(羽佐間氏)、キャゼルヌ(キートン山田氏)、アッテンボロー(井上和彦氏)。
ユリアン(佐々木望氏)が「よくこんな人達を率いて勝ってこられましたね。」と言っていました。(笑)

ユリアンとマシュンゴ(中尾隆生氏)は、披露宴が終わるとすぐフェザーンの商船アンデューティネス号に乗船して、地球に旅立つのだった。
ボリス・コーネフ船長(安原氏)とマリネスク(緒方氏)の船だった。

ラインハルトはシルバーベルヒ(山寺宏一氏)を工部尚書に任命し、フェザーンへの遷都を実現せよ、と命令する。
自由惑星同盟を完全に併合した場合、同盟と帝国の中間にある、フェザーンに首都を置くのが一番良いと考えたのだった。
これは、同盟をいずれ消滅させる意志の表れだった。

ユリアンの乗るアンデューティネス号が、ダヤン・ハーン補給基地に到着した。
ここには、メルカッツ率いる「シャーウッドの森」艦隊が潜んでいる。
ポプラン(古川登志夫氏)は、ユリアンとの再会を喜んだ。

ユリアンはここで、メルカッツにヤンからの伝言を伝えた。
バーラトの和約第五条により、同盟軍は保有する戦艦及び宇宙母艦の全てを破棄する事になった。処分の一環として、7月16日にレサビッツ星系の空間で、1820隻の艦が爆破される事になっており、「メルカッツ独立艦隊の善処を期待する。」との事だった。

ヤン提督は今後の事態の変化について、どの様な見通しを持っておいでだろうか?とメルカッツがユリアンに問うと、今は待つ時期だとお考えになっていらっしゃる様ですと、ユリアンは答えた。「野に火を放つのに、わざわざ雨季を選んでする必要はない。いずれ必ず乾期が来るのだから。」と仰っていた事があります、とユリアン。

ハイネセンに赴任したレンネンカンプ帝国高等弁務官(渡部猛氏)について、メルカッツ提督は、彼を優秀な軍人と評した。上には忠実で、部下には公平だ。だが軍隊から一歩でも外にある風景は見えないかもしれないと、レンネンカンプの弱点も指摘するのだった。

メルカッツは、待つ時間はどのくらいだと、ヤン提督は仰ってた?とユリアンに尋ねる。
ユリアンが5~6年はかかるでしょうと答えると、それだけの時間があれば、ローエングラム王朝にも隙が出来るかもしれないと、メルカッツが返した。
ユリアンが「その間、何も異変は起きないでしょうか?」と質問すると、メルカッツは「これは予測と言うより願望になるが、何も起きて欲しくないものだ。今までが事が多すぎたからな。それに我々としても準備すべき事が残っている。いたずらに新帝国に反旗を翻しても、一日のあせりが二日の逮捕退歩につながる事を思えば、今我々に一番必要なのは、何も起こらない時間そのものなのかもしれない。」

提督、今「逮捕」と仰いましたか???逮捕ですか???タイホ?????(爆)
(注:セリフの一環として普通に仰っています。単に私が騒いでいるだけ。爆)

<2012年1月29日追記>
この「タイホ」ですが、「逮捕」ではなく「退歩」だとKutai様にご指摘頂きました。
完全に勘違いしていました。(爆)
どうも有難う御座いました。
(詳しくは、Kutai様のコメントをご覧下さい。)

***

一方、ハイネセンの最高評議会ビルでは・・・。
「今は何も起こって欲しくない。いや起きてはならんのだ。」と、最高評議長ジョアン・レベロ。(家弓氏)

悟朗さんと家弓さん、空間を超えてニアミスです!(爆)
直接対話がなくて残念ですが、シーンが繋がっていて、嬉しかった。(笑)

レベロの言葉にホワン(肝付氏)は、反和平活動防止法(帝国との友好を阻害する活動の禁止)はまだいいとして、同盟憲章で保証されている言論、結社の自由を停止するのは、民主政治の否定ではないかね?と指摘する。
レベロは、そんな事は分かっている。だが、これは緊急避難的処置だ、と言う。
「帝国による同盟の完全併合をさせない為には、とにかく帝国に口実を与えてはならない。これは大前提だ。」と言うのだった。
ホワンは、自由と民主を侵しがたい原理だと考えている国民は多い・・・彼らは納得するかな?逆に帝国への反感を募らせて暴発する方向へ追い込むはめにならないか、私はそれが心配なのだ、と言うのだった。
ホワンはレベロに「とにかく良く考えてくれ。」と忠告した。

レベロはヤンへの監視がどうなっているか、部下に尋ねた。

ヤンとフレデリカは、自分達が監視されている事に気付く。
監視者が乗っているのは、帝国の車かとヤンは問うが、フレデリカは同盟軍情報部の車だと即座に指摘した。

ポプランはユリアン達と一緒に地球へ行く事に決めた。
その前にユリアンに、自分の部下、カーテローゼ・フォン・クロイツェル(通称カリン)伍長を紹介する。ユリアンはしばし、カリンに見とれていました。(笑)
そして、彼女に、前に何処かで会った事がある様に思うのだった。(注2)

ユリアン達が発った後、メルカッツはシュナイダーに、七月になるまでに戦艦奪還の計画を立てておかねばならんな、と言う。
「私の役割は、これらの戦力を維持し温存して、後日に備える事だ。後日の対応は私ではなく、もっと若くて、過去の陰影を引きずっていない人物の為に残るだろう。」
シュナイダーは「つまりヤン・ウェンリー提督ですか。」と言って、頷くのだった。

***

その2に続く


コメント (2)
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