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自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

どろろ その2

2006-11-04 | アニメ
続きです。その1よりご覧下さい。

***

自分の義眼を出してみせる百鬼丸。
作り物の目だ!と驚くどろろ。
目玉だけではなく、耳も・・・と言うと、どろろは怖がるが、それでも諦めなかった。
そこで、百鬼丸は、自分の生い立ちを語り始める。

生まれた時は目も鼻も口も、もちろん手も足もない化け物だったと言う、百鬼丸。
その百鬼丸を拾って育ててくれた医者寿光は、木と焼き物で、入れ目や義手、義足を作ってくれたのだ。

百鬼丸は義足で歩く事を覚えた。そして自由に走れるようになった。
寿光は、あの子は普通の人間にはない不思議な能力を、生まれながらに持ち合わせているのかもしれない・・・と感嘆するのだった。

ある夜、寿光の家へ「こんばんは」とやって来た、美しい娘。
武藤さん、ご登場です。とても綺麗な声です。
「先生はいらっしゃいますか?」と寿光に診てもらうが、女には脈がなかった。
「何とか直して下さいませ。」と、ここまでは楚々とした風情です。
寿光が、こんな病気は見た事がないと言うと、「それでも先生は、お宅の坊やを立派に育てたではありませんこと!」・・・そして化け物と化す女。なかなかスゴイ迫力です。
女の髪が伸び、乱れて、寿光の首を絞めようとするが、百鬼丸によって退治された。
女の化け物としての笑い、そして最後の断末魔の声まで、しっかり聴かせて頂きました!!

百鬼丸の回りには、いつも妖怪どもが付きまとっているようだった。
ある日、百鬼丸は、お堂の中で「お前の体は、人間から我々が買い取った物だ。お前が人間の様に生きるのは裏切りだ。お前が並の人間の様に生きたいと願うなら、我々48の魔物を打ち倒すしかない。」との声を聞く。

この話を聞いた寿光は、昔拝領した名刀を、百鬼丸の義手に仕込んでくれた。
寿光は、己の医術の力では、百鬼丸の運命をどうする事も出来ない事を悟り、「あとは自分の為に戦って行くのだ。」と百鬼丸を送り出した。
こうして百鬼丸は、自分に取り付いている48の魔物を打ち倒す為、旅に出た。

盲の琵琶法師(滝口氏)と出会う百鬼丸。
琵琶法師は、お前には「死神の匂いがプンプンするぜ。」と、百鬼丸に声をかけるのだった。
盲の自分には、並の人間には分からない色々な物を嗅ぎ分ける能力があるのだと言う。
お前さんは、大変な災難をしょっている。
妖怪変化に取り付かれている感じだ、と言うのだった。

自分も盲だと告げる百鬼丸。
その百鬼丸に、琵琶法師は、武芸のたしなみはおありかな?と問う。
法師は、小さな虫の羽音だけを頼りに、虫を真っ二つに斬ってみせた。
お前さんの死霊を追い払うには、このぐらいの技は身に付けておいた方が良い、と言う琵琶法師。

断崖絶壁の道を、謡を歌いながら、平気で行く琵琶法師。
後を追う百鬼丸は、恐怖で動けなかった。
自分には何も出来ないと弱音を吐く百鬼丸に、琵琶法師は「お前さんが見ておいて損のねぇ物があるよ」と言うのだった。

焼けて廃墟と化した村。この村が戦場になったのだ。
だが、琵琶法師は見せたい物はこれではないと言い、百鬼丸を寺へ連れて行く。
寺には生き残りの孤児達が居た。皆一生懸命に生きていた。
その場に百鬼丸を残し、琵琶法師は去って行った。(滝口さん、お上手すぎでした。)

百鬼丸は、この寺にしばらく留まる事にした。
そして剣の修業に励んだ。魔物達を打ち倒す力が必要なのだ。

そんな百鬼丸を、一生懸命励ますミオ。
この寺で孤児の面倒を見る、美しい娘だった。

「ほらほら、おいたはおよしなさい。あなたの為に帽子を作ってあげていたのよ。」
ミオは、後に、百鬼丸やどろろと行動を共にする白黒のブチ犬、ノタの帽子を作ってあげていました。
武藤さん、とても可愛いらしい声でした。
残念ながら、ミオのセリフはこれ一言だけですが、百鬼丸にとって、心の暖まるステキなキャラだったと思います。

優しく明るいミオ。
百鬼丸には、実際にミオを見る事は出来なかったが、彼女の美しさを感じる事が出来た。
百鬼丸は、ミオが好きだった。

ある日、百鬼丸が外へ出ている間に、侍達によって寺は焼かれていた。
ミオも子供達も死んでしまった。
立ち退きを命じたのに、居座ろうとしたと言う。
激怒した百鬼丸は、侍達に斬りかかった。

***

私は、武藤さんの作品も、沢山拝見させて頂きました。
たまたま私の好きだった作品で共演されていた事が多かったので、大変印象深い方です。
ロバート・テイラーの「哀愁」、ヘストンの「黒い絨緞」、「ベン・ハー」、「大いなる西部」、ジョン・ウェインの「駅馬車」、どれも武藤さんと共演されていました。
懐かしい作品ばかりです。
「哀愁」で演じられたヴィヴィアン・リーは、繊細で美しかったですが、彼女のもう一つの映画、強いヴィヴィアン・リーもぜひ拝見したかったです。
悟朗さんともう1作、あの映画も演って下さっていたら・・・と思いますが、でも私の脳内には、あの吹き替えは本当に存在しています!!(笑)

他には「ハート&ハート」等も忘れられません。こちらは城さんとの名コンビ。
そして、熊倉さんも最高でした。

本当に、美しく気品のある、素敵な演技ばかりでした。
心よりご冥福をお祈り致します。

***

おことわり

「ミオ」についてですが、最初「みお」と表記させて頂きました。
これは、「どろろ」DVDボックスに入っていた小冊子に習った物ですが、手塚ワールドの公式サイトでは「ミオ」になっています。
サイトの方の「ミオ」に修正しました。

小冊子によると、このエピソードの当時のクレジット部分は喪失しているそうです。
番組最後のクレジットに「ミオ」と出たのか、「みお」とあったのか分かりません。


コメント
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