自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

アウターリミッツ 宇宙怪獣メガソイド その3

2006-11-10 | TV吹き替え
続きです。その1、その2もご覧下さい。

***

ついに書斎で、本物と複製が御対面!
悟朗さん同志が直接対話するシーンです!!!スゴイです!!(笑)
ここで堂々、対話をご紹介!(著作権侵害の意図は一切ありません!)

***

本物「もう来てたのか。何をぐずぐずしてる。早く撃ったらどうなんだ?」
複製「不思議だな。メガソイドより簡単に撃てると思っていたが。」
本物「そっちを向いてもいいか?」
複製「どうぞ。君なら僕をすぐ撃つか?」
本物「しょうがないだろう。いやでも撃たなきゃならん。」
複製「生命の意味が分かりかけて来た僕を撃って平気なのか?」
本物「君は複製人間だぞ。メガソイドを殺す為に作っただけだ。殺ったか?」
複製「未だだろうな。」
(本物がデスクの椅子にかける。)
本物「任務に失敗したとなると、尚更居てもらっても意味がない。」
複製「どうして僕を人に会わせない様にしてくれなかったんだ?そしたら何も知らないまま、素直に死ねたのにな。」
本物「そこまでは出来んよ。」
複製「自分のする事に責任が持てなくて、どうするんだ?」
(複製は銃をデスクの上に置いた。)
本物「殺せないのか?」
複製「ダメだ。僕は命令に従って君のところへ戻って来た。しかし命令がなくても今の僕なら、進んで戻ってきたかもしれん。君の人生に魅力を感じたんだ。」
本物「そうか。同情させてもらうよ。」
複製「なぜ死ななきゃならんのだ?」
本物「死ぬのではなくて、元の無に戻るだけだ。」
複製「何故だ?人生の意味を知ったからには、僕にもみんなと同じ様に生きる権利があるだろう?夢も持ってる。」
本物「夢なんか、あっと言う間に吹き飛んでしまうさ。生きてる間に、今の私の様になるんだ。こんな人生の何処がいい?」
複製「魅力を感ずる僕がバカなのかな。」

一方、庭ではエメットがメガソイドに襲われ息絶えた。

会話の続きです。

複製「何とか言ったらどうだ。君の人生を送りたいと思う僕が間違ってるのか?」
本物「余計な事は考えない方がいい。」
複製「無よりもいいと思わんか?」

髪を下したローラが入って来た。
先に帰って来たのが、複製人間の方だったのね、と二人を見て言うローラ。
あんな事、言うはずないもの。姿は同じでも、中味は全然違うみたい。二人が同じ訳がないわよね、と悲しげに笑った。

複製「変わりはないよ。ただ僕の方が彼ほど精神的に成長していないだけだ。だから今は未だ彼の過去の状態にいる。過去の亡霊とでも言うべきかな。」
本物「君はそっちの方が好きじゃないのか?」

ローラは、一人は結婚した当時の人。もう一人は愛している人よ、と言った。

本物「もし選ばなければならないとしたら、当然私だよ。」
複製「しかし僕は君の失敗を犯さない。目の前で見てるからな。」
本物「起こってしまった事は仕方がない。これからが問題なんだ。あくまで過去に拘るなら、ローラは、何も今の私を愛したりはしない。」

手伝いのマードックスから、庭に人が倒れていると報告が入る。
「エメット」とつぶやく本物に、どうしてこんな所にエメットがいるんだ?と複製が問うが、「言わなくても分かってる。僕を消す役目を仰せつかったんだな。」
本物は「それが分かる様なら、君はほとんど私の水準に近づいてるよ。」と返す。

窓の外にメガソイド登場です。
本物はメガソイドへ向けて連射した。
複製は、メガソイドが完全に死んだかどうか、見届ける為に出て行った。
あなたも行ったらどうなの?とローラ。
彼はこの為に世の中に出てきた男だ、とジェームズは言うが、彼を殺したいから一人で行かせたんでしょう?これからが問題だと言ったわね。でも、これじゃあ変わりはないわ・・・との妻の言葉に、彼も外へ出る。

外では、モチロンしぶとく生きているメガソイド!!(笑)
二人のジェームズのうち、一人は殺されるが、もう一人はついにメガソイドをしとめた。

そんな中、書斎に電話がかかってきた。
ローラが答えると、ジェリコからで、複製には特別処置が取ってあると言う。
複製の血液には毒が仕込んであり、5時間経つと作用する。
夜中の12時が来れば、複製は死んでしまうのだ。

時計は11時58分。
ジェームズが書斎に戻って来た。
「死んだよ。両方とも。メガソイドも、もう一人も。さあ、これで全てが片付いた。でも手遅れかな?どうだい、プリンセス?」
あなたはどちらなの?妻の私にも分からないわ。とローラ。
「二人とも私さ。揃って君を愛してた。」

ローラは彼に、複製人間には、特別処置が取られている事を告げる。
やがて時計は、深夜12時の鐘を打ち始めた。
ジェームズは崩れるように椅子に倒れこむと「生きる喜びを知り始めた時には、すぐそこに死が迫ってたんだ。」とつぶやき、「愛してるよ、プリンセス。」と言って、息絶えた。

***

悟朗さん、最高にステキでした。
しかも二役。
本物のジェームズは低めの声。
複製の方は、それより少し高めの声で、ちょっと甘い感じでした。
複製、とても素敵でした。
「僕」を連発して下さったのも、チャーミングで最高!(笑)
でも本物の、冷たそうで、でも、どこか痛みを抱えている様な感じなのも、とても良かったです。(結局、当然、全部最高!!爆)

入手した「アウターリミッツ」は、悟朗さんがご出演以外の物も、全部拝見させて頂きました。
オチはどれも結構見えてしまうのですが、とても面白かったです。
「メガソイド」も、「あれは複製の方だな」って、即分かってしまいましたが(最後に書斎に戻って来たジェームズは、声だけでは複製だとは分からない様に演っていらっしゃいます。とても細かい演技でした。)全体的に、とても印象に残るエピソードでした。

***

もう1作、「ガラスの手」もご紹介する予定です。(理由:家弓さんと共演だから。爆)



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アウターリミッツ 宇宙怪獣メガソイド その2

2006-11-10 | TV吹き替え
続きです。その1からお読み下さい。

***

友人エメット(大宮氏)を訪ねるジェームズ。
エメットは、メガソイドを密輸して来た宇宙船の船長だった。
メガソイドの事をつぶやく複製。
が、凶暴なメガソイドに顔の半分を傷つけられ、マスクをつけている彼は、メガソイドの話は全くしたくないらしかった。
ジェームズは、人間は宇宙の高等動物から学ばなければならん。でも、この貴重な研究を発表したら、メガソイドをこっそり飼っていた事が分かって、追放されるんだ、と語る。
エメットは、そんな事はとっくに割り切っていたはずじゃないか、とジェームズの様子が少しおかしい事に疑問を持った。
そこでジェームズは、「思い出したいんだよ。」とふと複製としての本音を吐く。
やがて、ジェームズは、エメットに、メガソイドが逃走し、一発だけ弾が当たったが逃げられてしまったと打ち明ける。
エメットは、警察に届けるべきだと、連絡しようとするが、ジェームズに拳銃で殴られ失神した。

エメット宅から、自宅に電話するジェームズ。
奥様を「プリンセス」と呼ぶ優しい彼。
ローラが複製と話していると、そこへ本物のジェームズが入って来た。
電話の主を問う彼に、「今のもヘンダーソン・ジェームズよ。」と言う妻。
「ニセモノだよ。」と笑うが、ローラは、「でも私をプリンセスって。昔あなたが呼んでたみたいに。」と言うのだった。

ジェームズは複製人間を作った事を打ち明ける。
複製からの電話を成功の報告を思ったジェームズだが、ローラは、殺したとは言わなかった。電話をかけてきたのは、多分自分が複製だと気づいたから・・・だから死にたくなくなったのよ。と告げる。

自分勝手に複製を作ったりして酷いと、ローラはなじった。
ジェームズは、冷たい表情のまま銃を取った。
ローラが「今、電話して来た人、誰に似てたと思う?」と問うと、「さぁ、知らんね。」と答えるジェームズ。
「昔の優しかったあなたによ。」と言うが、ジェームズはそれには答えず、複製を捜しに車で出て行った。
それと入れ替えに戻って来た、複製のジェームズ。
メガソイドも、この庭に潜んでいた。

エメットを訪ねる本物のジェームズ。
この部分はカットされていた様で、英語でした。
君の複製は何処だ?とエメット。

家に入り、書斎で妻の写真をつくづく眺める、複製のジェームズ。
そこへ妻が入って来ると、「ただいま。プリンセス。」と相変わらずとっても優しい感じです。
ドレスアップした妻を見て、「やっぱり君は、別の髪型の方が似合うね。」と言う彼。
パーティー用にアップした髪より、写真の様に長く垂らした髪の方が似合うと言うのだ。
甘く優しい声です。

一方エメットは、ジェームズが複製を作った事を見抜いていた。
ジェームズにはメガソイドを自分で殺す勇気がないのを、知っているのだ。
ジェームズは、複製がエメットやローラと話し、本物の知識を仕入れている。もし自分が複製だと知ったら・・・エメットは、自分の代わりに君に消えてもらおうと狙って来る訳か、と笑った。
12時にうちへ帰るように命令してある。家で複製を待ち伏せして複製を殺して欲しい、とジェームズはエメットに頼んだ。
「私には出来ん。双子の兄弟を殺す様な気持ちだ。」と言う。
エメットとジェームズは二人で屋敷へ戻った。11時40分だった。

***

その3へ続く。


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アウターリミッツ 宇宙怪獣メガソイド その1

2006-11-10 | TV吹き替え
アウターリミッツ The Outer Limits
第41話「宇宙怪獣メガソイド」1966年12月14日放送
(第45話 The Duplicate Man 1964年12月19日放送)  
役名:ヘンダーソン・ジェームズ(ロン・ランデル)

「アウターリミッツ」の悟朗さんがゲスト出演されたエピソード、3作品を拝見しました。
「宇宙怪獣メガソイド」、「ガラスの手を持つ男」、「見知らぬ宇宙の相続人」の中から、今回は、個人的に一番好きな「メガソイド」をご紹介します。
最初から最後までセリフが多く、しかも二役。見ごたえがありました!(笑)

例によって長くなってしまいました。(苦笑)
お時間のある方は、お付き合い頂ければ、幸いです。

***

キャスト
ヘンダーソン・ジェームズ(ロン・ランデル):納谷悟朗               
妻ローラ(コンスタンス・タワーズ):森ひろこ 
メガソイド:高塔正康 
エメット:大宮悌二
和田啓、矢田耕治、斉藤三男
ナレーション:若山弦蔵

***

宇宙動物園には1980年~1990年にかけての宇宙探検で捕獲した、いろいろな動物が展示されていた。
この展示室に飾られているのは、地球上では長期間の生息が不可能だった為、剥製になっているものだ。
中でも、猿と鳥のあいの子の様な「メガソイド」は、人間より知性が高く、地球の言葉をすぐに覚えたりしたが、凶暴な為、結局処分されたと言う。(「処分」って・・・人間より知性が高い生物を処分するのは、結構難しい問題を含んでいると思いますが、その辺の事は置いといて・・・笑)
が、その標本のメガソイドの目が動いているのだった。(この辺はお手本通りの展開です。笑)

すごいお屋敷へ、カッコイイ車でご帰還の主人公、ヘンダーソン・ジェームズ。 
が、納屋の戸が開いているのに気づき、急いで中を調べると、檻が壊されていた。
手伝いのマードックスに口止めする彼。ちょっと激しい口調もカッコイイです。(笑)

書斎では、奥様が綺麗にドレスアップして彼を待っていた。
が、彼は書斎に入って来るとすぐ、連邦複製センターへ電話する。
複製センターの知人、ジェリコと連絡を取ろうとする彼だが、ジェリコは退職しており、自宅の連絡先を聞き出した。
(一番最初に拝見した時に、書斎のデスクの上のモニターを見て、「スゴイ!机の上にちゃんとPCが!」と思ったら、テレビ電話でした。(笑)しかもダイヤル式。)

今日はパーティーへ行く約束があったが、急用で行けなくなったと、そっけない彼の対応です。
あの変な動物がどうかしたのね?とローラが問うと、「逃げたんだよ。」とジェームズ。
あれを地球に持ち帰った事が分かれば、ただでは済まないが、どうしても自分の手で、誰にも邪魔されずにあの徹底的に研究したかったと、ジェームズ。
メガソイドは今、分裂期に入っており、このまま放っておけば、どんどん増殖すると言う。

ジェリコを訪ねたジェームズは、自分の複製を作って欲しい、と頼む。
そして複製には、メガソイドを探し出して、殺す様に命令して欲しいと頼んだ。

宇宙心理学者のジェームズは、複製センターへ赴き、研究の為に2-3質問をしたいと言って、係り員と話すのだった。
「複製人間は、どのくらい生きていられるんでしょうか?もし作ったとしたらですよ。今日の7時に。」・・・と問うと、任務に関係なく5時間以内に殺さないと危険だと言う。
長時間生きていると、生きる欲望を持ち始め、本物と同じ感情が芽生えてくる。
本物との区別が付かなくなって、本物を殺した例も幾つかあると言う。(実はもの凄い内容ですが、複製センターの係りのオバサンが、全く淡々と事務的に話していて、それも凄かったです。)

メガソイドが隠れるとしたら、剥製に扮して(?)宇宙動物園に居るだろうと考えたジェームズは、複製にちゃんとそう指令を出した様です。
宇宙動物園で目覚める、ヘンダーソン・ジェームズの複製。
標本はその奥にあると守衛に教えられる。
守衛は、ジェームズの様子が少しおかしいのは、酔っているせいだろうと思っているが、ジェームズは複製にされて、今目覚めたばかりなのだ。
この複製、本物と比べてちょっと優しい声になっています。そして、少し高めの声。
サスガです!!!!!(笑)

自分が銃を持っている事に気付いたジェームズは、指令を思い出し、守衛が帰って行くのを待って、メガソイドが展示されている部屋へ入った。
そこには静止したメガソイドが・・・。
が、突如動き出すメガソイド。ジェームズはメガソイドを銃で撃った。

メガソイドは、凶暴だが、テレパシーが使える高等生物だった。
メガソイド「お前は影だ。私を殺す為に作られた複製人間だ。」
ジェームズ「ちゃんと血は通っているぞ。」
メガソイド「血は通っても記憶は持ってない。すぐに消される運命だ。」
メガソイドは負傷しながらも、ジェームズを突き飛ばして逃走した。

***

その2へ続く


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