自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

カノン その2

2006-12-01 | オーディオ・ドラマ
続きです。その1よりご覧下さい。

***

<第8章 カノンと鳥>

牢獄で老年になってしまったカノン。
「もう音楽は出来ないのだろうか?」と、カノンは嘆きました。
その時、カノンは牢屋の石の隙間から生えてくる草を見つけました。
カノンが草笛を作って演奏すると、鳥たちが集まってきました。
「こんな場所でも音楽が出来るんだね。」と、カノンは鳥たちと小さな演奏会を開きました。

カノンは「この歌を村の人々にも歌ってきておくれ。」と鳥たちに頼みました。
村の人達は、鳥たちの歌がとても幸せそうなのに気づきました。

カノンの草笛は風に乗って遠くまで流れて行きました。
そしてカノンの事があちこちでうわさになりました。

悟朗さんのカノン登場です。
あのジャケットの絵には本当に驚きましたが、この設定なら納得です。(笑)
すっかり渋くなったカノンですが、音楽を愛する気持ちが伝わってきます。

音楽:精霊の踊り(グルック)

<第9章 カノン天に帰る>

カノンが天国に召される時が来ました。
鳥たちが悲しそうに鳴きだしました。
その時天使が降りてきました。
天使は優しく微笑むと、「優しき人よ。神の音楽を伝え広めた人よ。あなたの苦しみが報われる時がやってきました。あなたは私達の国で祝福されるでしょう。音楽の聖人として、迎えられるでしょう。」と、カノンに言いました。

天使はカノンに最期の望みをたずねました。
カノンは「私を人々と音楽の架け橋として下さい。人と音楽がいつも一緒にいられるように、私はずっと見守って行きたいのです。人々の間に、いつも音楽があります様に。」

カノンが息を引き取ると、天の雲に切れ目が出来て、光りが差し込んできました。
そして雲の裂け目から、素晴らしい音楽が流れてきました。

池田氏の天使です。相変わらずお綺麗です。
悟朗さんは、最期の言葉を、じっくり仰って下さっています。

音楽:アメイジング・グレイス(イギリス民謡) 歌・レーナ・マリア
ラルゴ「オンブラ・マイ・フ」(ヘンデル)

<アウトロ>

こんな訳で、君はずーっと音楽と結ばれているんだよ。
カノンのお陰だね。ありがとう、カノン。

音楽:カノン(バッヘルベル)

***

全体で35分ほどの短い内容ですが、面白かったです。
皆さんのセリフが少ないのが残念ですが、素敵なキャストでした。
音楽の使い方がとても良く、心に沁みました。

なお、カノンに関する情報はこちらをご覧下さい。(公式サイト)
ジャケットもご覧になれます。(笑)

http://www.universal-music.co.jp/kyoya/cannon/index.html

Special Thanks:松村様。本当にありがとう御座いました。




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カノン その1

2006-12-01 | オーディオ・ドラマ
カノン (2001年)
役名:カノン

童話CD「カノン」です。
語りの木村匡也氏のオリジナル童話。音楽も素敵です。

キャスト

ストーリーテラー(語り):木村匡也
カノン:納谷悟朗
天使:池田昌子
王様:永井一郎
王子様:神谷明
お姫様:島本須美
将軍:木村匡也
使用人、村人、城人:島岡安芸和
村長、城人:山野井仁
お妃様、村人:向殿あさみ

***

<イントロ>

どうして人はもう使わなくなった楽器が手放せないか、知ってるかい?と、その理由についてのお話の始まりです。

音楽:カノン(バッヘルベル)

<第1章 カノン>

カノンは音楽がとても好きな男の子。カノンが楽器を奏でると、誰もが幸せな気持ちになりました。カノンはどんな楽器も名人のように弾きこなしました。

早速カノン登場です。
このCDのジャケットに少年のカノンが載っているのですが、初め、あれが悟朗さんの役(カノン)だと知って仰天しました。(爆)
(下のリンク参照。興味のある方は、ジャケットをご覧下さい。)
お若い頃でも、ああいう少年の役はまず演っていらっしゃらないし・・・と思ったら、悟朗さんが演じていらっしゃるのは、老年のカノン。
子供の頃のカノンには、セリフはありません。木村氏の語りのみでお話が進んでいきました。

<第2章 雨ダンス>

日照りの続く村では、空豆が育たず困っていました。
そこへカノンが笛を吹きながらやって来ました。
カノンの笛に、村の人達は楽しくなって、集まって来ました。
今日も天気は相変わらずの様だし、畑仕事は休んでダンスをしようと、村長さんが言いました。
すると雨が降り出しました。
村人達は喜んで、雨の中を踊りました。

音楽:8声部の協奏曲ハ長調第1楽章アレグロ (ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒョン)

<第3章 王様と空豆>

立派な空豆を食する王様。
日照り続きで不作と聞いていたのに、見事な空豆が出てきたので王様は驚きました。
側用人は、本当に日照りが続いていましたが、カノンの笛で雨が降り、豊作になりましたと説明しました。
カノンが、どんな楽器でも名人のように演奏出来ると聞いて、音楽が好きな王様は、カノンを招く事にしました。

王様に謁見したカノンは、大広間でピアノを演奏しました。
カノンの幸せの調べが国中に鳴り渡りました。
カノンは王国の宮廷楽長に任命されました。

王様役に永井一郎氏です。重厚な感じです。

音楽:ロンド ニ長調K.485(モーツァルト)

<第4章 王子様とお姫様>

王子様は、遠くの国のお姫様が好きでしたが、気持ちを伝える事が出来ませんでした。
王子様は、「あの方に、この胸の想いを伝える調べを奏でてくれないか?」とカノンに頼みました。

カノンはお姫様がやって来る道端に立って、バイオリンを演奏しました。
カノンのバイオリンを聴いて、お姫様は王子様の想いに気づかれました。
お姫様がお城に着くと、カノンの楽隊が、お姫様を愛の調べでお迎えしました。
お二人のご婚礼を国中が祝福しました。

神谷氏の王子様に、島本氏のお姫様です。
ここまでお手本通りのキャスト、良く出来ました。(爆)

音楽:ロマンス第1番(ベートーベン)、主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)

<第5章 町の演奏会>

カノンが来てから、王様はますます音楽を愛されました。
町ではいつも演奏会が開かれ、国中の誰もが、何か楽器を弾くことが出来る様になりました。
誰もが音楽を愛する国でした。

<第6章 戦争>

隣の国から軍隊が攻めてきました。
敵の将軍は、兵隊達の戦う気持ちを鼓舞する為に、カノンの作った行進曲を演奏させていました。
戦争は一ヶ月続き、引き分けに終わりました。

音楽:7声のファンタジア(バーセル)、バトル(エド・ダーブロー&藤田大土)

<第7章 牢獄>

王様はカノンの事が恐ろしくなり、カノンを捕らえて、高い塔の牢屋に閉じ込めるよう命令しました。
カノンは全ての楽器を取り上げられ、一人ぼっちでした。
人々はカノンの事を忘れていき、楽しかった日々も少なくなっていきました。

音楽:哀しみのカノン(フランチェスコ・ダ・ミラノ)

***

その2に続く


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