自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

非情都市

2008-01-09 | 実写
「非情都市」 (1960年 東宝) 90分
役名:経済部記者(実写)

悟朗さんが、実写で登場されている作品です。

<キャスト> (登場人物が多い為、一部の方のみです。)
三橋達也、司葉子、稲葉義男、東野英治郎、平田昭彦、中丸忠雄

*悟朗さんのお名前もクレジットに出ます!

90分ほどの作品ですが、悟朗さんは24分ごろからの、1分ほどのシーンにご出演になっています。
主人公三橋達也扮する、社会部記者三宅との飲み屋での直接対話シーンです。

三橋さん扮する記者は、スクープの為なら何でもやるハードボイルドな役ですが、悟朗さんのキャラはもう少し理詰めで行くタイプ?
三橋さんは、とにかくセンセーショナルな記事を狙うのみ。
悟朗さんのキャラはもっと慎重な感じでした。

龍之介ヘア(?)でやや気取った感じ。インテリっぽかったです。(笑)
個人的には、昔舞台で拝見した表情、しぐさそのままで、とても懐かしく感動しました!!
声もモチロン、最高に素敵でした!

***

短いシーンなので、セリフをご紹介します!(笑)

納谷:まあ、大島組が円城寺家の債権取立てに絡んでピストルをぶっ放したって言うのは分かるがね。
三橋:それはうわべだけの名目さ。俺の推理じゃ、貝谷が連絡係で、兵藤のじじいがその裏で糸を引いてやがるのさ。
納谷:しかし推理じゃ記事にはならんぜ。
三橋:裏づけはちゃんとしてみせるよ。
納谷:どうかな。
三橋:保科事件のやくざ洗ってったら、貝谷が浮かんだんだ。貝谷が関係している十いくつの会社の名前をズラッと並べて見せようか。
どんな素人が見たって、兵藤金融って言うのは目立つぜ。
納谷:もし本当だったら複雑怪奇だね。兵藤が政界のどんな大物につながっているか分からんからな。
三橋:それだよ。その大物ってのは、見当つかんか?
納谷:おいおい、飛躍すんなよ。
三橋:いやね。撃たれた保科だって、会社乗っ取り、株の買占めで敵は多いんだぜ。
納谷:ダメダメ。俺には兵藤が暴力団と結託しているって言う事が先決問題だよ。
あのじじいは、もっと悪い奴だよ。
三橋:チェッ。経済部なんて何も知らねんだ。
納谷:社会部ダネにならなくて気の毒だよ。

***

ふてぶてしい三橋さんのキャラですが、その彼も最後は大都会に飲まれてしまいます。
あんな彼でも、最後は彼のペンで正義(?)が勝つ・・・とならない所が、個人的には意外で面白かったです。
皮肉な結果に終わっているのが、とても印象に残りました。

Special Thanks: 松村様

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする