「スター・トレック3 ミスタースポックを探せ!」
(Star Trek III The Search for Spock 1984年・米)
役名:サレク大使
私が拝見したのは、TV放送の吹き替えに追録を加えたDVDです。
悟朗さんは、スポックの父親のサレク大使役です。
サレクはTV(オリジナル、TNG)にも登場していますが、TVシリーズの声は担当されませんでした。
もし、一環してサレク大使を担当されていたら、かなり有名な持ち役の一つになっていたのでは・・・と思います。
とてもピッタリで、良かったです!!
「スタートッレク2」でクルーとエンタープライズを救う為、自ら犠牲になったスポックでしたが、その彼が生きていた?
スポック役のレナード・ニモイが監督しています。
サレクが登場する場面をご紹介します。
<最初から23分頃のシーン>
サレクがカークのアパートを訪れるシーンです。
フード付きのマント姿のサレク大使、フードを取って顔を見せる所など、インパクトも十分です。
バルカン人は感情が無いので、いつも冷静ですが、悟朗さんは静かながら、息子の事を思う父親をとても素敵に演じていらっしゃったと思いました。
(カーク:矢島正明 サレク:納谷悟朗 スポック:瑳川哲朗)
カーク:サレク。大使が私のアパートにみえるとは。部下はご存知でしょう。
サレク:君と二人だけで話したい。
カーク:(加藤達に向かって)はずしてくれ。
大使。弔意を述べにバルカン星へ行こうと思っていた所です。
サレク:陳腐な外交辞令はやめろ。政府要人にも会い、ジェネシスの資料と君の報告書を見てきた。
カーク:あなたの息子は勇敢に死にました。
サレク:何故ジェネシスに置いてきた。スポックは君を信頼していたのに、君は彼の未来を捨て去った。
カーク:未来はもうなかった。
サレク:死んだのは彼の肉体だけだ。最期に一緒に居たのは君だったんだろう。
カーク:ええ、そうです。
サレク:だったら彼をバルカンに連れてきて当然だった。
カーク:どうして?
サレク:彼が君に頼んだはずだ。君に全てを託した。肉体以外の全てで、全霊を持って君に頼んだんだ。バルカン星に連れて行ってくれと。
その為に彼は君にカトラを与えた。生きている魂を。
カーク:大使。彼はかけがえのない存在でした。助けられるなら、私は命も捨てた。
しかし彼はあの時、何も頼みませんでした。
サレク:あからさまに頼んだりはせん。
カーク:じゃあどう・・・
サレク:カーク。君の心を知りたい。心を読ませてくれ。
カーク:どうぞ。
~マインド・メルド中です。(笑)~
バルカン人には超能力があって、精神融合が出来ます。ご存知ない方へ、一応。(笑)
サレク:彼は君の友情を語り、
カーク:ええ。
サレク:悲しむなと訴えた。
カーク:そうです。
サレク:多数の幸せが、重要だ。
カーク:少数の幸せより。
スポック(サレクの声がスポックの声に変わります):一人のだ。
カーク:スポック
スポック:私はこれまで同様、永遠にあなたの友人だ。
とこしえに栄えあれ。(注)
カーク:スポック
サレク:済まなかった。ここにはない。最期を迎えて、君を心を一(いつ)にしたと思ったんだが、見込み違いだった様だ。
カーク:隔てられていて、触れられなかったんです。
サレク:そうか。じゃ息子の全ては、知識も心も行ってしまった。
(サレク去ろうとする)
カーク:待って下さい。それ程大事な事なら、彼は何か考えたはずだ。他の方法を探したはずです。
サレク:そうだな。何だろう。
カーク:他(ほか)の者に伝えたのか。
カークとサレクはフライトレコーダーをチェックして、マッコイがスポックのカトラを所有していると知る。
カーク:マッコイだ。
サレク:一人は死に、一人は生きているが、共に苦しんでいる。
カーク:どうすればいい。
サレク:二人をバルカンのセレヤ山に連れて来るのだ。そこで二人は平和を取り戻せる。
カーク:しかしそれは・・・難しい。
サレク:何か方法はあるはずだ。二人を救いたいのなら、実現しろ。
カーク:やりましょう。誓います。
***
<1時間27分頃のシーン>
スポックをセレヤ山に連れて来たカーク達。
大司祭トゥラルに、スポックに心霊移植を施して欲しいと、サレク大使が頼みます。
正装(?)の大使、威厳があります。
ここでのシーンは、全体的にエジプト風、中国風、いろいろ入れ乱れていて、面白いです。(笑)
(トゥラル:高村章子 サレク:納谷悟朗 カーク:矢島正明 マッコイ:山内雅人)
トゥラル:サレク。スコンの子。ソルカーの子。汝の息子は生きておる。望みを申せ。
サレク:ファルトア・パンを施して頂きたい。心霊移植を。
トゥラル:それはすでに何百年も行われておらず、今や伝説となっている。
汝の要求は非論理的だ。
サレク:お許し下さい。息子に関する、私の望みは、常に非論理的です。
トゥラル:カトラは誰が携えておる。
マッコイ:私だ。ダビデの子。レオナード・H・マッコイだ。
マッコイの承諾を得て、危険ともされるファルトア・パンをトゥラルが施した。
カーク:スポックは?
サレク:時間が答えを出すだろう。
カーク、感謝する。君のした・・・
カーク:当然の事をした。それだけです。
サレク:しかしその為に、君は船と、愛する息子を・・・
カーク:でも私の魂は、これで救われました。
***
スポックが生き返り、スタートレック4では、タイムトラベルして、クジラを救います。(笑)
TVのオリジナルキャストが、全員出演している訳ではありませんが、とても良かったです。
富山さんはしばらく経っていらっしゃいますが、比較的最近他界された、曽我部さん、北村さん、そして山内さん、嶋さんの声も拝聴出来て、とても嬉しかったです。
***
<キャスト>
カーク船長(ウィリアム・シャトナー):矢島正明
ミスター・スポック(レナード・ニモイ):瑳川哲朗
ドクター・マッコイ(ディフォレスト・ケリー):山内雅人
チャーリー(ジェームズ・ドゥーハン):小林修
加藤(ジョージ・タケイ):富山敬(追加吹替え:坂東尚樹)
チェコフ(ウォルター・ケーニッグ):曽我部和恭
ウフーラ(二ッシェル・ニコルズ):横尾まり
サレク大使(マーク・レナード):納谷悟朗
クルーグ<クリンゴン司令官>(クリストファー・ロイド):内海賢二
クリンゴン:飯塚昭三
クリンゴン:若本規夫
エステバン船長:嶋俊介
エクセルシアの船長:北村弘一
デビッド・マーカス博士(メリット・バトリック):山寺宏一
サービック:弥永和子
トゥラル<バルカン大司祭>:高村章子
(注)とこしえに栄えあれ
Live Long and Prosper をこう訳した様ですが、「長寿と繁栄を」と普通言っていたと思います。
でも、この訳は他の部分とのリズムが良いと思いました。
(Star Trek III The Search for Spock 1984年・米)
役名:サレク大使
私が拝見したのは、TV放送の吹き替えに追録を加えたDVDです。
悟朗さんは、スポックの父親のサレク大使役です。
サレクはTV(オリジナル、TNG)にも登場していますが、TVシリーズの声は担当されませんでした。
もし、一環してサレク大使を担当されていたら、かなり有名な持ち役の一つになっていたのでは・・・と思います。
とてもピッタリで、良かったです!!
「スタートッレク2」でクルーとエンタープライズを救う為、自ら犠牲になったスポックでしたが、その彼が生きていた?
スポック役のレナード・ニモイが監督しています。
サレクが登場する場面をご紹介します。
<最初から23分頃のシーン>
サレクがカークのアパートを訪れるシーンです。
フード付きのマント姿のサレク大使、フードを取って顔を見せる所など、インパクトも十分です。
バルカン人は感情が無いので、いつも冷静ですが、悟朗さんは静かながら、息子の事を思う父親をとても素敵に演じていらっしゃったと思いました。
(カーク:矢島正明 サレク:納谷悟朗 スポック:瑳川哲朗)
カーク:サレク。大使が私のアパートにみえるとは。部下はご存知でしょう。
サレク:君と二人だけで話したい。
カーク:(加藤達に向かって)はずしてくれ。
大使。弔意を述べにバルカン星へ行こうと思っていた所です。
サレク:陳腐な外交辞令はやめろ。政府要人にも会い、ジェネシスの資料と君の報告書を見てきた。
カーク:あなたの息子は勇敢に死にました。
サレク:何故ジェネシスに置いてきた。スポックは君を信頼していたのに、君は彼の未来を捨て去った。
カーク:未来はもうなかった。
サレク:死んだのは彼の肉体だけだ。最期に一緒に居たのは君だったんだろう。
カーク:ええ、そうです。
サレク:だったら彼をバルカンに連れてきて当然だった。
カーク:どうして?
サレク:彼が君に頼んだはずだ。君に全てを託した。肉体以外の全てで、全霊を持って君に頼んだんだ。バルカン星に連れて行ってくれと。
その為に彼は君にカトラを与えた。生きている魂を。
カーク:大使。彼はかけがえのない存在でした。助けられるなら、私は命も捨てた。
しかし彼はあの時、何も頼みませんでした。
サレク:あからさまに頼んだりはせん。
カーク:じゃあどう・・・
サレク:カーク。君の心を知りたい。心を読ませてくれ。
カーク:どうぞ。
~マインド・メルド中です。(笑)~
バルカン人には超能力があって、精神融合が出来ます。ご存知ない方へ、一応。(笑)
サレク:彼は君の友情を語り、
カーク:ええ。
サレク:悲しむなと訴えた。
カーク:そうです。
サレク:多数の幸せが、重要だ。
カーク:少数の幸せより。
スポック(サレクの声がスポックの声に変わります):一人のだ。
カーク:スポック
スポック:私はこれまで同様、永遠にあなたの友人だ。
とこしえに栄えあれ。(注)
カーク:スポック
サレク:済まなかった。ここにはない。最期を迎えて、君を心を一(いつ)にしたと思ったんだが、見込み違いだった様だ。
カーク:隔てられていて、触れられなかったんです。
サレク:そうか。じゃ息子の全ては、知識も心も行ってしまった。
(サレク去ろうとする)
カーク:待って下さい。それ程大事な事なら、彼は何か考えたはずだ。他の方法を探したはずです。
サレク:そうだな。何だろう。
カーク:他(ほか)の者に伝えたのか。
カークとサレクはフライトレコーダーをチェックして、マッコイがスポックのカトラを所有していると知る。
カーク:マッコイだ。
サレク:一人は死に、一人は生きているが、共に苦しんでいる。
カーク:どうすればいい。
サレク:二人をバルカンのセレヤ山に連れて来るのだ。そこで二人は平和を取り戻せる。
カーク:しかしそれは・・・難しい。
サレク:何か方法はあるはずだ。二人を救いたいのなら、実現しろ。
カーク:やりましょう。誓います。
***
<1時間27分頃のシーン>
スポックをセレヤ山に連れて来たカーク達。
大司祭トゥラルに、スポックに心霊移植を施して欲しいと、サレク大使が頼みます。
正装(?)の大使、威厳があります。
ここでのシーンは、全体的にエジプト風、中国風、いろいろ入れ乱れていて、面白いです。(笑)
(トゥラル:高村章子 サレク:納谷悟朗 カーク:矢島正明 マッコイ:山内雅人)
トゥラル:サレク。スコンの子。ソルカーの子。汝の息子は生きておる。望みを申せ。
サレク:ファルトア・パンを施して頂きたい。心霊移植を。
トゥラル:それはすでに何百年も行われておらず、今や伝説となっている。
汝の要求は非論理的だ。
サレク:お許し下さい。息子に関する、私の望みは、常に非論理的です。
トゥラル:カトラは誰が携えておる。
マッコイ:私だ。ダビデの子。レオナード・H・マッコイだ。
マッコイの承諾を得て、危険ともされるファルトア・パンをトゥラルが施した。
カーク:スポックは?
サレク:時間が答えを出すだろう。
カーク、感謝する。君のした・・・
カーク:当然の事をした。それだけです。
サレク:しかしその為に、君は船と、愛する息子を・・・
カーク:でも私の魂は、これで救われました。
***
スポックが生き返り、スタートレック4では、タイムトラベルして、クジラを救います。(笑)
TVのオリジナルキャストが、全員出演している訳ではありませんが、とても良かったです。
富山さんはしばらく経っていらっしゃいますが、比較的最近他界された、曽我部さん、北村さん、そして山内さん、嶋さんの声も拝聴出来て、とても嬉しかったです。
***
<キャスト>
カーク船長(ウィリアム・シャトナー):矢島正明
ミスター・スポック(レナード・ニモイ):瑳川哲朗
ドクター・マッコイ(ディフォレスト・ケリー):山内雅人
チャーリー(ジェームズ・ドゥーハン):小林修
加藤(ジョージ・タケイ):富山敬(追加吹替え:坂東尚樹)
チェコフ(ウォルター・ケーニッグ):曽我部和恭
ウフーラ(二ッシェル・ニコルズ):横尾まり
サレク大使(マーク・レナード):納谷悟朗
クルーグ<クリンゴン司令官>(クリストファー・ロイド):内海賢二
クリンゴン:飯塚昭三
クリンゴン:若本規夫
エステバン船長:嶋俊介
エクセルシアの船長:北村弘一
デビッド・マーカス博士(メリット・バトリック):山寺宏一
サービック:弥永和子
トゥラル<バルカン大司祭>:高村章子
(注)とこしえに栄えあれ
Live Long and Prosper をこう訳した様ですが、「長寿と繁栄を」と普通言っていたと思います。
でも、この訳は他の部分とのリズムが良いと思いました。