自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

紅街道

2008-01-17 | オーディオ・ドラマ
連続ドラマ 道のものがたり 羽州花街道
第二話「紅街道」 (約27分) (2006年2月放送? エフエムゆーとぴあ)
役名:左大臣、源蔵(由蔵の父)
*「源蔵」の表記が違っているかもしれません。ご了承下さい。

秋田県湯沢市のエフエムゆーとぴあで放送された作品で、羽州街道にちなんだお話です。
プロの方を一人招いて、あとは地元のアマチュア劇団の皆さんがご出演になっています。
悟朗さんが登場されたのは「紅街道」と言う作品です。
悟朗さんの役はお雛様の左大臣と、主人公の父、源蔵。
そして「・・・由蔵が夢に見た不思議な話を聞かせてしんぜよう」と、ちょっとしたナレーションも演って下さっています。

***

幕末、紅花交易の老舗の若旦那由蔵は、商売よりも新しい世界への興味でいっぱいです。
商売はそっちのけで、昼寝を決め込んだりしていますが、ある日お雛様が喋り出します。
このお雛様は、百年前に都からの帰り荷として運ばれてきた物。
でも、長い年月のうちには無くなった人形も多く、残っているのは、お雛様の華子様、左大臣、官女の長まり子、官女松虫、玉虫と五人囃子の鼓の千代麻呂だけです。
(何故か悟朗さんだけ名前がありません。笑)

都出身のお雛様ですが、官女の松虫、玉虫は地元採用の設定です。
京都弁(?)や地元の言葉が入り混じってなかなか面白いですが、残念ながら地元の言葉が分からない事もありました。
悟朗さんは一環して普通にお話になっています。
(本当は京都弁はお得意だったはずなので、ちょっと拝聴してみたい気もしました。笑)

初夏。夏至から10日あまりの頃。紅花摘みの季節でした。
番頭の末松が、紅花の取り扱いを説明していました。

が、由蔵は相変わらずやる気がありません。
また昼寝をしていると、再びお雛様達が登場です。
去年の虫干しの時に犬に襲われ、それからというもの左大臣は犬が苦手でした。

浦和に黒船が来て開国を迫っている頃で、由蔵は自分がこのまま紅花商人で終わるのか、そうでないのか試してみたい。世の中を見てみたいと言いました。
華子様は、一度は都へ帰りたいと望んでおり、由蔵に一緒に連れて行って欲しいと頼みます。お雛様達と由蔵は、共に旅をする事になりました。
旅路の説明に絡んで、当時の紅花交易の道筋が説明されていました。

官女まり子、五人囃子の千代麻呂の二人が先に出発する事になります。

当時、最上の紅は羽州街道を運ぶ事が義務付けられていたそうです。
(羽州街道を陸路で大石田まで運び、最上川を下って、酒田の港から京や大阪へ運ばれたそうです。注)

が、大石田に、まり子と千代麻呂は来ていませんでした。
二人は陸路ではなく川を船で下りましたが、急流が続き、危機一髪!
ここで左大臣が登場し、二人を助けます。
酒田の港が見えてきました。ここから船で敦賀の港まで10日余りです。

船問屋に話をつけに由蔵がその場を去ると、そこに犬が登場です!
犬に弱い左大臣ですが、まり子に怖くないかと問われ、
「怖い。しかし怖いのは犬ではなく、犬を恐れる心。自らに勝てぬ者が敵に勝つ事は出来ん。」「人は与えられたお役を最後まで果たさなければならぬものじゃ。」と、決めて下さっていました。(笑)

人形達は戻ってきた由蔵に助けられましたが、皆、海に飛び込んでずぶ濡れでした。
官女まり子は、こんな状態では都へは行けない、と言いました。

華子様は、人には分と言うものががる。紅を作るのは大変だが、この世になくてはならない仕事。京に行かなくても、江戸に行かなくても、世の中の役に立つ仕事はある、と由蔵を諭しました。
それは華子様、そして幼い頃亡くなった母の声でもありました。

由蔵は父源蔵の声に目覚めました。
悟朗さん、やはり左大臣と源蔵、ちゃんと感じを変えて演って下さっています。
源蔵は、由蔵のやる気のなさに、番頭がさじを投げていると叱りました。
と、由蔵は自分が悪かった。明日から家業の手伝いをする、とやる気を見せ、父を驚かせました。

由蔵が、雛人形が調べると人形は湿っていました。
明日はお雛様の虫干しだ、と明るく言う由蔵。
夢だったのか現実だったのか・・・ちゃんと少し余韻を残しています。

最後は夢落ちですが、最初に由蔵が夢に見たお話、と断っていますし、なかなか素敵なストーリーで面白かったです。
地元で頑張る意気込み、誇りが良く出ていたと思いました。

悟朗さん、とても良かったです!!左大臣、結構カッコ良かったし!!!(笑)

***

<キャスト> 聴き取りで表記不明の為、お名前の一部が平仮名になっています。

左大臣、源蔵:納谷悟朗
由蔵:平田こうた
番頭末松:牧田ともし
華子様:菅野ゆか子
官女まり子:伊藤ひろ子
官女松虫:松田あすか
官女玉虫:伊藤なおみ
千代麻呂(五人囃子):はがひろゆき
犬:斉藤ゆうへい

***

このドラマは以下のサイトにてお聴き頂けます。
他にもエピソードがあり、それぞれ、永井一郎、池田昌子、古谷徹各氏がゲストで登場されています。

www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/02_miti/usyukaidou/index.htm

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(注)参考資料:やまがた観光情報センター様


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