悟朗さんと家弓さんのご共演作の中から「エル・シド」(テレビ東京版)をご紹介します。
最初の方でエル・シドが家弓さんのムータミンを助け、ムータミンが永遠の友情を誓います。
以前、このシーンから家弓さんのセリフを一言だけ載せた事があるのですが、今回はこのシーンでのお二人の対話をご紹介します。
ムータミン(家弓家正)、エル・シド(納谷悟朗)、バレンシアの大公アル・カディア(声は分かりません)
アル・カディア役のフランク・スリングは「ベン・ハー」でピラトを演じていた人です。(声は家弓さん。笑)
?:われらは君子だ。大公だ。助けてくれれば十分な身代金を払おう。
納谷:ためらいもなく人を殺すくせに、死ぬ時は命乞いをするのか?
家弓:私は違うぞ、ロドリゴ。殺すなら早く殺せ。これから起こる恐ろしい事を見たいとは思わん。
納谷:どんな事が起こるというのだ。
家弓:戦だ。殺戮と破壊だ。かつて見た事もないほどの血が流れ、大地が燃える事だろう。
(中略)二人の対話なし
納谷:二度とフェルディナンド王の領地を襲わんと誓うか?
家弓:誓おう。
(エル・シド、ムータミンの縄を切る)
家弓:われらの国には、情けある心と勇気を兼ね備えた武将を、たたえる言葉がある。それをお贈りしよう。エル・シドだ。
私はサラゴサの大公、ムータミン。ビバールのエル・シドに永遠の友情とその主君フェルディナンド王に固い忠誠を誓う。もしこの誓いを破らば、たとえ目がつぶれ肉が腐ろうとも、甘んじて受けよう。
アラーの名にかけて誓おう。
(ひざまずく)
?:アラーの名にかけて。
ムータミン(家弓家正)、エル・シド(納谷悟朗)
アラーの名にかけて忠誠を誓うムータミン(家弓家正)
*上記シーンから一言のみご紹介した記事です。
http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/437.html
***
ムータミンは劇中、時々見かけました。ムータミンがエル・シドを助けるシーンからの対話をご紹介します。
納谷悟朗、家弓家正
納谷:これはムータミン殿。
家弓:お久しぶりですな。
納谷:良い時に来て下さった。感謝します。
家弓:アラーのお導きです。
あなたはご自分の味方に裏切られたのですぞ。
納谷:味方に裏切られ、敵に救われるとは。我々を殺すことも出来たでしょうに。
家弓:私はあなたに永遠の友情を誓った。
納谷:もし私の力が必要な時には。
家弓:それは私の言う事です。
***
二人が共に戦ったバレンシアとの戦いからのセリフです。
家弓:ではこれから兵糧攻めと行きましょう。敵が速やかに降伏してくれるといいのですが。
納谷:サムラハスで戦われている陛下の事が気がかりだ。
***
バレンシアを落とした後で、皆がエル・シドに忠誠を誓いますが・・・。
納谷悟朗、家弓家正
エル・シドに王冠を捧げるムータミン
家弓:さぁ、エル・シド殿。我々はあなたに忠誠を誓います。どうかこの王冠を受けて頂きたい。
納谷:私はバレンシアを、我が主君アルフォンソ陛下のために、落としたのだ。
カスティール、レオ、並びにアストリアスの王にして、ザグント及びアルメナラ、カストレ及びアルカンタルを支配し、キリスト教徒とムーア人の王であられる、アルフォンソ陛下にこれを捧げる。
アルフォンソ陛下こそ、スペインの王なのだ。
家弓:何と気高いお心だ。だがこの事を知る王はいない。
ムータミンの大公の衣装、豪華ですね。
*家弓さんの「エル・シド殿」と言うセリフがとても印象に残っています。(言い難そうだったので。笑)
***
家弓さんがムータミン役でご出演の吹き替えはテレビ東京の物ですが、それ以前にフジでも放送しています。
私は残念ながらフジ版の記憶がほとんどありません。(拝見しているのか不明。)
この映画は3時間程の大作です。テレビ東京の吹き替えは2時間ぐらい(2時間半枠の放送だったのでしょうか?)でかなりカットされている様です。
フジは前後編、2週にわたって放送しており完全版に近かったのかもしれません。
納谷悟朗、今井和子(フジ)、此島愛子(テレビ東京)
「エル・シド」 El Cid 1961年 米
1972年3月3日(金)、10日(金) フジテレビ ゴールデン洋画劇場
エル・シド(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
シメーン(ソフィア・ローレン):今井和子
オルドニエス伯爵(ラフ・バローネ):小林清志
ウラカ王女(ジュヌビエーブ・バージュ):武藤礼子
アルフォンソ殿下(ジョン・フレイザー):内海賢二
サンチョ殿下(ゲーリー・レイモンド):仲村秀生
アリアス(ハード・ハートフィールド):仲木隆司
ムータミン(ダグラス・ウィルマー):宮田光
ファニェス(マッシモ・セラート):島宇志夫
「エル・シド」 El Cid 1961年 米
1981年10月8日(木) テレビ東京
ロドリゴ・ディアス<エル・シド>(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
シメーン(ソフィア・ローレン):此島愛子
ムータミン&ナレーション(ダグラス・ウィルマー):家弓家正
サンチョ殿下(ゲーリー・レイモンド):仲村秀生
ウラカ王女(シュヌビェーフ・パーシェ):谷育子
アルフォンソ殿下:津嘉山正種
オルドニエス伯爵(ラフ・バローネ):渡部猛
ゴルマス伯爵<シメーンの父>:穂積隆信
ベン・ユサフ(ハーバート・ロム):今西正男
フェルナンド王(ラルフ・トルーマン):大久保正信
ドン・ディエゴ(マイケル・ホーダーン):清川元夢
上田敏也、加藤正之、日高吾郎、石森達幸、有本欽隆
***
オマケにエル・シド最期の出陣の場面からの写真です。
伝説ではエル・シドはこの時既に絶命しており、なきがらを馬にくくりつけて出陣したと言う事ですが、このへストンのメイクを見る限り、映画では少なくともまだ息はある様に思えました。
(前夜のシーンで、エル・シドが意識をなくすシーンがあります。その時息を引き取ったのかもしれませんが、私には重症の為、気絶した様に思えました。)
最期の出陣です。
ムータミンがエル・シドを気遣っている様に見えました。
伝説化するエル・シドです。
***
*自称吹替評論家様
*飛行鬼様
*IMDb、ウィキ資料他
最初の方でエル・シドが家弓さんのムータミンを助け、ムータミンが永遠の友情を誓います。
以前、このシーンから家弓さんのセリフを一言だけ載せた事があるのですが、今回はこのシーンでのお二人の対話をご紹介します。
ムータミン(家弓家正)、エル・シド(納谷悟朗)、バレンシアの大公アル・カディア(声は分かりません)
アル・カディア役のフランク・スリングは「ベン・ハー」でピラトを演じていた人です。(声は家弓さん。笑)
?:われらは君子だ。大公だ。助けてくれれば十分な身代金を払おう。
納谷:ためらいもなく人を殺すくせに、死ぬ時は命乞いをするのか?
家弓:私は違うぞ、ロドリゴ。殺すなら早く殺せ。これから起こる恐ろしい事を見たいとは思わん。
納谷:どんな事が起こるというのだ。
家弓:戦だ。殺戮と破壊だ。かつて見た事もないほどの血が流れ、大地が燃える事だろう。
(中略)二人の対話なし
納谷:二度とフェルディナンド王の領地を襲わんと誓うか?
家弓:誓おう。
(エル・シド、ムータミンの縄を切る)
家弓:われらの国には、情けある心と勇気を兼ね備えた武将を、たたえる言葉がある。それをお贈りしよう。エル・シドだ。
私はサラゴサの大公、ムータミン。ビバールのエル・シドに永遠の友情とその主君フェルディナンド王に固い忠誠を誓う。もしこの誓いを破らば、たとえ目がつぶれ肉が腐ろうとも、甘んじて受けよう。
アラーの名にかけて誓おう。
(ひざまずく)
?:アラーの名にかけて。
ムータミン(家弓家正)、エル・シド(納谷悟朗)
アラーの名にかけて忠誠を誓うムータミン(家弓家正)
*上記シーンから一言のみご紹介した記事です。
http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/437.html
***
ムータミンは劇中、時々見かけました。ムータミンがエル・シドを助けるシーンからの対話をご紹介します。
納谷悟朗、家弓家正
納谷:これはムータミン殿。
家弓:お久しぶりですな。
納谷:良い時に来て下さった。感謝します。
家弓:アラーのお導きです。
あなたはご自分の味方に裏切られたのですぞ。
納谷:味方に裏切られ、敵に救われるとは。我々を殺すことも出来たでしょうに。
家弓:私はあなたに永遠の友情を誓った。
納谷:もし私の力が必要な時には。
家弓:それは私の言う事です。
***
二人が共に戦ったバレンシアとの戦いからのセリフです。
家弓:ではこれから兵糧攻めと行きましょう。敵が速やかに降伏してくれるといいのですが。
納谷:サムラハスで戦われている陛下の事が気がかりだ。
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バレンシアを落とした後で、皆がエル・シドに忠誠を誓いますが・・・。
納谷悟朗、家弓家正
エル・シドに王冠を捧げるムータミン
家弓:さぁ、エル・シド殿。我々はあなたに忠誠を誓います。どうかこの王冠を受けて頂きたい。
納谷:私はバレンシアを、我が主君アルフォンソ陛下のために、落としたのだ。
カスティール、レオ、並びにアストリアスの王にして、ザグント及びアルメナラ、カストレ及びアルカンタルを支配し、キリスト教徒とムーア人の王であられる、アルフォンソ陛下にこれを捧げる。
アルフォンソ陛下こそ、スペインの王なのだ。
家弓:何と気高いお心だ。だがこの事を知る王はいない。
ムータミンの大公の衣装、豪華ですね。
*家弓さんの「エル・シド殿」と言うセリフがとても印象に残っています。(言い難そうだったので。笑)
***
家弓さんがムータミン役でご出演の吹き替えはテレビ東京の物ですが、それ以前にフジでも放送しています。
私は残念ながらフジ版の記憶がほとんどありません。(拝見しているのか不明。)
この映画は3時間程の大作です。テレビ東京の吹き替えは2時間ぐらい(2時間半枠の放送だったのでしょうか?)でかなりカットされている様です。
フジは前後編、2週にわたって放送しており完全版に近かったのかもしれません。
納谷悟朗、今井和子(フジ)、此島愛子(テレビ東京)
「エル・シド」 El Cid 1961年 米
1972年3月3日(金)、10日(金) フジテレビ ゴールデン洋画劇場
エル・シド(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
シメーン(ソフィア・ローレン):今井和子
オルドニエス伯爵(ラフ・バローネ):小林清志
ウラカ王女(ジュヌビエーブ・バージュ):武藤礼子
アルフォンソ殿下(ジョン・フレイザー):内海賢二
サンチョ殿下(ゲーリー・レイモンド):仲村秀生
アリアス(ハード・ハートフィールド):仲木隆司
ムータミン(ダグラス・ウィルマー):宮田光
ファニェス(マッシモ・セラート):島宇志夫
「エル・シド」 El Cid 1961年 米
1981年10月8日(木) テレビ東京
ロドリゴ・ディアス<エル・シド>(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
シメーン(ソフィア・ローレン):此島愛子
ムータミン&ナレーション(ダグラス・ウィルマー):家弓家正
サンチョ殿下(ゲーリー・レイモンド):仲村秀生
ウラカ王女(シュヌビェーフ・パーシェ):谷育子
アルフォンソ殿下:津嘉山正種
オルドニエス伯爵(ラフ・バローネ):渡部猛
ゴルマス伯爵<シメーンの父>:穂積隆信
ベン・ユサフ(ハーバート・ロム):今西正男
フェルナンド王(ラルフ・トルーマン):大久保正信
ドン・ディエゴ(マイケル・ホーダーン):清川元夢
上田敏也、加藤正之、日高吾郎、石森達幸、有本欽隆
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オマケにエル・シド最期の出陣の場面からの写真です。
伝説ではエル・シドはこの時既に絶命しており、なきがらを馬にくくりつけて出陣したと言う事ですが、このへストンのメイクを見る限り、映画では少なくともまだ息はある様に思えました。
(前夜のシーンで、エル・シドが意識をなくすシーンがあります。その時息を引き取ったのかもしれませんが、私には重症の為、気絶した様に思えました。)
最期の出陣です。
ムータミンがエル・シドを気遣っている様に見えました。
伝説化するエル・シドです。
***
*自称吹替評論家様
*飛行鬼様
*IMDb、ウィキ資料他