ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

全興寺の節分星祭 ~「お多福面」のおもひで

2025-02-05 | 平野の伝統行事

全興寺の「節分星祭」 ~お多福面のおもひで

 

 平野郷の全興寺で恒例の「節分星祭」が執り行われた。

 「節分星祭」の特徴は「 開運厄除け護摩祈祷」と「 四国八十八か所お砂ふみ」、そして、「守り札」「福豆」とともに「お多福面」が授与されること。

 厄除け修行のため、本堂内の「四国八十八ヶ所お砂ふみ」(座布団踏み)をすると、四国八十八ヶ所巡礼と同じ功徳があるとされている。

   

 

   

 

   

   

    こちらに来て、地獄も修羅場も見ましたよ。12年前。

 

 

 そりゃそうだ。

  

 

 本題の「お多福面」のおもひで・・・だが、

 

 (毎年、N尾さんからいただくのが恒例となっている。)

 2年前の節分時も、いつも通り全興寺で「お多福面」を授かると家に持ち帰り、当時、寝た切り状態の母に手渡した。

 母は1年以上、要介護4状態だったが、できる限り、自宅介護をしようと心に決めてはいた。

 とはいうものの仕事持ちの私が(介護職・看護職の方のお世話になってはいるものの)一人で介護するには今から思うと限界に達していたのだろう。

 深夜、頻繁にある下の世話や時折、襲う錯乱の対応に追われて私は家で怒りっぽくなっていた。

 母は「お多福面」を受け取ると、顔をくしゃくしゃにして泣いて言った。

 「いつも、お多福みたいに、にこにこしてなあかんで。」

 母はその半年後、あっけなく、逝ってしまった。

 介護に追われて、怒ってばかりいた自分を今でも許せないでいる。

 昨年はお詣りには来たが、肝心の「お多福面」返納を忘れたので、今年、お納めした。

 これが、そのときの「お多福面」である。

 

 2年前の節分<画像TAP>

 

 

     

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