ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

「私のしごと館」の今と“メタセコイアの紅葉”

2015-12-12 | 花めぐり・紅葉~11・12月
「私のしごと館」の今と“メタセコイアの紅葉”

               

 京都府精華町と木津川市に跨る8.3万平方メートルの敷地に立つ延べ床面積3.5万平方メートルの3階建ての巨大な施設、旧「私のしごと館」。
 といっても、大きさがピンとこないので全景写真を。

               
                
 03年、厚生労働省の外郭団体である独立行政法人「雇用・能力開発機構」が子どもの職業体験施設「私のしごと館」をオープンさせた。
 581億円という初期投資に加え、雇用保険料を財源としながら採算を度外視した運営をしていることが批判の的となり、08年から民間委託されるも、収支改善に至らず僅か7年で閉館。
 13年、国から京都府へ無償譲渡された。

               

               

               

               

 開館時、私は行ったことがなかったので、この施設が本当に有益だったかどうかは言うまい。
 しかし、噂の実物大?の「宇宙ステーション」、一体数百万円の「ちょんまげ人形」、一度も使われたことのない「燻蒸(くんじょう)庫」、桐の板で覆われた立派な「収蔵庫」…。
 年間の赤字は十数億円だったそうで、「無駄遣いの象徴」と批判を浴びたのも外観を見るだけでも頷ける。
 無償譲渡された京都府は維持管理だけでも大変なのに、批判の矛先になるだけで、本当はいい迷惑だったのではあるまいか。
 14年9月より、「けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)」が入り、エネルギーや先端産業などの研究拠点となった。

               

 とはいうものの、建物には警備員くらいで人の気配がなく、かろうじて廃墟と化すのを防いでいるようにもみえる。
 広大な敷地には数十枚の太陽光発電パネルが設置されていた。
 エネルギーシステムの開発ということだが、目的を聞けば聞くほど取って付けたようにも思える。

               

 ただひとつの救いは施設の周辺が開放されていて、周辺住民のいい散歩コースになっていることだ。
 メタセコイアの紅葉が美しかった。

               

               

               

               

               
               
               

               

               

 けいはんな学研都市には巨大な「国立国会図書館」など、何故ここに思われる施設が他にもある。


               


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