下鴨神社・蹴鞠はじめ ~雅な新年行事
下鴨神社は、平安京遷都以前からある京都最古の神社の一つで古代豪族の賀茂氏が676年に社殿を建てたと伝えられている。
静寂と神聖な 雰囲気に包まれた「糺(ただす)の森」も新年は屋台で賑わう。
「御手洗」と書き、「みたらし」と読むお社と湧水を水源とする「みたらしの池」と「御手洗川」がある。
まずはこの水でお清め。
そして、私のもうひとつのお勤め・・・「みたらしだんご」をいただいて、力をつける。
糺の森のみたらし池に湧き出す水の泡を形取って作られたという「みたらしだんご」は、ここが発祥の地。
黒砂糖をベースにしたまろやかなたれがかかった柔らかな団子に私はきな粉をたっぷり、かける。
毎年1月4日に執り行われる「蹴鞠はじめ」は年初めの伝統神事。
四方の隅々に青竹を立てた15メートル四方の鞠庭(まりば)で、 烏帽子・鞠水干・鞠袴・鞠靴などの平安時代の伝統衣装に身を包んだ鞠人が独特の掛け声を掛け ながら、鹿の革で作られた白い鞠(まり)を優雅にけっていく。
蹴鞠は相手に 受け取りやすく打ち、返しやすい配球をする、リフティングとアシストの上手さを競う勝敗の ない球技。
京都の冬の風物詩ということで、メディアも含めて、大変な人・ひと・ヒト。
写真撮影は至難の業であった。
終了後、本殿や摂社参拝。
相生社という縁結びの社がある。
京の七不思議の一つ「連理の賢木」があり、お守りや絵馬に御祈祷される方も多い。
下鴨神社をあとにして、今度は蹴鞠の神様を祀るという、上京区の白峰神宮に出向いた。
こちらでも、4月と7月に蹴鞠が執り行われる。
境内の地主社(じしゅ しゃ)に祀られている「精大明神(せいだいみょうじん)」は蹴鞠だけでなく、球技の守護神ともいわれ、プロスポーツ選手や学生アスリートの必勝祈願の参拝が絶えない。
奉納されたボールが置かれていた。侍ジャパンもお参りしたのだろう。