ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

杜若の咲くころ ~法華寺

2019-05-30 | 花めぐり~5月

 杜若の咲くころ ~法華寺

 もと藤原不比等の住居であったものを、娘である光明皇后が総国分尼寺として、平城宮の東側に建立した。

 法華滅罪の寺と称し、七堂伽藍を備えて隆盛を極めたが、平安遷都とともに衰え、豊臣秀頼の母淀君によって現在の構えに整えられた。

 本堂は桃山時代に再建された和様の仏殿で、光明皇后をモデルに刻んだといわれている木造十一面 観音立像〔国宝〕、木彫維摩居士坐像〔国宝〕などが安置されている。

 法華寺は杜若をはじめとする花の名所としても、有名。

 

 光明皇后は、夫の聖武天皇とともに仏教を篤く信仰し、貧者・病人など弱者救済に精を出した「社会福祉の創始者」としても名を残している。

 貧者を救済するための悲田院(ひでんいん)や医療施設である施薬院(せやくいん)を設置したともされており、この「浴室(からふろ)」もそのような「福祉事業」の一環として設置された。

 十一面観音菩薩立像<国宝>特別開扉(画像:なら旅ネット)

 

 境内の池の鯉たちが集まっていた。何かを食べているわけではなく、何してんだろ?

 

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