スズランの咲くころ ~室生向渕・正定寺
宇陀市室生向渕(むろうむこうぢ)のスズラン群落は自生南限地として天然記念物に指定されている。
群落はフェンスで厳重に守られ、遊歩道とウッドデッキから、柵越しに観察する。
白い清楚なスズランは思った以上に小さな花で、やや時期が遅かったこともあって、確認しづらかった。
それではと、“すずらん寺”ともいわれる正定寺(しょうじょうじ)に向かう。
正定寺は室生向渕にある貞和4年(1348)開基の古刹で京都・西本願寺を本山とする浄土真宗本願寺派のお寺。
山里風景にマッチしたお寺の佇まいに、まず、安らぎを覚えた。
スズラン最盛期には「すずらんTERAカフェ」という、珈琲を振舞うイベントがあるという。
門戸を広げて、地域コミュニティ活動に熱心なお寺であることが覗える。
圧倒的な歴史の重みを感じさせるお寺だった。
6月に入り、肝心のスズランは僅かしか残っていなかったが、白いエンゴグサが代役を務めるように清々しかった。
また、ご住職はじめ檀家の皆さんの手作りだという、天井画が素晴らしかった。