ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

千本ゑんま堂大念仏狂言 ① ~「えんま庁」、「神崎渡し」

2022-06-01 | 京都の旅

千本ゑんま堂大念仏狂言 ① ~「えんま庁」、「神崎渡し」

 

 

 京都には「壬生狂言」はじめ、三大狂言があり、そのひとつ、「千本ゑんま堂大念仏狂言」を観覧した。

 千本通り鞍馬口の少し手前の小さなお寺、引接寺(いんじょうじ)の本尊は地獄の入口で死者を裁く閻魔大王である。

 そのことから「千本ゑんま堂」と呼ばれ、ここは京の三大葬送地のひとつ「蓮台野」への入口に位置している。

 地獄の入り口にふさわしい霊気がそこかしこに漂っている。

 無料で鑑賞できるのも嬉しいが、ブロガーにとっては撮影OKが何よりである。(GW公演時、撮影)

 

 

 午後の部は6演目で、まず最初はご本尊が登場する「えんま庁」である。

 

 

 

 鬼が鉄杖を持って登場し、閻魔法王と帳付(記録係)を迎えます。 そして鬼は縛った亡者を引き連れて再登場し、亡者を座らせて色々といじめて喜びます。 ですが、鬼は亡者の持った巻物の不思議な力に、逆に負かされてしまいます。 そこで鬼は、亡者から無理矢理に巻物を取り上げ、帳付に差し出します。
鬼から巻物を受け取った帳付は、内容を読んで亡者が善人であることを知ります。 そこで閻魔法王に許しをもらい、「閻魔帳」にそのことを書き留め、逆に亡者を解放して鬼を懲らしめ、縛り上げて亡者に番をする様に言いつけ、閻魔法王と共に退場します。
最初は大人しくしていた鬼でしたが、閻魔法王や帳付が去ったと知ると急に強くなり、また亡者をいじめようとしますが、やはり巻物の力には叶いません。
そこで鬼は、亡者から巻物を受け取る代わりに、亡者を背負って極楽へと案内して行きます。 (あらすじは保存会サイトより)

 

 第2演目は「神崎渡し」。

 

坂東方のお坊さんが、堺・住吉・天王寺へと参詣の旅にでかけます。 このお坊さん、修行中であるために貧しく、途中で立ち寄った茶店のお茶代も払えません。
あきれた茶店の主人は事情を聞いてかわいそうに思い、この旅先にある神崎川の渡しの船賃を タダにする方法を小坊主さんに教えてやります。
 それは、しゃれ好きの船頭のために、古の名将・平薩摩守忠度 (たいらのさつまのかみだたのり) に引っ掛けて歌った句「平家の公達 薩摩守 心と問わば ただのり」(へいけのきんだち さつまのかみ  こころととわば ただのり=タダ乗り)としゃれを言って船賃を払わない方法でした。
喜んでお茶屋と別れた小坊主さんは、途中でこのしゃれを間違って覚えてしまいます。(あらすじは保存会サイトより)

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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