母・一周忌に寄せて ① ~在りし日を偲ぶ3句
朝、出社の道すがら、いつものように、街角あちこちで、ヘルパーさんが利用者さんに寄り添うようにして、デイサービスのお迎えの車に乗車させている光景を目にした。
「嗚呼、もう一年経ったのか」と感慨深い。
私たちも昨年の今頃まで、ずっと、お世話になっていた光景だ。
要介護4の母を見送って、このたび、早や、一周忌を迎えることと相成った。
追悼の意を込めて、昨年に続き母の作った3句をビジュアル化してみた。
『 妖艶な 能の小面(こおもて) 月に舞う 』
『 老いてなほ 夢果てしなし 青き踏む 』
『 風立ちて 蒲公英絮(たんぽぽわた)の舞い遊ぶ 』
一年かけて、遺品整理に励み(まだまだだが)、漸く、家で法要を営むことができた。
今回は何処かの会場ではなく、両親が終の栖とした「家で」、法要を営むことに拘った。
両親それぞれの作品に囲まれての展覧会のような法要、それが、せめてもの親孝行かと思ったからだ。
酷暑のなか、俳句会でお仲間だった皆さんにもお参りいただいて、感謝しきりである。
この3年間に両親を相次いで見送ったが、「よく生きていく」ことの意味を改めて噛みしめる朝である。
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